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シンポジウム「地域スポーツに夢をのせて」の記録
シンポジウム「地域スポーツに夢をのせて」の記録・最終回
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  では時間も残り少なくなってきましたので、最後に皆さんがそれぞれの活動で描いている「夢」を語ってください。=続き=
 前田 桜島でコンサートを開く長渕剛さんが常々「鹿児島は元気がない、熱くない」と言っています。僕が鹿児島に帰ってきて、ヴォルカの選手兼監督になった大きな理由の一つに「鹿児島を熱くしたい」というコンセプトがあったからです。
 それはサッカーでなくてもかまわない。野茂英雄選手が日本で社会人や旧チームを作ったそうですが、アマチュア野球であっても優秀な選手を輩出したり、観客が入って熱狂的な応援できるチームが鹿児島に欲しい。それがサッカー以外の競技でも僕は応援します。競技は何であれ、鹿児島が元気になって、盛り上がれば僕はいいと思います。
 県外にいる鹿児島出身者も郷土に対する思いは持っています。まずは、県内にいる人たちが、鹿児島を元気に盛り上げていくために何かを始める。それが大事なのではないでしょうか?

 松澤 冒頭でも言いましたが、こういった競技を越えてスポーツを考える集まりが20年前から鹿児島にもあったら、もっと鹿児島にもいろんなスポーツの指導者がいて盛り上がっていたのではないかと思うところです。
 私もそうですが、今までは、例えばサッカーの指導者なら、あちこち遠征するなど強くなるための勉強はしましたが、それは自分のためだけの勉強でした。しかし、今鹿児島のいろんな競技でこれだけ情熱を持った指導者がいるのならば、こういった人たちを支えていくような会を今から作っていく必要があるのではないかでしょうか?
 先ほども言ったように、そういう集まりを年1回は開いて欲しい。そして、そういった人たちの組織を、行政とは別に作って、行政に対してスポーツの側から提言できるような組織を作って欲しい。こういった組織があって、若い情熱的な指導者を支えていけるような環境があれば、まだまだ鹿児島のスポーツは飛躍するんじゃないかと思うのです。
 今日のテーマは「地域スポーツが与える夢」です。我々競技スポーツだけが頑張っていてもしょうがない。これからは一般の人たちをどれだけスポーツに引き込めるかが大事だ。そのためには3つのことが必要になってくる。
 まずは施設。サッカーなら芝のグラウンドの重要性が叫ばれていますが、何も競技場にあるような立派な芝生でなくてもいい。その上で遊んだり、昼寝したりできるような雑芝で十分。そんな広場がたくさん欲しい。海外に行くと、そういう広場で昼休みや夕方、市民が気軽に憩える場がたくさんあります。
 どうしても行政が作るとなると、まずは立派で高級なものを作ろうする。だから使用に制約ができてしまう。「本物」というのは、制約がなく、安い料金で誰もが気軽に使えるものだと思う。一般市民が気軽に使える施設作りがスポーツに引き込む上で欠かせない。
 2つ目は、良いスポーツ、素晴らしいスポーツを見る機会を増やすこと。春先は鹿児島にサッカーや野球、ラグビーと日本でトップクラスにあるチームが多数キャンプにやってきます。そういうチームがやって来られるような場所をもっと作って欲しい。
 3つ目は、身近に応援できて、「おいたちの街のチーム」と誇りに思い、ファンに夢や感動を与えるようなプロスポーツチームが、鹿児島にももっともっとあって欲しい。
 本当に鹿児島のスポーツを考えるなら、鹿児島のスポーツについて考える人たちの組織を行政とは別に作り、考える場を設ける。そして、こういう気楽な場で考えられるような集まりを年に1回は開いて欲しいことを再度提案したいと思います。

《パネリスト・プロフィール》
井上 尚武(サッカー)
 いのうえ・なおたけ。鹿屋体育大学サッカー部監督。高校教員時代の35歳のとき、全国高校選手権の優秀選手選抜チームのコーチとして欧州遠征に帯同。オランダ・アヤックスのヨハン・クライフのプレーに魅せられ、以来、長期的展望にもとづくジュニアからの一環指導に情熱を注ぐ。03年2月に大隅ユナイテッドFCを設立。

今園 貴文(ラグビー)
 いまぞの・たかふみ。鹿児島東高からラグビーをはじめ、明治大在学中にニュージーランド留学を経験。帰国後社会人チームで2年間プレーをしたあと、オーストラリアに再び留学し、プロの指導者ライセンスを取得した。02年1月に帰鹿し、県内で2番目のスポーツNPO法人・鹿児島ブロンコスを立ち上げた。

太田 敬介(陸上)
 おおた・けいすけ。福岡県出身。短距離、リレー種目が専門。96年から県内のある企業に入社し陸上部主将として、部および県短距離界のけん引車として活躍した。00年4月に同社を退社し、同年7月からSCCを立ち上げ01年5月に県内最初のスポーツNPO法人に認定された。

鮫島 俊秀(バスケットボール)
 さめしま・としひで。中学時代に鹿児島国体の強化選手・織田文雄にであったことがきっかけでバスケットボールに目覚める。鹿児島教員レッドシャークス監督。1月の全日本総合選手権(オールジャパン)の優勝を目標に掲げ、レッドシャークスのバスケットを機軸に鹿児島からのスポーツ文化発信を目指す。

前田 浩二(サッカー)
 まえだ・こうじ。91年にガンバ大阪の前身・松下電器からプロ生活をスタートし、02年のサガン鳥栖まで12年間で9球団を渡り歩いた。屈強なDFとして闘志あふれるプレーに定評があり、日本では異色の球団経験数が血や肉になった。03年から地元・鹿児島に戻り、ヴォルカ鹿児島の選手兼監督。

松澤 隆司(サッカー)
 まつざわ・たかし。鹿児島実サッカー部監督として30数年。前園真聖、城彰二、松井大輔、那須大亮ら7人の日本代表を輩出し、全国高校サッカー選手権、全日本ユース選手権でそれぞれ1度ずつの全国制覇に導いた。欧州、南米、韓国と諸外国のスポーツ事情にも詳しい。
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