鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
第137回九州地区高校野球第3日
鹿実、コールドで4強へ
樟南は逆転負け

151026-19鹿実・谷村_035
【準々決勝・九産大九産―鹿児島実】3安打1失点と好投した鹿実の先発・谷村=県立鴨池
151026-1樟南先制2ラン・河野_035
【準々決勝・樟南―日南学園】1回裏樟南二死二塁、4番・河野が左越えに先制2ランを放つ=県立鴨池

 第137回九州地区高校野球大会第3日は10月26日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民、両球場で準々決勝4試合があった。
 鹿児島勢は、鹿児島実が九産大九産(福岡1位)と対戦。4番・綿屋主将の先制二塁打を皮切りに打線が爆発。13安打13得点で六回コールド勝ちし、9季ぶりに4強入りを果たした。日南学園(宮崎1位)と対戦した樟南は、初回に4番・河野の2ランで先制し、優位に試合を進めていたが、六回に同点に追いつかれ、八回に勝ち越しソロ本塁打を浴びて逆転負けだった。
 27日は休養日。第4日は28日、県立球場で準決勝2試合がある。鹿実は第2試合で海星(長崎1位)と対戦する。


詳細な観戦レポートと写真は「高校野球ドットコム・鹿児島版」に掲載!

九産大九産―鹿実戦はこの文字をクリック!
樟南―日南学園戦はこの文字をクリック!

◇26日の結果
・準々決勝(県立鴨池)
日南学園 4-3 樟南
鹿児島実 13-1 九産大九産(6回コールド)
・準々決勝(鴨池市民)
秀岳館 8-1 八重山
海星 10-2 臼杵(7回コールド)

◇28日の試合
・準決勝(県立鴨池)
10:00 日南学園(宮崎1位)―秀岳館(熊本1位)
12:30 鹿児島実―海星(長崎1位)
投打がっちりでV候補圧倒
鹿実

151026-14鹿実1点目・綿屋二塁打_035
 九州屈指の右腕・梅野を擁し、優勝候補にも挙げられていた九産大九産を鎧袖一触。投打ががっちりかみ合った鹿児島実が、コールド勝ちで4強入りを果たした。
 投打の柱が期待通りの働きをみせた。前日の富島(宮崎)戦で4安打6打点と活躍した4番・綿屋樹主将=写真=がこの日も打線の口火を切った。初回に右翼フェンス直撃の先制二塁打を放ち、主導権を一気に手繰り寄せた。
 綿屋に関しては「どんな好投手が相手でも、しっかりとらえるイメージができて打席に入れている」と宮下正一監督は全幅の信頼を置いている。福岡大会準決勝でノーヒットノーラン、最速149キロといわれる梅野だったが、綿屋は「ボールの回転がきれいだったので、振り負けずに芯でとらえることができれば、自分の力はいらない」のイメージで打席に立ち、その通りの結果を残すところが非凡の才だ。主砲の一振りで波に乗った鹿実打線は、ボール球をしっかり見極め、好球必打で上位から下位まで万遍なく13安打13得点を奪った。
151026-26鹿実11点目_035
 準々決勝が九産大九産と予想した時点で宮下監督の頭には、背番号10の下手投げの軟投派・谷村拓哉の先発を描いていた。先発を告げたのは、試合当日の朝だったが、谷村は「予想ができていた」と心の準備ができていた。ちょうど九州大会がかかった県大会準々決勝のれいめい戦のように、速球投手、強力打線を擁するチームには、度胸があり緩いボールで出し入れする谷村が「がっちりはまる」と指揮官はにらんでいた。相手は、緩いボールを打ち気にはやって凡フライを打ち上げるシーンが多く、3安打1失点と期待通りの好投だった。「緊張したけど、初回に2点を先制してくれて気持ちが楽に投げられた」と谷村は笑顔をみせた。
 このチームは日頃から、先日のドラフトで西武に3位指名された野田(西濃運輸)らを擁して九州大会秋春連覇、センバツ8強入りした5年前のチームを超えることを目標に掲げている。初戦で大勝した前夜、2年生と食事をとりながら、宮下監督は「まだまだお前たちはあの代に及ばない」と発破をかけた。「謙虚に受け止めたいと思った」と綿屋主将。2試合連続のコールド勝ちに、「少しだけあの代に近づいたかな」と指揮官も少しだけ頬を緩めていた。

「気持ちの緩み」突かれ逆転負け
樟南

151026-8樟南円陣_035
 序盤にリードして優位に試合を進めていた樟南だったが、わずかな「気持ちの緩み」(前川大成主将・金久中卒)を突かれ、無念の逆転負けだった。
 初回に4番・河野の2ランで先制し、二回にもエース浜屋将太が自らの犠飛で追加点を挙げ、上々の立ち上がりだった。3連投の浜屋だったが「ボールは良かった」(前川主将)。四死球が多く、五回までで96球と球数も多かったが、前川主将は「低めの厳しいコースを、ストライクにとってもらえなかっただけ」と浜屋のボールに信頼を置いていた。
 「間合いをしっかりとることを心掛けていた」と浜屋。前日の佐賀商戦で、単調になって投げ急いだところを痛打された反省をいかし、十分に間合いをとりながら丁寧な投球を心掛けた。苦しいマウンドだったが、ボール球で三振をとったり、三回には内野安打で出た先頭打者を、けん制で刺すなど、マウンドさばきの上手さで、五回まで無失点で切り抜けていた。
 だが、どんな名投手でも、フルイニングで完ぺきな投球をすることは至難の業だ。五回のグラウンド整備後などに、集中が途切れることはよくある。この日の浜屋もそうだった。六回表に先頭打者に長打を浴び、連続四死球で満塁とピンチを広げられ、一気に同点に追いつかれた。八回は簡単に二死をとった後、6番打者に勝ち越しソロを浴びた。
 配球は外角のチェンジアップだったが、真ん中高めに浮いた。当たったのはバットの先だったが「ボールが高かった分、飛距離が出てしまった」と前川主将は失投を悔やんだ。打線も三回以降、沈黙し、力投する浜屋を援護できなかった。
 苦い敗戦で得たチームの課題は「徹底する力」だと前川主将は言う。投球なら、厳しいコースを突くこと、間合いを十分にとること、打撃なら上からしっかり叩いて低い打球を打つこと…レベルが上がれば上がるほど、厳しい勝負をものにするためには、チームの約束事を徹底する大切さが身にしみた。

スポンサーサイト

テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/1622-d7d0fb3f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック