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レノヴァ、新リーグへ参入申請
新リーグへ参入申請
レノヴァ鹿児島

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 男子プロバスケットボールチームのレノヴァ鹿児島は、2016年秋から始まる新リーグに参入申請した。レノヴァの運営会社・スポーツフロンティア鹿児島の大山亮平社長が4月8日、鹿児島市の県庁で記者会見して明らかにした。

 日本の男子バスケットは、ナショナルバスケットボールリーグ(NBL)と、TKbjリーグの2リーグが併存している。両リーグの統一を主導できなかった日本バスケットボール協会の統治能力が問題視され、昨年11月に国際バスケットボール連盟(FIBA)から資格停止処分を下され、五輪予選をはじめ、あらゆる年代の国際試合出場ができなくなった。山積するバスケットボール界の問題を処理すべく、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏をチェアマンとするタスクフォース(特別チーム)が立ち上がり、両リーグを統合して、16年秋から新リーグを発足させる。現在、NBLの下部育成リーグ(NBDL)に所属するレノヴァも、このリーグへ参入申請した。
 新リーグは1部リーグ(12―16チーム程度)、2部リーグ(16―24)、地域リーグの3部制。参入には、日本代表のレベルアップとスポーツ振興に寄与するという明確な理念を持っていること、運営団体がプロチーム運営を主たる目的とする法人であること、ホームタウンである自治体や協会の支援が得られること、売上(1部で2億5千万円、2部で1億円以上)など、様々な基準がある。
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 4月末まで入会受付、5月末までに入会審査があり、7月末までに所属リーグが決定する予定。4月3日時点で、NBL、bj双方から42チームの申請があったという。大山社長=写真=は「発足から7年間、鹿児島から日本一を目指し、鹿児島のスポーツ振興に貢献するという理念で活動してきたことと合致する」点を参入の最大の理由に挙げ「(基準は)高いハードルだが、日本のトップリーグのゴタゴタが解消されて分かりやすくなった分、広く支援を訴えられる。これまで以上に鹿児島県民に愛されるチームを目指す」と意気込みを話していた。

真の「プロ化」へ正念場
15―16シーズンは試金石【解説】

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 2016年秋から発足するという新リーグは、日本の男子バスケットボール界が真に「プロ化」できるかどうか、正念場となる。
 これまで男子バスケット界は、不況などの影響で企業チームの休廃部が相次ぎ、00年代からプロ化が何度も検討されながら、実現できなかった。05年に「地域密着のプロ」を掲げてbjが立ちあがったが、日本協会は分派を認めず、bj所属の選手は日本代表に選出しないなどの措置をとったため、両者の対立が深刻化した。
 以後、企業チームとプロが混在する協会主導のリーグとbjの併存といういびつな状態が長く続いた。今回の統合は、いわば「お家騒動」を自らで解決できず、FIBAからの「外圧」で統合待ったなしとなったわけである。強権的なやり方について賛否両論あるだろうが、レノヴァはこれを好機ととらえて、新リーグ参入を目指すことが先決だ。
 参入条件について検討してみよう。理念的な部分は、発足当初から掲げていたものと一致している。鹿児島県協会の支援は取り付けた。県やホームタウンとなる鹿児島市の支援はどうなっているか。
 県からは国体の強化指定チームの支援を受けている。鹿児島市からは「プロ活動支援補助金」の約200万円、小学生の無料招待事業に約100万円などの支援がある。参入申請には自治体からの支援を書く欄があり「この欄をより具体的に、数多く書くことをリーグは求めている」と大山社長。自治体がプロバスケットチームを本気で必要としているのかどうかが、試されているわけである。今後は、鹿児島アリーナや県体育館の優先使用を取り付けられるかなど、自治体の「本気度」をいかに引き出すかがカギとなる。
 最大の課題は財務体質の改善と強化だ。現在、レノヴァの年間売上げは約4000万円。この7年間で発生した債務が約5000万円あるという。新リーグが求める基準は2部でも1億円。今までの倍以上の売り上げと、債務の圧縮をいかにしていくか、具体的な計画を提出しなければならない。昨季ホームゲームの平均動員数は約800人。大山社長は、これを倍の1600人にすることやスポンサー料の引き上げなどで、目標達成を目指すという。
 新リーグが示す参入基準が「高いハードル」(大山社長)であることは間違いない。しかし、国内リーグの混乱が収拾に向かい、リーグ全体の方向性が明確に示されたことはプラスに考えるべきだろう。運営会社スポーツフロンティアを中心に、これらの基準をクリアすべく、全身全霊を傾けなければならない。
 NBDL最後となる15―16年シーズンは、この計画が「絵に描いた餅」でないことを示す試金石となる。

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テーマ:バスケットボール - ジャンル:スポーツ

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