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第134回九州地区高校野球大会第1日
鹿屋中央、鎮西にコールド勝ち!
大島、鹿玉龍は初戦敗退

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 第134回九州地区高校野球大会第1日は4月19日、熊本・藤崎台、県営八代の両球場で1回戦4試合、2回戦2試合があった。
 鹿児島勢は、攻守がかみ合った鹿屋中央がセンバツ出場の鎮西(熊本)にコールド勝ちで8強入りした。鹿児島玉龍は久留米商(福岡)に完封負けだった。センバツに21世紀枠で出場した大島は熊本工に3-7で敗れて初戦突破は果たせなかった。
 第2日は20日、両球場で2回戦6試合がある。鹿児島勢は神村学園が大分と対戦する。


◇19日の結果(鹿児島関係分)
・1回戦(八代)
熊本工 7-3 大島
久留米商 3-0 鹿児島玉龍
・2回戦
鹿屋中央 8-1 鎮西(7回コールド)

◇20日の試合(鹿児島関係分)
・2回戦(八代)
9:00 神村学園―大分


※フェイスブックで熱戦フォトグラフがお楽しみいただけます。
◇2回戦③(八代)
鹿屋中央 230 120 0=8
鎮  西 100 000 0=1
※7回コールド
(鹿)七島―川内
(鎮)山下、岩見、立坂―島崎
・二塁打 木原、七島、吐合(鹿)竹村(鎮) ・暴投 鹿1、鎮1 ・試合時間 1時間30分

「気づく力」の向上
鹿屋中央

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 鹿屋中央はセンバツ出場の鎮西を攻守で圧倒した。折からの雨と風で冷たい悪条件での試合だったが「バッテリーが安定していた」ことを山本信也監督はいの一番に勝因に挙げた。
 七島拓哉-川内大地のバッテリーは、相手の打者が何を狙っているのか、「気づく力」が格段に向上しているのを感じた。象徴的なのは一回裏の場面だ。簡単に二死をとったにも関わらず、四球を出し、4番・竹村、5番・島崎に連打を浴びて1点を失った。打たれたのはいずれも初球の直球。「初球の直球を、張られている」と直感したバッテリーは、続く汐見をオールスライダーの3球三振で打ち取った。
 この場面は、川内が間をおいてマウンドまで行ってもおかしくないところだ。昨秋までの七島は力勝負にこだわり、変化球のサインを出しても首を振ってむきになっていた。だが、相手の直球狙いを「七島も十分分かっている」と感じた川内は、あえてマウンドにも行かず、自信を持ってスライダーのサインが出せた。
 最初はスライダー、中盤以降はチェンジアップと、変化球主体の投球で鎮西打線を小気味よく打ち取った。ワンバウンドで空振りがとれないと感じれば、低めにきっちり投げ、「直球のサインを出しても首を振る」(川内)ほど慎重に相手の狙いを見極めて対応した。
 バッテリーの安定が攻撃にもリズムを作り、二回以降の追加点は四死球や相手のミスにもそつなくつけ込み、いずれも二死からタイムリーが出て奪った。四回二死一二塁のピンチでは左翼手・川崎がダイレクト返球でホームアウトをとるなど、足場の悪い中、無失策で盛り上げた守備も見事だった。
 活躍した七島だったが「最初に出した四球がきっかけで失点してしまうのが課題。もっと早く相手の狙いを気づいて切り替えるべきだった」と反省を口にする。「きょうも打者に助けられた部分が大きかった。もっと良い投球をして自分の投球で打者を引っ張れるぐらいになりたい」とどん欲な向上心をみなぎらせていた。

◇1回戦①(八代)
大 島 100 000 002=3
熊本工 021 100 30×=7
(大)前山、武田一、渡―白井、備
(熊)山本、廣田、内田―深水
・三塁打 小山(熊) ・二塁打 山本、古城(熊) ・暴投 大1、熊2 ・試合時間 2時間16分

「簡単に点をやらない根性」が必要
大島

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 大島は初回二死三塁で4番・小野がレフト前タイムリーを放って幸先良く先制した。勢いに乗りたかったが二回裏、一死満塁でエラーと内野ゴロで逆転される。三回は送りバントの三塁悪送球で追加点を許し、七回もエラーがきっかけで先頭打者を出し、6番・工藤のライト前タイムリー、8番・古城の左中間二塁打で3点を失った。打線は二回以降、再三好機を作るもつながらず。九回に内野ゴロと敵失で2点を返したが、反撃が遅かった。

 相手は九州大会56回出場を誇る名門だが、個々の力にそこまでの差は感じられなかった。大島の敗因ははっきりしている。4失策のうち3つが失点に絡んだ。
 二回裏一死満塁。9番・鶴田の打球は一塁正面のライナーだったが、備が落球。バックホームで十分アウトが取れるタイミングだったが、捕手・白井の足がベースから離れ、生還を許した。ピンチをしのぎ、盛り上がれるチャンスを逃した悔やまれるシーンだ。「簡単に点をやらない根性が足りない。詰めの甘さが出てしまった」(渡邉恵尋監督)。守備でリズムに乗れなかったことで、持ち味の打線も勢いに乗れず、二―八回まで毎回のように走者を出しながら得点が奪えなかった。
 夏をにらみ、いろんなことを試した。中でも投手の継投には一定の成果があった。
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 エース福永が肩に違和感が残っているため、登板を回避。先発の前山が4失点した段階で、3年生の武田一歩をリリーフに送った。「甲子園で投げられなかった悔しさを晴らしたかった」武田一は五、六回を無失点で切り抜けた。六回は二死一二塁のピンチの場面で、3番・山本を「2週間前に監督さんに教わった」ツーシームで追い込み、直球で二ゴロに打ち取る頭脳的は投球もみせた。3イニング目でつかまり3失点したが、1年生の渡秀太が後続を絶った。
 渡邉監督がイメージするのは、センバツの決勝戦で龍谷大平安(京都)がピンチの場面を継投でしのいだシーンだ。「僕の勇気も試される」判断の難しいさい配だが、各チームの打力が向上する夏を勝ち上がるためには、いろんな投手起用の「経験値」を上げておきたい。武田一、渡がリリーフの経験を積めたのは大きい。何より、今年に入って甲子園の1試合しか公式戦を経験していないチームにとって、「このクラスの相手に勝たなければ夏は厳しい」(渡邉監督)ことを体感できたのが何よりの「収穫」だ。

「自信になった」
大島・渡

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 新1年生でただ1人ベンチ入りした渡秀太が七回二死からリリーフ。無失点で切り抜け「自信になった」と胸を張った。
 ブルペンで投球練習しているときから「調子は良かった」(渡)。マウンドでは、リラックスするために務めて笑顔でいること、ボールを低めに集めることを心掛けた。八回は先頭打者を内野安打で出したが、力強い速球で2つの三振を奪って切り抜けた。
 「1年生が良く投げてくれてコールドを阻止してくれた」と渡邉恵尋監督。上々の「高校デビュー」を果たした渡は「高校生の振りの鋭さが分かって良い経験になった。自分らしい投球ができた」と喜んでいた。

◇1回戦②(八代)
久留米商  000 101 001=3
鹿児島玉龍 000 000 000=0
(久)江中―中村
(玉)内田、大山、内田、大山―久保
・暴投 玉1 ・試合時間 2時間2分

「攻撃のバリエーション」が必要
鹿玉龍

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 鹿児島玉龍は無念の完封負け。今チームになってから公式戦で初めての完封負けに、水口義昭監督は「スクイズ、エンドランなど、勝負を決めるための攻撃のバリエーションをもっと増やさないと」と悔しがった。
 県予選ではリリーフ専門だったエース大山のミート力を生かすべく、大山を3番・一塁で起用し、4-6番の打順も組み替えて、左打者を7人並べる新打順で臨んだ。初回一死から2番・大迫泰希主将(3年)、大山と連打で出塁し、いきなりチャンスを作るも得点ならず。
 二-八回は相手のエース江中に無安打に抑えられた。特に左打者が、外角に沈むチェンジアップか、シンカーのような変化球を打ちあぐね、「直球と変化球に球速の差がなく、うまく打たされてしまった」(大迫主将)。九回に先頭の大山、4番・伊集院が連打で出塁し、一死二三塁とビッグイニングを作りかけたが、後続を絶たれ、県予選のような終盤の粘りを見せられなかった。
 二、五回を除き、毎回先頭打者の出塁を許しており、このうち5度は四死球で出すなど、守備でも苦しい展開だった。「しのぐので精一杯で、攻撃まで力が回らなかった」(水口監督)。
 三、四回は捕手の久保が、いずれも出塁した先頭打者の盗塁を阻止し、三回は併殺でピンチを切り抜けた。各イニングで1失点と最少失点で切り抜けており、大量失点してもおかしくないピンチが何度もあった試合をしのげたのは、大きな成長といえるだろう。大迫主将は「守備の集中が切れなかった。自分たちで招いたピンチを自分たちでしのげるようにはなった」と振り返っていた。





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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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