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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 小学生の頃の読んだ児童書「あしたぶたの日ぶたじかん」(矢玉四郎作)を何十年かぶりに読み返してみた。
 小学3年生の主人公の男の子が「ほんと新聞」という名の壁新聞を作る。だが、書かれた人からクレームが来てへこみ、一計を案じて「うそ新聞」を作ってみたら、その嘘が本当になってびっくり。もっと無茶苦茶なことを書いてやれと「ぶた新聞」を作ったら、ぶたが出てきて大騒ぎというドタバタ物語だ。
 著者・矢玉氏のあとがきが興味深い。「毎日配られる新聞だってほんと新聞かな?」と問いかける。大新聞社が出す新聞だからといってそれが正しいとは限らない。再審無罪になった冤罪者を、新聞は悲劇のヒーローに仕立て上げるが、逮捕時に犯人扱いし、いわゆる「犯罪報道の犯罪」と呼ばれた報道が過去に何件あったことか。つい最近まで連日報道されていた安保法案の是非に関しても、新聞の主義主張によって書かれていることは千差万別である。
 新聞を作る難しさを分かりやすく解説した上で、矢玉氏は本当のことを知るためには「噂話を鵜のみにしないで、自分の目で見て確かめる」ことの大切さを力説する。小学生の頃、これに感化されて家庭新聞を作ったことを思い出した。自分が新聞記者になりたいと思った原点が、こんなところにもあったのかと思うと「児童書恐るべし」と感慨深かった。
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テーマ:子どもの本 - ジャンル:本・雑誌

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