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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 随分前にラジオで聴いた催眠術に関する話が印象に残っている。催眠状態に陥ったら人が殺せるかという話だった。
 「あいつを殺せ!」と命令しても、人間には良心があるから殺せない。しかし「あいつがお前を殺そうとしているから、先に殺してしまえ」と指令すると殺してしまう。それを「応用」したのが「戦争」だという。
 安倍首相が進める集団的自衛権の行使容認もこれに近い臭いを感じる。中国、朝鮮半島など東アジア情勢が不穏なことを盛んに喧伝し、日本を「戦争ができる国」にしようとする意図が透けて見える。正義は我にあり。悪いのは向こうだと「錦の御旗」を手にしてしまえば、人は疑心暗鬼に陥り、際限なく残酷にもなれる。
 周辺が不穏だから戦えるようにする。単純明快な理屈だが、それが結果的には戦争を引き起こしてきた古今東西過去の歴史の教訓を忘れてはなるまい。ドイツのヴァイツゼッカー元大統領が「過去に目を閉ざす者は、未来にも盲目になる」と語った意味を考えたい。
 高校3年生の息子がいる知人の自宅には「自衛官募集」の案内が来たという。徴兵制の復活、学徒動員を想起させる笑えない冗談だ。憲法9条は過去の悲惨な歴史の反省から戦争放棄と戦力不保持を謳った。わずか70年でそれを骨抜きにしてしまっていいのか。今こそ、その崇高な理念に立ち返るべきだ。
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テーマ:これからの日本 - ジャンル:政治・経済

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