「第27回いぶすき菜の花マラソン」体験記

1月13日は「第27回いぶすき菜の花マラソン」の日。僕にとっては6年連続6回目のフルマラソン挑戦である。3時間43分44秒で自己ベスト記録は更新したが、目標にしていた「3時間半を切る」には大幅に届かなかった。「菜の花」の難しさ、マラソンの奥深さ、因果応報…いろんなことを考えさせされた42・195キロだった。

週末は雨が心配され、前日の土曜日は冬にはあるまじき異常な暖かさで当日のコンディションが心配されたが、天気は晴れで、寒すぎもせず、暖かすぎもせず、申し分ない気候条件である。気持ちの高ぶりも、落ち込みもなく、淡々とスタートラインに立つことはできた。
スタートしてから5キロは、例年通り前をふさぐ多くの人垣で自分のペースで走れず、5キロの通過は30分とかなり遅い入り。スタートをなるたけ前にしても13,368人が参加するマラソンだから、序盤は自分の走りができないことの覚悟はしていた。後半に向けて体力を温存するためにも、序盤遅いことなど気にせず、淡々と自分のペースを作っていけばいいはずなのだが、今回はどういうわけか自分の前をふさいでいる人たちが無性に腹立たしくてイライラしていたように思う。被り物をしていたり、ぺちゃくちゃしゃべりながら僕より前でスタートした人に前をふさがれるたびに「どーせ遅いんだから、後ろから走れよ!」と八つ当たりしたくなった。今思えば恥ずかしい限りだが、無意識のうちに記録を出したい気持ちが気負いにつながっていたのかもしれない。
5キロ過ぎからようやく自分のペースで走れるようになったので、ここからが本当のスタートの気持ちで走りを作り直した。10キロが53分。1キロ約4分半まで上がり、上り坂もそれほどきつさを感じず、楽に走れていたので、気持ちも落ち着いた。中間点が1時間43分。単純に倍すれば3時間半は切れる。調子も上がっていたので、中間点を過ぎたときには思わずガッツポーズをしていた。
しかし、「菜の花」のコースはそんなに甘くなかった。
中間点を過ぎ、25キロに向かう途中、フラワーパーク前や徳光小学校付近の上り坂で思うように走れない苛立ちを感じた。それでも25キロは2時間3分で、まだ許容範囲内でだったが、30キロ手前で昨年同様、両足のふくらはぎ、太もも、付け根のあちこちがつるような変な感覚に襲われた。そうならないように練習し、体のケアもしてきたつもりだったのに、同じ状態になってしまったショックで一気に張り詰めていたものが緩む。山川のヘルシーランドのあたりは、意識が遠のきそうになって、走るのが嫌になったほどだ。
30キロ付近には、いつも「菜の花」の後で泊めていただいている野球部後輩のY君の実家の皆さんが、休憩所を設けてくださっている。とりあえず30キロまで頑張ったら、一息入れてリセットしようと考えた。温かいハーブティーを何杯も飲み、一旦横になって自分でストレッチをかけ、気持ちを立て直した。30キロで時計を見ると2時間35分。設定より5分遅れたが、もう時計を気にする余裕はなかった。
ほんの1、2分だったがリセットしたのが良かったのか、山川の坂を下り、山川港の平坦な道のりに入ると、足は痛かったが、またちゃんと走れるようになった。この辺は昨年と違い、ちゃんとトレーニングを積んだ成果なのかもしれない。3時間半を切る目標は諦めたが、せめて3時間40分、最低でも自己ベストは切りたいと再びモチベーションを上げて走った。山川の坂は途中何度か歩いたり、走ったりを繰り返して上りきりました。あは下り坂と平坦な道だけ。一気に坂を下って、指宿の温泉街でラストスパートをかけるつもりだったが、さすがに足の痛みも限界を越え、スタミナも切れてしまいまった。40キロが3時間33分ぐらいだったろうか。最後の粘る気持ちもなく、あとはただ気力だけでゴールしたような気がする。写真はゴール寸前に撮ってもらったものだが、苦しさがにじみ出ている(涙)
いつもなら、どんなに結果が悪くても、ゴールをすれば何らかの達成感や安堵感を感じるはずなのに、今回は「悔しさ」を感じた。同じ失敗を繰り返したふがいなさや、気にしなくてもいいことを気にして気持ちを乱した心の未熟さ、苦しいところを頑張れなかった自分への歯がゆさ…そんな気持ちでいっぱいだった。
冷静に振り返ってみて、真っ先に思ったのは「体重を減らさねば!」ということだった。83キロという体重はランナーとしては、やはりウエートオーバーである。足に痛みがくるのは、走り方や体の硬さの問題もあるのだろうが、単純に重い体重を支え続け切れないということもあるだろう。食生活改善、体重減量に本気で取り組まねばと決意した。
「菜の花」の翌日、バスケットの取材会場で感染性の胃腸炎をもらい2日間寝込んだ。マラソンで体に負担をかけたこともあるが、思えば年末年始かなり飲み会が多く、無茶な暴飲暴食をしていた。レース終盤、やたらきつくて仕方なかったのは走った疲労以上に、不摂生がたたった部分が大きいように思う。
1年間、頑張って練習して、体をケアしたから自己ベストで走れた。しかし、ウエイトオーバーや不摂生がたたって目標には届かなかった。マラソンはやったこと、頑張ったことは成果として出るし、何もしなかったこと、無理したツケもまた結果に現れる。いろいろあったけど、悪いなりに走れた部分もあったし、悔しさを前向きにつなげるきっかけになったのは良かったと思い直している。まずは来年の菜の花までに体重を75キロにすること! 最終的には高校時代の68キロに近づければ、最終目標の「サブスリー」も見えてくるはずだ!!
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