薩南工、志布志も4回戦へ

【3回戦・志布志―薩摩中央】7回裏志布志二死一二塁、1番・立山剛の中前適時打で、返球が乱れる間に二走に続いて一走・田中(左)も生還、9-5とリードを広げる=県立鴨池
第138回九州地区高校野球大会鹿児島県予選第8日は3月27日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民、両球場で3回戦4試合があった。

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◇27日の結果
・3回戦(県立鴨池)
志布志 9-5 薩摩中央
大島 3-0 曽於
・3回戦(鴨池市民)
薩南工 13-3 国分(5回コールド)
れいめい 2-0 鹿屋
◇28日の試合
・4回戦(県立鴨池)
10:00 鹿児島城西―加治木工
12:30 鶴丸―指宿商
・4回戦(鴨池市民)
10:00 枕崎―樟南
12:30 鹿児島玉龍―甲南

【3回戦・大島―曽於】7回裏二死二塁、4番・上原が左前に先制適時打を放つ=県立鴨池
苦戦も堅守でものにする
大島(奄美新聞掲載)

「決勝に勝ち上がる」ことを今大会の目標に掲げる大島にとって、上原勇人の先発は「渡を使わずに勝つ」(渡邉恵尋監督)という明確な狙いがあった。間違っていたわけではない。ピンチを背負いながらも、上原は五回まで曽於打線を無失点で抑えていた。
ただ、相手投手の出来が予想以上に良かった。内外、高低と適度に散らす投球術の前に、大島打線は狙い球を絞り切れない。初回から毎回走者を出して、得点圏まで走者を進めながらも適時打が出ず、得点が奪えなかった。
攻めながら得点が奪えず、相手にワンチャンスをものにされる。シード校が敗れるありがちなパターンにはまりそうな展開だったが、大島には相手に点を与えない「堅守」という武器がある。
四回表、先頭打者に二塁打を打たれた。ピンチだったが、遊撃手・大山竜生主将は「1球目のバントをファールしたとき、二走が飛び出していたので、送球アウトが狙えると思った」。2球目、バントしそこなって空振り。予想通り二走が飛び出すと、捕手・國分祐希が素早く二塁送球でタッチアウト=写真=。相手の先制機を摘み取る値千金の好守だった。
國分は背番号9の外野手だが「冬の間、捕手の練習は十分やってきた。思い切り投げたのが良かった」。晴天続きで、砂ぼこりが舞う荒れ気味なグラウンドだったが、遊撃手・大山、二塁手・武田健を中心に鉄壁の堅守は最後まで崩れなかった。
六回からは渡をマウンドに送り、本来のスタイルでリズムを作り直す。七回の好機に、4番・上原は「ここで打たなかったらやばい」と危機感を募らせた。追い込まれ、狙いとは違った変化球だったが反応し、左前適時打を放った。予想以上に苦しんだが「守備からリズムを作る自分たちの野球」(大山主将)で勝利できたことが自信になった。
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