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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 「まもる」という言葉には「守」「護」の2つの漢字がある。一般的には「守」だが「護」の場合は、「保護」「弁護」など「そのままの状態でいるように保つ」や「不利な状態にならないように働きかける」の意味で使われる。
 先日取材した「紬フォーラム」の冒頭で講演した薩摩琵琶伝承者の島津義秀氏は「本物を継承していくためには『守』『護』両方が必要だ」と話した。旧来からあるものをただ引き継ぐだけでは未来はない。残しておかなければならない「護る」ものは何かを見極めて、新たなものも積極的に取り入れていく。その姿勢が「守り育てていく」ことにつながるという。
 日本の国技といわれる大相撲は、旧態依然としたイメージが強いが、実は積極的に「改革」を断行したことで発展してきた歴史がある。年6場所制は昭和30年代に定着したものであり、それまでは4場所制だった。決まり手のビデオ判定を導入したのは、大相撲の「進取の気性」を示す象徴的な出来事だ。
 以前、別の大島紬のイベントで、若い世代の経営者たちが、伝統を継承しつつ現代にもマッチしたデザインや、ネクタイ、財布、小物入れなど新たに開発した商品を紹介していた。「保守」したいからこそ「革新」する。一見矛盾しているようだが大島紬も、大相撲も、長く引き継がれる伝統文化の根底には、その精神が根付いている。
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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

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