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第29回県地区対抗女子駅伝(奄美新聞掲載)
鹿児島が2年ぶりV!
大島は8位、2分短縮で躍進賞

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 第29回県地区対抗女子駅伝大会は1月31日、霧島市の隼人運動場を発着点に、国分下井を折り返す6区間21・0975キロで、県下12地区の女子ランナーたちが健脚を競った。大島は前回と同じ8位だったが、タイムを2分縮め、躍進賞を獲得した。
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 大島は1区で久保(鹿児島銀行、金久中卒)=写真=が1位と同タイム、区間新記録となる12分36秒で2位と好発進。2区・野島(樟南高、赤木名中卒)は一時首位に立った。その後、3位、6位と順位を落とし、最終順位は1時間14分7秒で8位だった。
 大会は鹿児島が1時間10分51秒で2年ぶり3度目の栄冠に輝いた。Bクラス(前回5―8位)優勝は曽於、Cクラス(前回9―12位)優勝は指宿だった。


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意味の違う8位
来年につながる走り
大島

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 「同じ8位でも去年とは意味が全然違う」。1区を走った久保愛結美は力強く言い切った。「Bクラス堅守」という最低限の目標を達成しただけでなく「来年は優勝を狙う」(備秀朗監督)と宣言できる手ごたえを感じたレースだった。
 久保の好発進がチームに力を与えた。2区で野島は一時トップに立ち、3区の平島までは3位と上位争いに食い込める位置にいた。「後半、順位が落ちるのはある程度覚悟していた」と備監督。順位は落としても、選手たちが持てる力を精一杯発揮し、大島のために一丸となって走ったことは伝わった。8位という結果は「悔しいけれども、これが今の力」と納得できた。
 初めて女子を指揮した備監督は「女性だけの華やかさ」だけでなく「各地区の底辺拡大に貢献する中身の濃い大会」だと感じた。備監督自身も、長く島で中学生を中心とした強化に携わってきた。他の地区にも同じように地道な底辺拡大に尽力する指導者がいて、鎬を削る大会であることが実感できた。
順位は前回と同じだが、タイムを2分縮めて躍進賞をとったことにチームの進化がある。4年ぶりに大島に復帰した友生有紀は「選手1人1人の意識が、以前よりも高くなった」と感じた。今回は練習不足で不本意な結果に終わった奥あぐり=写真=も、実業団のナンチクに進み「一から自分の走りを鍛えなおす」と捲土重来を誓う。他の地区もレベルアップして簡単に勝てる大会ではないが、備監督は「来年に向けてマイナスな要素は何もない。次につながる走りができた。久保がいる間に力をつけて優勝を狙いたい」と力強く夢を語っていた。

「あこがれられる存在になれた」
久保愛結美

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 「初めてチームに貢献できる走りができました」。屈託ない笑顔が浮かぶ。前回は同じ1区で8位と出遅れたが、今回は終盤までトップ争いを演じ、首位と同タイム、区間新記録、会心の走りで社会人選手の底力を発揮した。
 大会前はどこまでやれるか、確信は持てなかった。2週間前、全国都道府県駅伝でアンカーを走った疲労はまだ残っている。前回のリベンジをしたい意気込みもある。気持ちが空回りしそうだったのを解きほぐしてくれたのは大島のチームメートだった。
 「年下の後輩たちが『あゆみ姉ちゃん』と気軽に声をかけてくれてリラックスできた」。金久中時代の恩師・田淵忠明さんがレース直前に付き添ってくれたのも力になった。
 1区は都道府県駅伝でチームメートだった一山(出水)、上田(姶良)、重山(曽於)らとハイレベルな争いを繰り広げる中、「気持ちには余裕があった」と常に先頭をうかがえる位置でレースを引っ張った。
 終盤は一時トップにも立ち、高校生の一山と激しいデッドヒートを繰り広げる。最後はほぼ同時でタスキをつないだが着差で一山の後塵を拝した。「気持ちには余裕があったけど、高校生のように思い切って仕掛けることができなかった。もっと距離があれば自分が勝っていた」と苦笑する。
 アンカー奥がゴールすると、大島チームのメンバーはお互いの健闘をたたえ合う輪ができた。思うような走りができなくて涙する後輩に、声をかける姿=写真=にはエースの風格が感じられた。「これで少しは後輩にあこがれられる存在になれたかな」。

感激の「八月踊り」
地元奄美会

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 毎年恒例の地元・霧島市や近隣の姶良市の奄美会のメンバーらが応援に駆け付け、力走する選手たちを後押しした。
 「自分は笠利の出身なので、赤木名中やその出身者が多いので親しみがわきました」と霧島市奄美会の濵畑秀夫会長。姶良奄美会の郡忠治会長は「毎年、応援に参加し、選手たちに元気をもらっている。上位を目指して頑張ってほしい」、加治木奄美会の泉貞文会長は「Bクラス優勝を目指し、自分の力を精一杯発揮してほしい」とエールを送っていた。
 結果は8位で前回と同じだったが、一時は首位に立ち、前半は上位争いをした力走に、応援も熱が入った。ゴール後、備秀朗監督がメンバーを率いて奄美会応援団にあいさつに訪れた。「来年は優勝を目指します!」。備監督の力強い宣言に「よくやった!」「元気をもらった!」とねぎらいの歓声が上がった。
 チヂンの連呼に、どこからともなく「八月踊り」が始まる。近所に住む冨永莉乃ちゃん(4つ)も「お姉ちゃんたちがかっこ良かった」と踊りに加わり=写真=力走した選手たちも心温まるものを感じていた。

【大島選手ひとこと】
 1区 久保愛結美(鹿児島銀行、金久中卒)
 みんなが声をかけてくれて楽な気持ちで走れた。中学時代の恩師がついてくれたのも心強かった。初めてチームに貢献できて良かった。
 2区 野島未菜(樟南高、赤木名中卒) 2区を走れてうれしかった。他校の1年生に負けたのは悔しい。もっと自分にできることがあった。
 3区 平島美来(赤木名中) タスキをもらうのも渡すのも赤木名中の先輩で、気持ちよく渡すことができた。肝属に抜かれたけど、前に曽於が見えたので、順位を落とさずに渡そうと必死で走れた。
 4区 大川菜々子(鳳凰高、赤木名中卒) 周りがすごい選手ばかりで緊張した。最初の1㌔がオーバーペースで、抜かれた選手についていけなかった。大島の力になれなかったのが悔しい。
 5区 友生有紀(志學館大、龍南中卒) 思ったより走れたので楽しかった。途中で久保が応援してくれて、無我夢中で走っただけだった。
 6区 奥あぐり(樟南高、朝日中卒) 前半、前を行く肝属を追いかけたが、中盤以降粘れなかった。チームに迷惑をかけて申し訳ない。あすから実業団の合宿に入るので、一から鍛えなおして、来年は大島の優勝に貢献できる選手になる。
 野村朋美(南大島診療所) 今大会はとにかく楽しく走ろうとみんなで言い続けた。年末年始の合宿も楽しい雰囲気で、その通りの走りだったと思う。
 加藤美友(瀬戸内徳洲会病院) 初めてのチームに召集されてサポートが仕事だった。6年ぶりに陸上に復帰。選ばれたからには走りたいと思った。来年は地元の選手を引っ張れるような選手になりたい。
 田邉杏(樟南高、龍南中卒) 昨年よりもタイムも上がり、1人1人力をつけていると思った。みんな楽しく走れていた。自分も力をつけて大島の一員として走りたい。
 元由香莉(樟南高、赤木名中卒) 初めてチームに入り、4区のサポートだった。もっとちゃんとサポートできれば大川さんも走れたのではないかと悔いが残る。来年は自分も走りたい。
 野竹ゆめみ(赤木名中) 初めて大会に参加して、各地区を背負って走っている選手たちに圧倒された。来年は自分が3区を走って、大島と代表として恥ずかしくない走りがしたい。

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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

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