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15県高校総体・陸上最終日
冨満(松陽)、12年ぶり大会新・女子七種
鹿児島、アベックV・マイル

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 2015年度鹿児島県高校総体陸上最終日は5月31日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。
 女子七種では2年生の冨満美月(松陽)=写真上中央=が4394点で12年ぶりに大会記録を更新した。鹿児島=写真下=は男女千六百リレーを制した。女子二百は鶴田玲美(鹿児島女)が制し、百、四百リレーと合わせて3冠、男子二百を制した折田歩夢(甲南)は百と合わせて2冠だった。
 各種目6位まで(※混成は4位まで)が南九州大会(6月11-14日・鹿児島)に出場する。


※記録の詳細はこの文字をクリック!
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女子七種 ①冨満美月(松陽)4394点=大会新 ②田中彩乃(大島)3825点

 冨満
 「初日に全部で1位をとって良い流れで2日目に臨めた。幅跳びが思ったほど伸びなかったけど、やり投げで自己ベストが出せて、最後まで頑張れた。冬場、走る種目を中心に、短い時間でもテーマを持って毎日の練習に取り組んだことで成長できた。松陽のチームが良い流れを持ってきてくれたことも力になった」

5種目で自己ベスト更新!
投てきに課題も
田中(大島=奄美新聞掲載)

 女子七種に出場した田中彩乃(大島)は、昨年9月の新人戦に続く優勝は果たせなかったが、新人戦よりも357点上積みした3825点の2位で見事、南九州大会への切符を手にした。
 専門種目の走り高跳びは、最終種目の八百と時間が重なるため欠場してまで今回は七種にかけた。「5種目で自己ベストが出せました」と田中。百障害、走り高跳び、二百、走り幅跳び、八百、「走」と「跳」の5種目は自己記録を塗り替えた。得意種目の走り高跳びでは「練習で見たこともない高さ」の1m60をクリアした。
 ただ課題も残った。新人戦で7m28だった砲丸投げは7m16、30m18だったやり投げは、1投目がファールで波に乗れず29m76と30m台に乗せられなかった。「いつも得点を稼ぐ投てきが足を引っ張ってしまった。練習不足」と苦笑する。
 田中以上に力をつけていたのが、大会新記録で優勝した富満(松陽)だった。田中と同学年の2年生で、新人戦は2位だったが、初日の全4種目で1位の記録を残し、新人戦より988点上積みする好調ぶりだった。「18秒台だったハードルが15秒台、21mだったやり投げが33mになっていて、伸びがすごかった」。わずか8カ月余りでのライバルの変貌に圧倒されそうになったが「チームメートが応援してくれたおかげ」で自分の試技に集中することができた。
 インターハイの最終予選となる南九州は、県と同じ鴨池開催という地の利があるが、県の時のようなチームメート全員の応援があるわけではない。「応援がない中でもしっかり集中してやれるかどうか。今回失敗した投てきでしっかりとれるかどうか」。この2点を重点課題にして南九州に挑む。

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女子千六百リレー ①鹿児島(土岐、田中、浦村、中釜)3分54秒86 ②鹿児島女 3分58秒35

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男子千六百リレー ①鹿児島(川田、福山、山里、鍋倉)3分18秒36 ②松陽 3分18秒67

三走勝負的中! 雪辱果たす
鹿児島

 鹿児島が最終競技のマイルリレーで初の男女アベック優勝。4日間の大会で最高の締めくくりになって中江寿孝監督は「感無量です」と目頭を潤ませた。
 男女とも今季は力があるとされながら、昨年9月の新人戦で女子は前を走っていた鹿児島女に追いつくことができず、男子はゴール直前で松陽にかわされて逆転負け。その雪辱戦でもあった。
 中江監督は勝負のポイントを男女とも三走においていた。二走にエースを持ってくるのはリレーのひとつのセオリーだが、鹿児島は前半を耐えて後半勝負の青写真を描いた。
 女子は新人戦と同じオーダー。浦村、中釜の四百、四百障害のトップ2人につなげるためにも前半の2年生2人の粘りがカギになる。「3年生には絶対笑ってもらいたかった。鹿女子についていくことだけを考えた」と二走・田中亜季。250m付近までは前をいく鹿女子の背中に食らいついた。最後は少し離されたが、十分逆転可能な位置でバトンを受け取った三走・浦村星来は「4日間競技に出続けた(中釜)佐和子ちゃんと違って、自分はきょうマイルだけ。佐和子ちゃんに楽に走ってもらえるよう頑張った」。第3コーナーの当たりで前を行く鹿女子をとらえた。いつもは苦手だったコーナー走で逆転。トップでバトンをもらった中釜は4日間の疲れも吹き飛ばす走りでゴールに駆け込んだ。
 「満身創痍状態」(中江監督)だった男子は、昨年インターハイを走った3年生4人に勝負を託した。混戦が予想された中、勝負の三走には山里和也を起用。百、二百、四百、四継と走り詰めでありながら、「個人種目で南九州に行けなかった山里に華を持たせたかった」(中江監督)。松陽、鹿児島南とほぼ同時にバトンを受けた山里はすぐさま前を行く松陽を抜き去り、再び抜き返されかけたが、トップを譲ることなくアンカー鍋倉正輝へ。四百障害決勝で途中棄権し「その借りを返すことと記録を狙っていた」鍋島が、松陽・末永の猛追に最後まで気持ちを切ることなく首位を守り切った。
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 選手、監督全員が駆け寄って歓喜の輪ができた。1位で鍋倉がゴールしても「優勝した実感がわかなかった」山里だったが「中江先生の顔を見たら涙が出てきた。女子が良い流れを作ってくれた」と勝利の喜びが実感できた。

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男子二百 ①折田歩夢(甲南)21秒75

先輩の想いを胸に
折田(甲南)

 速報タイムで自己ベスト、百と合わせた2冠を確認すると、折田は左手で拳を力強く握って何度も雄叫びを上げた。「先輩のユニホームで走りました」と折田。着用していたのは2日目の百予選のスタートで肉離れした3年生・横山毅仁から借りたもの。先輩の想いも背負って走った。
 決勝は会心の走りができた。苦手にしていたコーナー走で腕の振りを変えてみたら、スムーズに加速して直線でスピードに乗れた。絶対の自信を持つ「加速したトップスピード」(折田)になった時点で折田についてこられる選手は誰もいなかった。
 国分南中出身の2年生。朝は毎朝5時起き、6時のJRで約45分かけて通学する。「最初はきつかったけど、今は慣れました。通学の電車を宿題の時間に充てられるので有効に利用しています」と笑う。練習時間も短く、学業との両立も求められる中で心掛けているのは「ストイックに頑張れ!」という2つ上の先輩で、昨年のインターハイ女子走り幅跳びで2位になった内之倉由美の言葉だ。4月の県記録会は百、二百だけでなく四百と四百障害も走っている。小学校までは長距離を走っており今でも「3キロぐらいなら駅伝選手にも負けない」持久力がベースになっている。山元尚史監督は「こういう環境の中で陸上だけでなく、日常生活も手を抜かない」ところが、このタフさの源になっていると確信していた。

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女子二百 ①鶴田玲美(鹿児島女)25秒14 ②永田千夏(国分中央)25秒64 ③上野南(川薩清修館)26秒06

 鶴田
 「24秒台を狙っていたが、スタートがうまくいかず、スピードに乗れなかった。向かい風で25秒台前半だろうと思っていたがその通りのタイム。調子が悪い中でもそれなりにタイムが出せたのは収穫だった」

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男子百十障害 ①岩切亨生(国分中央)14秒80

 岩切
 (大会記録に0.01秒届かず)「速報を見たら14秒78で大会記録だと思ったのに、正式記録で逆に0.01秒足りなくて悔しい! 1台目がしっかり入れて、切り返しがうまくできてピッチを刻めてスピードに乗れた。左足の付け根を故障していたけど、チームメートがサポートしてくれたおかげで走ることができた」

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女子百障害 ①中釜佐和子(鹿児島)14秒66

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女子八百 ①重山七海(鹿児島女)2分14秒71 ②久保亜美(出水中央)2分16秒27 ③山田れいり(神村学園)2分17秒18

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女子三千 ①倉岡奈々(鹿児島女)9分21秒52

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男子三千障害 ①竹下和真(鹿児島実)9分18秒59 ②古市峻大(鹿児島工)9分23秒87 ③濵田諒(出水中央)9分29秒12

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男子三段跳び ①田坂裕輝(鶴丸)14m47

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女子走り高跳び ①濱田美沙希(鹿児島女)1m63 ②馬原美紅(松陽)1m60 ③濱田尚子(鹿児島女)1m55
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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

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