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レノヴァ、新体制会見
新ヘッドコーチに小原氏就任
「走るバスケ」でV目指す

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 男子プロバスケットボールチームのレノヴァ鹿児島は8月27日、鹿児島市の県庁で記者会見を開き、2013―14シーズンの指揮をとる小原匡博ヘッドコーチと新入団外国人のトゥレイ・アビブが新シーズンへの意気込みを語った。

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 小原コーチは東京出身の31歳。昨シーズンまで5年間はbjリーグの大分ヒートデビルズで選手として活動していた。レノヴァについては「良い選手がそろっている。昨シーズンJBL2で準優勝しており、この勢いと流れを受け継いで、優勝に持っていきたい」。自身がガードだったこともあり「走るバスケット」を基本スタイルに掲げる。「まずは守備から組み立てて走って得点する。見ていて楽しくてエキサイティングしてもらえるようなゲームを観客に見せたい」と意気込みを語った。
 新加入のアビブはセネガル出身の22歳。岡山学芸館高から白鴎大を今年卒業して、今季からプロ選手としての新シーズンを鹿児島でスタートさせる。「自然も多くて、知らない人も気軽に声を掛けてくれるところがセネガルに似ている」と好感を持った。202㌢の長身でブロックショットやリバウンドなど守備面のプレーを得意としているが「アウトサイドシュートやドライブなど、新しいプレーにもどんどん挑戦したい」と意欲を燃やしていた。
 2013シーズンから日本のバスケットボールの機構が変わり、昨季までのJBL所属チームにJBL2所属だった兵庫ストークスやbj所属の千葉ジェッツ、新加入の熊本ヴォルターズなどを加えた12チームで、国内トップリーグとなるナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)がスタートする。レノヴァは、その下部育成リーグに当たるNBDL(D=ディベロプメント)が、今季の戦う舞台となる。
 NBDLには、これまでJBL2でライバルだった豊田通商、アイシンAW、TGI・Dライズや、昨季レノヴァの指揮を執ったマイケル・オルソン率いる新加入の東京エクセレンスなど、9チームが所属する。リーグ戦は10月19日から開幕し、32試合を戦う。8月31日は県体育館で九州大学王者の日本経済大を迎えてプレシーズンマッチを開催する。
 レノヴァ運営会社の大山亮平社長は「鹿児島らしいバスケットとは何なのかの原点に戻り、頑張れば鹿児島からでも優勝が目指せると、子供たちが夢を見られるチームを作って欲しい」と期待していた。


小原コーチとの一問一答は以下の通り
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―昨季準優勝のチームということで「打倒・レノヴァ」を掲げて挑んでくるチームも多い。例年以上に厳しい戦いになることが予想されるが、シーズンをどう戦っていくか?

 シーズンは長いので、1シーズンを通して自分の理想ができたらと考えている。そのためには1、2試合を犠牲にすることも頭に入れている。
 「シュートがたまたま入ったから」とか、「相手がミスしてくれたから」など「何となく勝った」試合をなくしたい。自分たちのスタイルを貫き通して勝ちたいと考えている。
 大分でbjの選手としてプレーする前は、当時JBL2だった千葉でプレーをして優勝、準優勝を経験しており、NBDLになったが、リーグの流れはある程度分かっている。選手たちにも昨年準優勝だったことにうぬぼれることなく、チャレンジャーの気持ちでどん欲に勝利を目指して欲しい。
 指導者としては初めてだが、自分が見てきたものには自信を持っているので、1試合1試合を大事に戦っていきたい。

―今のレノヴァのチームを見た印象は?

 今まで5年間大分でやってきて、プロチームとしてなくてはならない必要な要素がある。その感覚と比べると「もう少しこうした方がいいのでは?」思う部分はある。まだ3日間という短い時間だったが、その部分から取り組む必要があると感じた。
 「プロらしさとは何か?」という自覚を持つことで、バスケットに対する取り組みや人間性など、変わってくる部分があると期待している。
 自分の言うことを素直に聞いてくれる選手が多くてありがたい。この選手たちを成長させて、優勝に導き、喜ぶ顔が見たいと思っている。

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―今のレノヴァに足りないと思ったものは?

 バスケットは基礎的な部分ができていないと、試合でいったん崩れてしまったら立て直しがきかない。試合の中でやってきたことを全て凝縮しなければいけない。
 そのためには全選手が、練習に入った段階からスイッチを切り替えてもらう必要がある。世間話をする暇はない。練習に対して強い姿勢で臨むことが試合への緊張感につながってくる。練習のための練習ではなく、試合のための練習になるように、全選手が緊張感を持って日々の練習に取り組んで欲しい。

―守備面を中心に、ハードに鍛えていると聞いているが、具体的などんなチームを目指しているのか?

 守備は、人への気遣い、思いやりがベースにあると考えている。
 髪型一つ変わったことに気づいて、声を掛けることからでも、人に対する気遣いや興味が生まれてくる。そういう思考法を身につけると今度は人に対して、自分は何ができるかを考えるようになる。
その考えがあれば1人が抜かれても、誰かがフォローするようになる。それが1人で守るのではなくチーム全員で守るという発想につながってくる。
選手たちにはまずはそういう意識を持って日々の生活や練習に取り組んで欲しいと伝えている。

―レノヴァのどんなところに魅力を感じたか?

 バスケットを追求していくことを考えたとき、いつかは指導者になるのが自分の夢だった。
このタイミングでオファーを頂いて、レノヴァの選手を見たときに、自分だったらこんなチームを作ってみたい、この選手にはこんな風に動いてもらいたい、この選手が持っている以上のものを引き出してあげたいなど、どんどんいろんなアイディアが浮かんでくるのが抑えられなかった。それがレノヴァに感じた魅力だ。

―ジョンソンやケビン、西堂が抜けて、現時点では、昨季と比べると戦力的には不安な部分もあるが。

 私自身の経験だが、過去には「戦力的に厳しいのでは?」と思われたシーズンで予想通りズルズルと負け続けたこともあった。逆に厳しいと思われたメンバーで連勝記録を打ち立てたこともあった。その両方を経験したことが私の大きな財産になっている。
 「追求し続ける」ということが何より大切であると、その経験から学んだ。昨季からするとスケールダウンは否めないが、バスケットは高さだけではないことは十分理解している。守備から始まるバスケットもそこが原点にある。ゴール下までボールを運ばせないという攻撃的な守備から、攻撃の意識も生まれてくる。

―コーチ自身も厳しいバスケット人生を歩んできたが、それをどう選手に伝えて、生かしていくか?

 まずは選手に自分の経験や考え方を伝えていきたい。
 私自身もプロになる前は、アルバイトをした後で1時間ぐらいかけて練習場に通ったり、夜遅くまで練習して、朝6時から仕事をするような経験もしてきた。一方でバスケットだけに集中できるような環境も、両方体験している。今のレノヴァの選手たちも同じで、両方の選手がいる。しかしコートに立ったら皆同じで、言い訳はできない。プライドを持ってプレーして欲しい。
 今選手1人1人と面談しているが、プロとアマの違いをしっかり見直して欲しいと伝えている。プロに必要なのは「責任」と「覚悟」であるという自覚を持って取り組むことを期待している。

―31日のプレシーズンが小原新体制のお披露目になる。どんな試合をしたいか?

 気持ちを前面に出したプレーを多くの人に見てもらいたい。人が見ていて「うまい」とか「さすが」と思ってもらえるプレーも、気迫を出すことがベースにある。
 練習でやって来たことしか、出すことはできない。まだ短い期間の練習しかしていないが、凝縮して伝えた部分はあり、良い練習ができた。選手1人1人が相手を意識することなく、その先のシーズンも見据えて、プロのプライドを持って戦って欲しい。

―鹿児島の印象は?

 鹿児島に来たのが記録的な桜島の噴火があった次の日だった。ニュースを見て、ここで本当にやっていけるのかと思ったのが正直な印象だった(苦笑)。来てみるとそこまではなかったが、灰にはびっくりした。
 ご飯も美味しくて、人も優しい。車を走らせると路面電車が通っているのも初めての経験で新鮮だった。
 新しいもの、新しい土地に行くのは好きなことで、生まれ変わったような清々しい気持ちにさせてくれる。鹿児島という土地に来ることができて幸せだと感じている。
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テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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