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第137回九州地区高校野球第1日
悔しさバネに成長
自信になる勝ち方
大島・渡(奄美新聞掲載)

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 最後の打者を二飛に打ち取ると、マウンドの渡秀太=写真=は力強く右こぶしを握った。被安打5、三塁を踏ませない好投で大島の九州初白星の原動力となり、「良い投球ができた」と納得顔で振り返った。
 県大会準決勝で同じ金久中出身の平(鹿城西)に投げ負けて「悔しかった。もっと球速を上げて、制球力をつけたい」と誓った。だが、九州大会までのわずかな期間で、直球の球速をアップさせるのは至難の業。渡が取り組んだのは、遅い球=カーブの制球を安定させることで、直球との緩急差をつけることだった。
 「投げ方のコツをつかんだ」と渡。リリースポイントを身体の前でしっかり離すことができれば、右打者の内角低めの厳しいコースに投げられると気づいた。県大会までは直球で押す投球主体だったが、この日は「直球とカーブが半々ぐらいだった」という。緩急を自在に操りながら、巧みに相手打者の狙いを外し、テンポ良く打ち取っていった。リードする上原勇人も「いつも以上に良いボールがきていて、安心してリードできた」と振り返る。
151024-15大島先制打・上原三塁打_035
 序盤から度々好機がありながら、2併殺や走塁ミス、バント失敗など拙攻で中々先に点がとれず、投手には酷なマウンドだったが「いつか味方が打撃で点を取ってくれる」(渡)と信じて我慢の投球を続けた。そんな渡の頑張りに、打線が奮起しないわけにはいかない。八回に相棒・上原が均衡を破る三塁打を放ち=写真=、5番・太月が技ありの適時打でダメ押した。
 苦しい試合だったが、終わってみれば、バッテリーが投打でけん引し、守備もミスなく守り切った会心の内容だった。渡邉恵尋監督は「県大会よりも上位の大会でこういう勝ち方ができたことは今後の自信になる」と喜んでいた。

「インターハイより緊張した」
中釜さん

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 市民球場の開幕戦では、鹿児島高3年の中釜佐和子さん=写真右=が始球式を務めた。
 中釜さんは陸上選手で、南九州大会では4冠を達成し、この夏のインターハイでは400㍍障害で4位と全国上位入賞を果たした。「走」は専門だが、人前で「投」をするのは中学で4種競技の砲丸投げをして以来。試合前、ブルペンで投球練習したが、なかなか思うように投げられなかった。横でテンポよく投球練習する大島・渡を見て「かっこいいなぁ」と感心した。
 初めて上がった野球のマウンドは「インターハイより緊張した」。ボールがワンバウンドしてしまい「もっとちゃんと投げたかった」と悔しがったが、陸上のトラックとは一味違う注目を浴びて「うれしかった」。九州の強豪に挑む鹿児島の球児に「悔いの残らないよう、思う存分野球を楽しんで」とエールを送っていた。

「悪いところが出た」
鹿城西・平(金久中卒・奄美新聞掲載)

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 鹿児島城西は良いところなく八重山に完敗。五回で降板した先発のエース平将太(金久中卒)は「力みがあった。自分の悪いところが全部出てしまった」と悔しがった。
 初回は2三振を奪い、味方も先制点を挙げて上々の立ち上がりだったが、二回以降強力打線の八重山に捕まる。長打はなかったが、思い切りよく振ってくる八重山打線に五回までで8安打浴びた。「面白いように打たれて、自分でどうしていいか分からなくなった」。
 県大会は、平がリズムを作って攻守の主導権を握る野球ができていたが、この日は平が崩れたことで、全てが後手に回った。県大会ではあまり見られなかったエラー、バント失敗、走塁ミスなどが続いて、劣勢を挽回できなかった。
 「どんな大会でも初戦の入りは難しい」と金城和彦監督。「チームがうまくかみ合わなかった時に、どう立て直すか」が今後の大きな課題になった。無念の途中降板だった平は「自分の調子が悪い時でも、抑えられる投手になる」と捲土重来を誓っていた。

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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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