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16県高校総体・陸上最終日
冨満(松陽)が県高校新!・女子七種
岩切(国分中央)は大会新・男子110H

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 2016年度鹿児島県高校総体陸上最終日は5月28日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。
 女子七種では冨満美月(松陽)=写真上=が4557点で県高校新記録、2年連続の大会記録更新を果たした。男子百十障害では岩切享生(国分中央)=写真下=が14秒60で大会新記録だった。折田歩夢(甲南)は二百も制して、百、四継と合わせて3冠を達成した。女子三千はカマウ・タビタ・ジュリが制し、上位3人を神村学園勢が独占した。
 各種目とも6位まで(※混成は4位まで)が南九州大会(6月16-19日・宮崎)に出場する。


※記録の詳細はこの文字をクリック!
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女子七種 ①冨満美月(松陽)4557点=県高校新、大会新 ②松元佳子(川内)3742点 ③重信咲奈(鹿児島女)3648点

「自分を超える」!
冨満

 昨年出した大会記録の4394点、九州新人で出した4488点を大きく上回る4557点を出し、大会前に掲げた「自分を超える」(冨満)目標を達成した。
 大会前は「調子が上がらなくて不安だった」と言う。だが、最初の「練習ではなかなか16秒を切れなかった」百障害で15秒38を出したことで調子づいた。
 2日間で走、跳、投の7種目をこなすだけでも、心身ともにタフでなければできない競技。加えて冨満は、初日に5位に入った走幅跳、四継の予選、2日目に四継の決勝、3日目は七種の3種目とマイルの予選も走っている。フル稼働で動き続けた4日間を振り返り「あっという間でした」と苦笑する。
 「何より身体が強い。性格もサバサバしていて混成競技向き」と吉浦知子監督。ベースには、特別何かに秀でた能力よりもあらゆる種目をこなせるフィジカル能力が求められる。「何かが悪くても、くよくよしない」(吉浦監督)で次の種目で取り返そうとするメンタルの切り替えも必要だ。冨満の場合は、4日間、自分と、チームの競技がびっしり詰まっていて「くよくよ悩んでいる暇もなく」走って、跳んで、投げて、気がついたら県高校記録を塗り替えていた。
 「目標は4600点台だった」と吉浦監督。得意種目の高跳や幅跳で自己ベストが出ていれば十分達成可能だった数字だ。昨年は南九州4位でインターハイにあと一歩届かなかった。6月の南九州も七種に加えて幅跳、四継、マイルと県総体同様に忙しい4日間になりそうだが「1種目、1本1本に全力を尽くしてインターハイに行きたい」と意気込んでいた。

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男子百十障害 ①岩切享生(国分中央)14秒60

決勝で修正、記録達成に会心の笑み
岩切

 ゴールして、速報板の記録で大会記録を確信すると右の拳を力強く握って雄叫びを上げた。昨年は出せそうでなかなか出せなかった「記録を残す」ことができた喜びをかみしめた。
 「予選から大会記録を狙っていた」が14秒81と0.02秒及ばず。予選の走りを分析すると、接地した際に後傾してしまって、ハードル間のリズムが「タン、タ、タ、タン」になっていた。決勝ではフォームの修正を意識。ハードル間をいつも通りの「タ、タ、タ、タン」のリズムで行けていることを感じながら、納得のいく走り、記録が出た。
 しばらくして興奮が収まると「もっと良い記録が出せた」と貪欲に自分のレースを反省する。前半、高く浮きすぎてしまって、思うように加速できず、マックスのスピードで走れなかった。「それができれば14秒2、1台の記録が出せるはず」。県総体では14秒79の大会記録が目標だったが、南九州以降は1993年以来20年以上破られていない14秒41の県高校記録更新が絶好の目標になる。

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女子走高跳 ①馬原美紅(松陽)1m68 ②田中彩乃(大島)1m65

更なる成長を実感
仲間の声援が後押し
田中(大島・奄美新聞掲載)

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 女子走高跳の田中彩乃(大島)は、1カ月前の県記録会で出した自己ベストを2cm更新する1m65を跳んだ。優勝こそ逃したものの、目標のインターハイ出場に向けて更なる成長が実感できた。
 「記録会に出たことが役に立った。63を跳んだことが自信になった」と田中。1m45から跳び始めて、50台は一度も落とすことなく1回でクリアした。記録会の後、「60台からの試技を、勢いではなく安定して跳ぶこと」を課題にしていたが、60台になっても「ビビることなく思い切って踏み切れた」。62、65はいずれも1本目を落としたが、2本目で成功させた。
 更なる高みを目指し68にも果敢に挑む。身長167cmの田中にとっては「身長よりも高い」世界だ。3本とも失敗したが「跳べそうな予感と手ごたえはあった」という。高跳選手にとって、自分の身長を越えられれば「本物のハイジャンパー」といわれるが、その世界に一歩近づくことができた。
 昨年2位だった七種はエントリーせず、高跳一本にかけた。この3日間はチームメートの応援やサポートがメーン。高校最後の競技となる同じ3年生のチームメートをそばで見ていると、徐々に緊張感も高まってくる。「緊張で昨夜はあまり寝られなかった」。
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 最終日、大高勢最後の登場ということもあり、部員27人全員がすぐ近くで声援を送ってくれた。「『行きます』と気合を入れると『ハーイ』と返事がある。いつも1人で競技することが多かったので心強かった」。仲間の声援は間違いなく自己ベストを後押ししてくれた。
 インターハイ最終予選の南九州まで約3週間。今季から取り組んだ新しい助走も、ほぼ自分のものにできるようになった。「あとはスピードを上げて、より勢いをつけて高く跳ぶだけ」と力強く意気込みを語っていた。

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女子八百 ①平田歩弓(神村学園)2分14秒72 ②清水麗奈(出水中央)2分15秒43 ③山田れいり(神村学園)2分15秒79

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女子三千 ①カマウ・タビタ・ジュリ(神村学園)9分15秒28 ②中島愛華(同)9分24秒07 ③荒武志織(同)9分32秒84

中長距離、3種目制覇達成!
神村学園

 八百は平田、三千はケニア人留学生のタビタ、いずれも1年生が制し、千五百の谷口愛と合わせ、中長距離3種目すべてを神村学園勢が制した。
 「移動のバスの中でも、3種目制覇をして、みんなで南九州に行こう」と話し合っていたと中島。18人で一斉スタートする三千決勝では「人数が多くてスタートの位置取りが難しかった」タビタだったが、早い段階でトップに立つと、後続に影を踏ませなかった。「ベストな走りができ、自己ベスト記録が出た」ことを喜び「次は9分08秒を目指す」と笑顔で語った。
 中島は独走するタビタに中盤まで食らいついた。「ラストスパートが苦手なので前半から積極的に仕掛けた」と中島。目標にしていた9分10秒台の記録には届かなかったが、9分25秒だった自己ベストを更新し「最低限の目標は達成できた」。
 「このところ調子が悪かった」荒武はラスト1周まで川路(樟南)について3位争いをしていた。ラスト200mで「去年の南九州の時、7位だったのをここから頑張って6位に入ったことを思い出した」。執念で3位入賞。神村勢の上位独占を果たした。先週の南日本中学生大会で中3の弟・真也(末吉中)が同じ三千で優勝したことが刺激になったという。「最後は弟や家族の顔が浮かびました」と苦しみながらも目標達成できたことを喜んでいた。

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男子二百 ①折田歩夢(甲南)21秒82 ②松元泉来(鹿児島南)22秒16 ③橋元優成(川薩清修館)22秒32

 折田
「百も、二百も、自己ベストを縮められそうな手ごたえはあるけれども、右ハムストリングスのケガの影響が不安でまだ思い切れない。今はもっともっと練習がしたい。二百はもっと良いタイムを出したかった。走りは50点の出来。南九州で『追試』です」

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女子二百 ①大山瑞希(国分中央)26秒20 ②佐野亜衣(鹿児島女)26秒36 ③曽田陽菜子(鹿屋)26秒39

 大山
「1位になったうれしさよりも、タイムと走りが悪かった悔しさの方が大きい。走りは準決勝の方がまだ良かった。スタートは普通に出られたが、後半の動きが硬かった。南九州では百も二百も、もっとタイムを上げていかないと」

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女子百障害 ①川島杏純(鹿児島)14秒92 ②篠原愛海(鹿児島女)14秒96

 川島
「幅跳も三段跳も2位だったので、もう2位はいらないから1位をとりたかった。自分のレースに集中したけど、最後、横に篠原さんの姿が見えて少し焦った。幅跳だけでなくハードルもやりたくて鹿高に入ったので、冬季練習を中釜さん(現東京学芸大)について頑張りました」

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男子円盤投 ①田中洸成(鹿児島南)41m31 ②宮脇絢也(国分中央)36m13 ③稲留啓人(鹿児島第一)36m11

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男子三千障害 ①安藤主税(鹿児島実)9分25秒95 ②重留昂洋(同)9分29秒08 ③川口竜也(鹿児島商)9分32秒31

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女子千六百リレー ①鹿児島女(篠原、東、大久保、佐野)3分57秒84 ②鹿屋3分58秒90 ③鹿児島4分01秒31

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男子千六百リレー ①鹿児島南(児玉、松元、福永、藤崎)3分17秒87 ②甲南3分21秒60 ③鹿児島中央3分22秒00

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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

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