鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 奄美市で女性の死体遺棄事件があった。報道部長から連絡があって、県警に行って必要な情報を確認してきて欲しいとの依頼があった。
 新聞記者を17年やっているが、警察取材をするのは久々だ。依頼されたのは単純な確認作業だが、人の命、被害者、被疑者の人権に関わっていると思うと身の引き締まる思いがした。捜査一課の理事官に話を聞いた。確認事項を本社の記者に電話で告げて、この日の仕事は終わった。
 学生時代に「犯罪報道の犯罪」(浅野健一著)などをテキストに、メディアの警察取材の問題点について学んだことを思い出した。犯罪報道が被害者、被疑者双方に重大な人権侵害をもたらす構造的な問題点が確かにあると実感した。この日、筆者がやったのは「正確な事実を把握する」ことではなく「警察が把握している情報を正確に聞き出す」ことでしかない。そこには「権力を監視する」という視点も、「被害者、被疑者の人権に配慮する」という発想は抜け落ちている。これが「情報公害」ともいわれる報道被害や、ひどいときには冤罪を生み出す温床にもなっている。
 では、どうすればいいのか? 逮捕段階での犯人視をやめる、原則匿名報道の導入、報道評議会の設置…学生時代にその変革のあり方についても学んだ。実際の現場で今やれることがあるのか? 「教科書」を再読し考えてみたい。
スポンサーサイト

テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/1680-f91c6dd2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック