鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。
 東日本大震災から5年経った日、馴染みの出版社に顔を出し、1冊の本を購入した。「修羅から地人へ」(南方新社)。著者は毎日新聞記者の福岡賢正氏。放射能の現場をさまよう修羅の場から、地に根を張る「地人」へ。原発反対に人生をささげる物理学者・藤田祐幸さんについてつづったドキュメントである。
 「原発も火力発電の多くも、大量の熱を発生させて蒸気タービンを回し、電気を作る。その変換効率は35%程度で、65%は廃熱として捨てられている。そうやって作られた電気を再び熱に戻して使うことほどもったいないことはない」。第1章のこの1文だけでも深く考えさせられた。5年前の「3・11」は日本人にとって、生き方の根本を突き付けた出来事だった。にもかかわらずまだ5年しか経っていないのに、川内の原発は再稼働し、原発依存社会が続きそうな気配だ。
 1950年代、日本に原発が初めて導入された頃、「原子力の平和利用」の名のもとに、裏には日本の核保有能力を高めたい意図があったというのも、衝撃の事実だった。広島、長崎、日本は世界で唯一の被爆国でありながら、核と密接なかかわりを持つ原発を国策として進めてきた。当国会議事録や文献を丹念に紐解き、当時の為政者たちの真意を暴く。
 東日本大震災はその「矛盾」を日本人に突き付けた悲劇だ。同じ過ちを繰り返さないための岐路に今、日本は立たされている。
スポンサーサイト

テーマ:「原発」は本当に必要なのか - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/1773-407ad83b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック