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風をつかまえた少女―最終章
「陸上」は終わらない―インターハイを終えて
8月5日022_025

 インターハイが終わって4日後、上村真弓と話をした。

 「自分がインターハイに出られるなんて、正直考えていませんでした」。

 これは間違いなく、彼女の本音である。高校2年までの実績、そして、陸上選手として置かれている環境を考えれば、無理もない。04年のシーズンに入るまでは、仮に口で「目標はインターハイ出場です」と言ってみたところで、果たしてそこに至るまでどのような道筋を歩めばいいのか、皆目検討もつかなかった。だが、現実に真弓は日本の高校生で65人にしか与えられなかったインターハイ女子二百メートルのフィールドに立った。

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風をつかまえた少女―第10章―
腰痛との闘い―インターハイ女子二百メートル
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 上村真弓は、スプリンターとして大きな成長を遂げ、県総体、南九州大会を突破してインターハイ出場を決めた。陸上は8月2―6日に島根県出雲市の県立浜山公園陸上競技場であった。真弓が出場した女子二百メートルは5日に予選、準決勝、決勝の全レースを実施した。予選第6組2レーンの真弓は26秒44で8人中8位。高校生活最初にして最後となったインターハイは、この1本のレースで幕を下ろした。
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風をつかまえた少女―第9章―
第9章 短冊に込めた願い―南九州大会女子二百メートル
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 最終日の6月20日は、いよいよ台風6号が接近して、競技開始時刻が全て30分早められた。上村真弓のインターハイへ、最後の関門となる女子二百メートル決勝は午前10時20分がスタートである。

 レース前の朝、ちょっとしたハプニングがあった。
 「上村さん、携帯なくしちゃったらしいんです。太田さんに連絡とりたいので、携帯を貸していただけませんか?」。鶴丸陸上部の美坂里徳が競技場入りしたばかりの筆者のもとにやってきた。大一番を前に普通の心理状態でいられない様子がうかがえる。緊張が極限にまで達したからか。今さらアドバイスを受けたところで何が変わるわけでもないが、頼れる指導者の声を聞いて安心したかったのだろう。しかし、筆者は競技場からアップ場まで携帯を届けに向かう間、「これで余計なプレッシャーが吹っ飛ぶから、かえっていいのでは」と思った。
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風をつかまえた少女―第8章―
「追い風」の予感―南九州大会女子二百準決勝
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 二百の予選、準決勝を走った大会3日目は、上村真弓のインターハイ最大のクライマックスだった。
 予選は26秒28と自己ベスト記録を更新し、予選第3組の2位で準決勝に進んだが、「下半身に疲労感が残って、四百を走った後のようなだるさを感じました」。


※2004年に「スポーツかごんま」で連載した「風をつかまえた少女」をリメイクしてお届けします。


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風をつかまえた少女―第7章
「野望」の芽生え―南九州大会女子百メートル
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 インターハイ出場のための最終予選となる南九州地区予選大会は、6月17―20日の4日間、宮崎市の宮崎県総合運動公園陸上競技場であった。
 宮崎、熊本、沖縄、そして鹿児島、各県予選を勝ち抜いた選手が、8月に島根県であるインターハイに出場を目指して最後の関門に挑む。会場となった宮崎県総合運動公園は、宮崎市の郊外にある。近くには青島海岸があって、ワシントンパームの並木が南国情緒を感じさせる。

 上村真弓にとっては、初の県以上クラスの大会出場になる。大会前日の16日に宮崎入り。2日目に百メートルの予選、準決勝、決勝があり、3日目が二百メートルの予選と準決勝、勝ち残ることができれば最終日の二百決勝、以上が真弓の競技日程である。 百、二百とも出場選手はそれぞれ24人。予選タイムのランキングでは、百の13秒01が13位、二百の26秒43は10位だった。インターハイ出場を勝ち取るためには、それぞれの種目で6位以内に入らなければならない。


※2004年に「スポーツかごんま」で連載した「風をつかまえた少女」をリメイクしてお届けします。


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