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球夏2014第10日
徳之島、18盗塁で快勝
甲南、先制も及ばず

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【3回戦・川辺―徳之島】1回表徳之島二死二塁、4番・山下の中前適時打で二走・永吉が先制のホームイン=鴨池市民

 第96回全国高校野球選手権鹿児島大会第10日は7月16日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民の両球場で3回戦6試合があった。


詳細な観戦レポートは「高校野球ドットコム・鹿児島版」に掲載!

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◇16日の結果
・3回戦(県立鴨池)
神村学園 2-1 甲南
武岡台 7-4 出水商
尚志館 11-2 市来農芸(7回コールド)
・3回戦(鴨池市民)
鹿屋中央 10-0 奄美(6回コールド)
鶴丸 11-0 錦江湾(6回コールド)
徳之島 6-0 川辺

◇17日の試合
・3回戦(県立鴨池)
9:00 鹿児島実―隼人工
11:00 伊集院―鹿児島玉龍
13:00 鹿屋―鹿児島商
・3回戦(鴨池市民)
9:00 川内―れいめい
11:00 樟南―国分
13:00 国分中央―鹿児島中央
「足」「負けない野球」で試合を支配する
徳之島(奄美新聞掲載)

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【3回戦・川辺―徳之島】2回表徳之島一死二三塁、1番・新田雄が中前適時打を放ち、3点目=鴨池市民


 走りも走った18盗塁。記録的な「足攻」で終始主導権を握り、3年連続の16強入りを勝ち取った。6得点しか挙げられなかったことに課題は残るが「試合を支配することができた」(田村正和監督)快勝だった。
 やみくもに走ったわけではない。相手の捕手が背番号4の正捕手でないことに加え、「投手に速いけん制がない」(田村監督)裏付けがあって仕掛けた。序盤は足で崩して得点圏に進め、効果的に適時打が出て先手がとれた。
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 中盤、攻めながら点が取れなかった理由もはっきりしている。相手バッテリーは緩い変化球が持ち味。だからこそ、三塁まで足で到達するのは比較的容易だった。だが、相手も2試合完封で勝ち上がった実績は伊達じゃない。勝負球の緩い変化球を打者がしっかり打ち返せず、凡フライ、凡ゴロだった。その「打球の質」を上げる必要がこれからの戦いに必要になる。
 18盗塁の足に目を奪われがちだが、守備できっちり守り切れたことも、試合を支配できた要因だ。
 例えば四回、先頭打者の右中間の打球を一塁で止められたのは、中堅手・友良がしっかりカバーに入って素早く返球したからだ。その後、無死一二塁でエンドランを阻止し、右飛で併殺がとれたのも、偶然ではない。エンドランがあることを読んで、右寄りにポジショニングしたことが生きた。勝つことの前に「負けない野球」(田村監督)ができた。
 一昨年は鹿児島実、昨年は樟南、4回戦はいずれも強豪私学相手に1点差の惜敗だった。永吉寿輝主将は「その壁を越えて、まずはベスト8を勝ち取る」と力強く宣言した。

「1つ上のステージ」を目指すために
奄美(奄美新聞掲載)


 NHK旗の鹿児島実戦に続いて、第1シード鹿屋中央を相手に「底力の差」(前園昌一郎監督)を見せつけられた。
 三回までは毎回三塁まで走者を進めたが「あと1本を打つ力」(前園監督)がなかった。相手は、三回のように二死からでも4連打を浴びせて点を取る底力があった。
 四回一死一三塁の守備。けん制で一走を釣り出し、一二塁間で挟んだ。狭殺プレーで一走をアウトに取れれば最高だが、アウトが取れなくても、三走を返さなければOKの場面だ。ところが三走の動きにつられて、一塁手が慌てて三塁に悪送球。1点を献上し、傷口を広げた。「空気を読む力が足りなかった。気持ちの弱さが出た」(前園監督)。
 四回以降は、縦のスライダーのキレが増した相手投手を攻略できず、内野安打1本しか打てなかった。「本気で勝とうという気持ち」(四本凌主将)が強い分、一つのほころびで空回り出すと、それを挽回する底力はまだ備わっていなかった。
 悔しい負け方だったが「自分たちらしい野球はやり切れた」と四本主将は言う。前園監督は「強豪私学を倒すために何をしなければならないのか。本気で考えるきっかけを、この3年生たちが作ってくれた」ことに頭が下がる思いだった。
 振り返れば、昨年まで数年間の奄美は、1勝するためにどうすればいいかに、もがき苦しんできた。この1年間は、昨秋ベスト16、今春8強と当たり前のように勝つことができるようになり、強豪私学に挑むところまでステージが上がった。「野球好きの野球小僧の集まり」(前園監督)だった13人の3年生を中心に野球部が「奄高に新しい風をもたらした」ことは間違いない。

「次は自分がチームを引っ張る気持ちで」
奄美・林健斗投手(熱球譜)

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 初回に1点は先制されたものの、三回までは納得のいく投球だった。
 1点先制された直後、4番・木原からは内角の抜いたスライダーで空振り三振もとっている。二回は三者凡退に打ち取った。
 三回には「自分たちらしい最高のプレー」(四本凌主将)も出た。先頭打者を打ち取り、足の速い1番打者を四球で歩かせたが、けん制アウトを決めた。
 「うまくワナにかけることができました」。
 少しだけ笑顔がのぞく。ポイントは首の動き。捕手の方向を向いたまま、投球動作に入ると思わせて、素早くけん制球を投げる。ずっと練習してきて「自信を持っているプレー」を決めることができた。
 だが、その後4連打を食らって瞬く間に3点を奪われた。打たれたのは全て「気持ちが緩んで、高めに甘く入った」ボールだった。NHK旗の鹿児島実戦に続いて、強豪私学の底力をまざまざと見せつけられ、それを肌で感じることができた。
奄美が次のステージに進み、強豪私学をも倒すためにまず必要なことは「相手のチャンス、自分たちがピンチの場面で、落ち着いて守れるようになること」だと四本主将は痛感している。3年生が残してくれたその「宿題」を、今度はこれまで試合に出ていた自分たちが中心になって、克服する番だ。
 「これからは自分がチームを引っ張る気持ちでやる」
 涙をこらえて言い切った。
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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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