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第92回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会第1日(奄美新聞掲載)
沖永良部、奄美、初戦で散る
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【1回戦・沖永良部―錦江湾】前半26分、沖永良部は関口⑩がゴールを決めて1―1の同点に追いつく=桷志田サッカー場

 第92回全国高校サッカー選手権鹿児島県大会第1日は11日、南さつま市の桷志田サッカー場などで1回戦16試合があった。
 奄美勢は沖永良部と奄美が出場。沖永良部は錦江湾に先制されるも、前半26分に関口のゴールで同点に追いつき、後半1分に和のゴールで勝ち越しに成功した。優勢に試合を進めていたが、後半19分で再び同点に追いつかれ勝負はPK戦へ。4―5で惜敗し、初戦突破は果たせなかった。奄美は強豪・鹿児島実と対戦。防戦一方の苦しい展開を2失点でしのぎ、最後まで集中して守ったがゴールは奪えず。奄美勢は初戦で姿を消した。
 第2日は12日、同会場で2回戦8試合がある。


◇1回戦
沖永良部 2-2 錦江湾
(1-1、1-1、PK4-5)
奄  美 0-2 鹿児島実
(0-2、0-0)
「一瞬のスキ」突かれる
沖永良部

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 優勢に試合を進めていた沖永良部だったが、最後はPKで力尽き、寒風吹きすさぶピッチで無念の涙を流した。
 失点はいずれも「一瞬のスキ」(3年生・関口幸一)を突かれた。前半13分の先制点はコーナーキックを直接ゴールに入れられた。後半19分は、押し気味に試合を進めて前がかりになった裏を狙われた。「2点目は僕のミスが原因。集中力が切れた。3年生に申し訳ないことをした」。守備の要、2年生の和田清健主将は唇をかんだ。
 9人の3年生が県総体後も残り、「新人戦のベスト8以上、優勝」(関口)を目指した。徹底した走り込みでスタミナを養い、持ち味の粘り強さに磨きをかけた。風上、風下に関係なく、トップ下の吉野、ボランチ関口を中心に、中盤のボールは身体を入れて積極的に奪い、7割方ボールは支配した。前半26分の同点ゴールは、前線から積極的にプレスをかけたことが功を奏した。相手GKの動揺を誘い、ゴールエリア内でフリーキックをもらう。吉野がマイナスに落としたところを、関口がゴール左隅に鮮やかに突き刺した。後半1分、和の勝ち越しゴール=写真=も、スピードに乗った鮮やかなパスワークから生まれたファインゴールだった。
 攻める気持ちがあるからこそ、スキを突かれるリスクもある。勝利は得られなかったが「沖高サッカーらしさ」を出し切ったともいえるだろう。高校サッカーが終わった感慨に浸る間もなく、3年生は進学や就職などの進路が待っている。「切り替えて、進路を真剣に考えないと」と関口。唯一心残りだった「林監督に勝利で恩返しすること」は「後輩たちに託したい」と力を込めた。

「全力は出し切れた」
奄美

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 奄美にとって11年ぶりの選手権の相手は、全国屈指の強豪・鹿児島実。ゴールを脅かすことはできなかったが「全力は出し切れた」(中山拓海主将)手応えはつかめた一戦だった。
 「80分後に勝つために、我慢だぞ!」
 ベンチから朝岡洋監督は言い続けた。経験も、個々の技術も、身体能力も上回る鹿実に対して、守勢に回ることは想定済み。大切なのは、最後に勝つと信じて、我慢して守り抜くことだ。風下だった前半で2点失ったが、守備を崩されたシーンは80分を通してなかった。圧倒的にボールを支配され、攻められてはいたが、決定的なチャンスを与えていない。何より「鹿実を相手に走り負けなかった」ことに、朝岡監督はチームの成長を感じた。
 鹿実のような強豪を相手に、名前負け、体力負けしないために何をするか。取り組んだ成果が試される場だった。防戦一方の展開だったが「気持ちひとつでみんながつながっているのを感じた」と中山主将は言う。あいさつや清掃といった日常生活面も含めた「人間力」を磨くことを言い続けたことも、格上相手に厳しい試合を戦い抜く力になった。
 持っていた力を出し切れた「充実感」がある一方で、「100の力を出しても勝てない相手に、どうやって勝つか?」(朝岡監督)という新たな課題ができた。サッカーをやる前の人間力を磨いてきたチームが、次は「サッカーで勝てる」(朝岡監督)チームになるための第一歩を踏み出した。

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テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

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