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第137回九州地区高校野球第2日
「盛り返す力」に手応え
「勝ち切る力」に課題

151025-33大島・上原_035
151025-32大島3点目_035
【2回戦・大島―臼杵】6回裏大島二死満塁、4番・上原(写真上)が走者一掃の右越え三塁打を放ち、一走・磯(写真下の左)が生還、3―4と1点差に詰め寄る=県立鴨池


 大島は、大分1位の強豪を相手に4点のビハインドを盛り返すことはできた。だが「勝ち切るだけの集中力や勝負強さ」(渡邉恵尋監督)が、もう一歩及ばなかった。
 五回までは相手の勢いに圧倒されていた。エース渡が、追い込みながらもストライクゾーンで勝負にいったところを痛打された。打線も相手のエースのキレのあるボールをとらえ切れず、五回までわずか1安打に封じられ、攻撃の糸口さえ作れなかった。
 「ここから絶対盛り返していくぞ!」
 五回のグラウンド整備中に全員で気合を入れた。六回裏一死から副将の9番・静島がバスターで初回以来久々のヒットを放つと、ようやく打線に「スイッチ」が入った。満塁とし、前日の神埼清明戦同様「右方向を狙う」ことに集中していた4番・上原勇人が走者一掃の右越え三塁打を放つ。エース渡も中盤以降は、緩急をうまく使った投球で相手打線につけ入るスキを与えなかった。
終盤の流れは完全に大島がつかんでいたが、ターニングポイントは八回だった。無死一三塁と追い上げムードは最高潮。2番・大山の右飛で三走・吉見圭太郎がタッチアップ、同点に追いついたかと思われたが、離塁が早かったとアピールアウトを取られた。「捕球を確認してスタートを切った」感触が吉見にはあったが「早く同点に追いつきたいと焦る気持ちがあったのかもしれない」と唇をかんだ。
 「『悔しい』の一言です」と大山竜生主将。序盤、相手の勢いに押されて、つなぐ打撃ができなかったことや、八回のアピールアウトの場面でも、まだ攻撃が残っているのに、切り替えてムードを盛り上げられなかったことが悔やまれた。「勝てない相手ではなかったけど、勝とうとする気持ちで相手の方が上だった」と上原は感じた。ステージが上がれば上がるほど「上には上がいる」(渡邉監督)と思える相手が出てくる。厳しい試練だが、本気で甲子園を勝ち取るためには避けて通れない道だ。

「応援に来て良かった」
吹奏楽部

151025大島応援_035
 一塁側の大島応援席では、控え部員や保護者、島出身者らに加えて、吹奏楽部の34人も応援に駆けつけ、野球部を盛り上げた。
 これまで何度か応援に来て、勝ちゲームだったのは今年5月の招待野球のみ。「是非とも公式戦の勝利を応援したい」(顧問・立石純也教諭)と鹿児島までやってきた。勝ちゲームにはあと一歩届かなかったが、立石教諭は「素晴らしい試合をしてくれた。応援に来た生徒たちも勇気をもらったのではないか」と野球部の頑張りをたたえた。小川汐音部長は「野球部の最後まであきらめない姿勢に感動した。応援に来て良かった」と感想を話していた。

「神様の試練」乗り越える
樟南

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 四回まで10―1。あわやコールドの一方的な樟南ペースで進んでいたが、五回に落とし穴があった。
 エラーを皮切りに、強打の佐賀商打線が息を吹き返し、3番・平野から4連打を浴び、瞬く間に3点差に詰め寄られた。四回まで好リードで盛り上げていた前川大成主将(金久中卒)も「どう対処していいか分からず、自分も焦っていた」と振り返る。
 楽勝ムードが一変して、追い上げられる苦しい展開になったが、前川主将は「甲子園は簡単に行けるものじゃないと、野球の神様が与えてくれた試練」と前向きだった。エース浜屋が打たれたが、リリーフで登板した畠中=写真=が強気の投球で相手の勢いを止める。2点差まで詰め寄られた直後の六回裏に、思い切りの良い6番・吉内がソロ本塁打を放ったのも、消沈しかけたチームのムードを盛り返してくれた。
 課題の残る試合ではあったが「勝てたのはチームの力」と前川主将は胸を張る。センバツの目安となる4強をかける対戦相手は日南学園(宮崎)。練習試合でも負けている相手だが「どっちが甲子園に行きたい気持ちが強いかの勝負になる」と不退転の決意で大勝負に臨む覚悟を決めていた。

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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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