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球夏2013第13日
鹿児島中央、5点差逆転サヨナラ勝ち!27年ぶり8強へ
130718-9鹿屋工5点目_035
【4回戦・古仁屋―鹿屋工】3回裏鹿屋工二死二三塁、7番・川原が3ランを放つ=鴨池市民
130718-3国分7点目_035
【4回戦・川内商工―国分中央】5回表国分中央一死満塁、木原の走者一掃左中間二塁打で一走・川路も生還、7―2とする=県立鴨池

 第95回全国高校野球選手権記念鹿児島大会第13日は7月18日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民の両球場で4回戦4試合があった。


◇18日の結果
・4回戦(県立鴨池)
鹿児島実 6-3 錦江湾
国分中央 7-3 川内商工
・4回戦(鴨池市民)
鹿屋工 10-0 古仁屋(6回コールド)
鹿児島中央 11-10 吹上

◇19日の試合
・準々決勝(県立鴨池)
10:00 鹿児島情報―神村学園
12:30 樟南―鹿屋中央


詳細な観戦レポートと写真は「高校野球ドットコム・鹿児島版」に掲載!

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「心の成長」を実感
鹿児島中央

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 「完全な負けパターン」(下野政幸監督)の試合を鹿児島中央が土壇場九回でひっくり返し、1986年夏以来27年ぶりとなる8強入りを勝ち取った。
 投手陣が13四死球、エラーも4つ記録している。序盤をしのいで終盤勝負が下野監督の描くゲームプランだったが、肝心の終盤七、八回にも3点ずつ失点。2回戦でシード尚志館に勝った試合をはじめ、ここまで3試合は終盤まで粘る「勝ちパターン」に持ち込んでの勝利だったが、勝機を見出せないまま、敗色ムード濃厚で迎えた九回裏だった。
 打線が捕えてくれる根拠はあった。相手のエース川辺の球数は八回終了時点で149球。球威が落ちれば、つかまえられるとは思っていた。九回裏、先頭打者が倒れていよいよ黄色信号がともりかけたが、7番・菊川の左中間二塁打を皮切りに、4番・入田まで1つの四球をはさんで6安打を浴びせ1点差まで詰め寄った。続く5番・古賀は表の回の守備から入った選手。初球ヒッティングの打球はショートゴロ。併殺で万事休すと思われたが、一塁転送が悪送球になり、2者生還で劇的な幕切れとなった。
 選手たちが「終盤絶対に逆転できる」と「信じる心」を持てたことを下野監督は勝因に挙げる。「心の成長が大きい」と選手の成長を実感していた。


気持ちで引かない戦い
歴史を変えた夏
古仁屋(奄美新聞掲載)

130718古仁屋ベンチ前_035
 「下がるな! 前に出ろ!」
 前和樹監督は何度も声を張った。シード鹿屋工の打線は強力だ。何度も何度も外野の頭や間を抜かれ、知らず知らずのうちに守備位置が下がっていた。「気持ちで引かない」戦いをするために前監督は「前に出ろ」と言い続けた。
 「1つ1つのプレーを確実に」「ミスをしても全員でカバー」「全力疾走」…これまでの3試合と同様、やるべきことをやり切ろうとする姿勢はみえたが、「相手が強力だった」とナインは口をそろえる。龍元圭介主将は「五回で終わらなかった」ところで意地はみせられたが「九回までできなかった」ことに悔し涙があふれた。
 「センターラインを中心によく鍛えられたチーム。決して油断はできないと思っていた」と鹿屋工の吉田公一監督は言う。何度か間を抜けそうな打球もあったが、ことごとくさばいて古仁屋に反撃の機会を与えなかった。裏を返せば、シード校も本気になるほどの勢いが古仁屋にあったということだ。「まだこのチームにベスト8は早いよと教えてくれた。その本気がありがたかった」と前監督は言う。
 「歴史を変える」(永井弘夢)がこの夏のチームの合言葉だった。創部以来初の県大会3勝を挙げ、ベスト16入りして全校応援を成し遂げたことは「何よりの宝物」(龍元主将)だ。前監督にとっては、前任の岩川から始まって8年目の監督生活の中で「土日の休みもなく厳しい毎日だったけれど、大会前に一番やり切った手ごたえを持って臨めた」夏に教え子たちが日に日にたくましくなっていく姿を実感できた。5回のグラウンド整備の間に、全校生徒が大声で校歌を歌うのが聞こえた。普段は小声でしか歌えない生徒たちを野球部の頑張りが変えたと思えた。
 3年生7人が抜ければ残りは2年生4人。
 「また来年、単独チームでここに戻って来よう」
 前監督が言葉に力を込めた。

部員の「成長」を実感
古仁屋・島田千春マネジャー(熱球譜・奄美新聞掲載)

130718熱球譜・古仁屋_035
 「こんな舞台で野球ができていいなぁ~」
 試合前のあいさつで一塁側のスタンドを見上げると、懐かしい顔ぶれが何人もいる。こんな晴れの舞台を経験できる部員が、心底うらやましかった。
 野球は「見る」より「する」方が好きだった。野球部に入ったことはないが、弟たちと草野球はよくしていた。
 「少しでも『野球部員』に近いものになりたくて」高校ではマネジャーになった。給水用の飲み物づくり、ボール送り、ノックの手伝い…毎日やることがいっぱいあった。
 「部活の時間はあっという間でした」
 試合中はスコアをつけるのが主な仕事。今までは、座ったままスコアをつけるだけで精一杯だったのに、この夏はいつの間には毎試合立ってスコアをつけていた。
 「自分もきつい姿勢で頑張ることで、少しでも部員の力になりたい」
 そんな気持ちが自然と行動にあらわれた。
 11人の部員とともに、計8泊の長い夏を鹿児島で過ごした。
 「部員1人1人が本当に成長したことを実感できた」
 島で毎日練習している頃には気づかなかったが、この大会の中で明らかにみんなが変わった。具体的に何がどう変わったのかは分からない。練習の態度、宿舎での過ごし方、試合中の言動…それらすべてが変化し、成長したからこそ、勝ち取った3つの白星とベスト16入りだと思えた。
 「野球部が続いていくために自分もできることをしたい」
 野球部の歴史をこのまま終わらせないために、残りの学校生活で自分ができることを頑張るつもりだ。

初の鴨池全校応援
「努力の姿」心打つ
古仁屋

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 古仁屋のスタンドには島から全校生徒、教職員らが応援に駆けつけ、市民球場の一塁側スタンドは「瀬戸内色」に染まった。
 古仁屋は3回戦で霧島に勝利し、創部以来初の3勝目を挙げ、ベスト16入りを果たした。学校では全校応援を企画し、生徒、教職員約110人が前夜のフェリーで島を出発した。二石政彦教頭は「相手は強豪校だけど3人の投手で食らいついて欲しい」と期待し「町の応援もすごい。生徒は町を代表して応援に来たつもりで頑張ります」と話した。
 応援の練習をする時間はなかったが、生徒会が中心になって、大島北との定期戦で実施している応援をアレンジし、船の中で打ち合わせた。緑武士生徒会長(3年)は「鹿児島まで来れてうれしい。みんなで船に乗ったことで団結が強まった」と感じた。
 2年生の平野成樹君が音頭をとり、スクールカラーの紫のメガホンやペットボトルなどの応援グッズを鳴らして試合を盛り上げた。生徒や保護者ばかりでなく、本土在住の卒業生や瀬戸内出身者らも大勢スタンドに駆けつけた。
 健闘及ばず六回コールド負け。「もっと応援も練習して声を出したかった」と平野君は残念がるが「1人1人の力はそこまでないのに、チームワークで勝ち上がったことがよく分かった。古仁屋でよかったと思えた」と野球部に拍手を送っていた。二石教頭は「野球部は毎日練習して日々努力したからこういう舞台に来ることができた。その姿を見て生徒たちも感じるものがあったと思う」と今回の全校応援が学校の「起爆剤」になることを期待していた。

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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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