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15県高校総体・サッカー最終日
鹿実、延長制しV2!
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 2015年度鹿児島県高校総体サッカー最終日は5月23日、鹿児島市の県立サッカー・ラグビー場で決勝があり、鹿児島実が延長戦で神村学園を下し、2年連続26回目の栄冠に輝いた。
 後半開始早々に1点を先制された鹿実だったが、試合終了間際にDF山田のゴールで同点に追いつき、勝負は延長戦へ。延長後半2分、DF大南のゴールで鹿実が勝ち越し、そのリードを守り切った。3位決定戦は鹿児島城西が3-0で出水中央を下した。
 優勝した鹿実が全国大会(8月2-9日・兵庫)、2位までが九州大会(6月19-22日・熊本)に出場する。


◇3位決定戦
鹿児島城西 3-0 出水中央
     (0-0、3-0)
・得点者【鹿】霜出、永吉、亀井

◇決勝
鹿児島実 2-1 神村学園
(0-0、1-1 延長 0-0、1-0)
・德点者【鹿】山田、大南【神】小嶺


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「成長」を実感
合言葉は「米田のために」
鹿実

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 決してスマートな勝ち方ではない。苦しみながらも、粘り強く、泥臭く最後の勝利を手にした。ある意味最も今の「鹿実らしい」勝ち方だったのかもしれない。試合後、100名を越す部員全員で円陣を組んだ森下和哉監督は「1人1人が成長してくれた。お前たちが俺の教え子で本当に良かった」と目頭を潤ませていた。
 スピード、パワー、技術を備える神村学園は最も強力な挑戦者だった。前半はセンターバックの山田、大南を中心に身体を張った守備で決定的なチャンスを作らせなかったが、後半開始早々にワンチャンスをものにされ先制されてしまう。何とか失点を取り返そうと、長身FW大下をターゲットに攻勢に出るが、相手の強力な守備陣に阻まれ、得点できない。
 刻一刻と時間が過ぎ、アディショナルタイムに右サイドでCKを得た。残り時間から考えてもラストチャンスだろう。MF渡邊の上げたクロスはファーサイドに流れて、折り返し、ゴール前で混戦になる。「失点は自分のミス。何とか取り返したかった」山田正稔=写真=が右足で押し込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。
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 延長後半に決勝ゴールを奪ったのはもう一人のCB大南拓摩だった。試合終盤からは前線にポジションチェンジして攻撃参加していた大南は、左サイドで相手DFからボールを奪ってゴール前に上げる。「相手のGKが前に出ていたので、ファーポストの前を狙ってセンタリングを上げた」ら、GKの頭上を越える絶妙なループを描きサイドネットに突き刺さった=写真=。「シュータリングみたいになりましたね」と大南。最も身体を張っていたCB2人が2つのゴールに絡んでいたのも、この試合の鹿実らしさを象徴しているように思えた。
 劣勢の展開が終盤まで続いたが、森下監督は「不思議と負ける気はしなかった」という。選手たちがベンチを頼らず、自分たちで声を掛け合いながら集中力を切らなかった。
 「米田のために優勝する」
 チーム全員が共有していた想いがあった。背番号8の米田銀次郎は、準決勝・鹿児島城西戦の接触プレーで右ひざを負傷し、長期離脱を余儀なくされた。スーパーサブでチーム一の努力家と誰もが認めるムードメーカーのアクシデントは鹿実イレブンの心に火をつけた。「給水やハーフタイムで帰ってくるたびに、自分のためにとみんなが声を掛けてくれた。感動した」と米田。その想いを仲間が「かたち」にしてくれて「何としてもケガを治して、選手権には出る」決意を新たにしていた。
 「鹿実のプライド」を森下監督は口にする。それは具体的には何か? 「どんな相手にも負けない気持ち。1対1になっても走り負けない」ことだと大南は言う。山田は「試合に出られない仲間や、支えてくれた家族のために頑張ること」だと思っている。この日の勝利はまさしく「鹿実のプライド」が「かたち」になったものだった。

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テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

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