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「きょら島慕情」刊行
奄美の自然、復帰の真実を後世に
「きょら島慕情」
海野さん

きょら島慕情 表紙カバー
 奄美の復帰運動や戦前、戦中の人々の暮らし、自然などをつづった短編集「きょら島慕情」=写真=が復帰60周年の昨年12月25日に南方新社より刊行された。

 著者は復帰運動にも携わった海野さだ子さん(本名・村山カツヱ)。1930年に笠利で生まれ、フリーの速記者として復帰運動、婦人運動などに関わり、奄美で最初の託児所の設立にも携わった。53年に鹿児島市に転居し、72年ごろから文学を志して民主主義文学会の「火山脈」、奄美「るりかけす」などの同人誌に小説や短歌を執筆している。復帰60周年を契機に初の単行本となった本書では、これまで同人誌などに寄稿した童話や小説10編を収録した。
 「青春の歌」は、海野さんが体験した復帰運動を、登場人物を仮名にして小説化。52年12月にあった復帰協議会代議員総会で、復帰協と革新同志会が運動方針を巡って激論を交わす様子は、記録係として現場にいた海野さんの速記録をもとに再現した。「風の中」では、託児所設立の経緯を記し、「島わらべ」「永田橋劇場」「暗夜の山路」は、少女時代の記憶を基に自然とともに生きる子供たちの暮らしぶりを童話にした。
 奄美を離れて半世紀を過ぎるが「今でもまぶたを閉じると、子供の頃過ごした奄美の風景が鮮やかに浮かぶ」と海野さん。「奄美で暮らしていた時代は、軍政下にあり、貧しくて大変な時代だったけど、自然が豊かで人が生き生きとしていた。そんな時代があったことを書き残し、これからの人たちにも伝えていきたい」と本書に込めた想いを話していた。本書は県内の主要書店で発売中。問い合わせは南方新社(099―248―5455)へ。

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テーマ:作品紹介 - ジャンル:小説・文学

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