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鹿児島マラソン2016体験レポート・上
もっと鹿児島が好きになった日
家族の応援を背に

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 鹿児島で初のシティーマラソンとなる「鹿児島マラソン2016」が3月6日にあった。42・195キロのフルマラソンと8・9キロのファンランに、合わせて1万1854人が出場。フルマラソンを走った9803人の中に私もいた。目標タイムには大幅に届かず、悔しい思いをしたが、40年余り慣れ親しんだ街を、自分の足で走ってみて、鹿児島の人が、街がもっともっと好きになった一日だった。

 天気予報はずっと雨の予報が出ていたが、きっと何とかなると予感していた。大会が近づくにつれて新聞やテレビなどで大会を取り上げる特集が増え、街には看板やのぼり、交通規制を呼び掛ける告知などを頻繁に見かける。市内をジョギングしている人の姿もいつもより多いような気がした。初めてのマラソン大会を成功させるために、鹿児島のすべてが一体になって向かっているような熱気を感じた。この熱気が雨雲をも吹き飛ばしてくれるに違いないと思った。

 中央公園の地下駐車場に荷物を置き、着替えを済ませてからスタート地点のドルフィンポートに向かう。途中、西郷さんや、薩摩剣士・隼人、ご当地アイドルらが整列し、ランナーとハイタッチしながら激励していた。鹿児島らしい「おもてなしの心」を感じて、気分も高揚した。
 天文館、西郷銅像前、鶴丸城、世界文化遺産に登録された集成館跡、仙巌園、そして桜島、錦江湾と鹿児島の歴史や文化、風土を走りながら体感できる魅力的なコースだ。これまでフルマラソンは1月のいぶすき菜の花マラソンを13回走っているが、それに比べれば、比較的起伏の少ないフラットなコースである。3時間17分35秒の自己ベスト更新、あわよくば「サブスリー=3時間切り」を目標に掲げた。景色もさることながら、沿道でどれだけ知っている人に会えるかも大いに楽しみだった。
 個人的に一番楽しみにしていたのは家族の応援だ。昨年末に生まれたばかりの息子、妻、両親、祖母…ちょうど7キロ過ぎの新屋敷に祖母の家があり、そこで応援するように妻に伝えておいた。沿道の声援が力と勇気をくれることは、過去の菜の花マラソンで知り尽くしている。最も愛する家族の応援を受けて走ったらどんな気持ちになるのだろう。

 空は曇っていたが、予感通り雨はない。午前8時半に号砲が鳴った。ドルフィンポートから奄美・沖縄航路のターミナルがある新港へ向かい、海沿いを走る。サブスリーを達成するためには1キロ4分15秒ペースで走り切る必要がある。後半ばてないように序盤はペースを抑え気味で入った。力みすぎず、落としすぎず、序盤は良い感じで走れた。
 鴨池から騎射場の電車通りを天文館方面にひた走る。家族が待っている場所が近づくにつれて、気持ちが乗ったのだろうか。6―7キロのラップは3分41秒とかなりのハイペースになっていた。
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 武之橋を過ぎ「目的地」が近づく。最初に目に入ったのは鮮やかなピンクの服を着た義母だった。息子は父に抱かれて眠っていた。90歳が近い奄美出身の祖母が顔をくしゃくしゃにして喜んでいるのを見ると、感無量だった。息子を抱いた写真を妻に撮ってもらおうとしたが、「早よ行かんか!」と父。密かに楽しみにしていたツーショット写真は撮りそびれたが、残り約35キロを走り切るエネルギーは確かに受け取って、意気揚々と天文館方面に足を進めた。
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 天文館のど真ん中を、大手を振って走れるのはなかなか快感だ。沿道の人の数も多い。ちょうど11月の「おはら祭り」のような雰囲気だ。西郷銅像前、鶴丸城、集成館、仙巌園と市街地には尽きることなく沿道の応援があって、疲れを感じなかった。(つづく)

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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
みな,すばらしい!
お疲れ様でした.
「ただ走るだけなんて,なんてバカバカしい.時間の無駄.」と昔は思っていました.
でも実際10kmやハーフを走ってみて違うんだと再考しました.しかしフルマラソンに出る勇気はありません.
42.195km走るなんて敬服致します.
2016/03/10(木) 13:36:49 | URL | 白坂哲也 #5ZiVI.d.[ 編集]
Re: みな,すばらしい!
素敵なコメントをありがとうございます。実際に走られてみてそう感じられたのが素晴らしいですね。白坂さんの応援、本当に力になりました。ありがとうございました!
2016/03/11(金) 08:20:59 | URL | 政純一郎 #-[ 編集]
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