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16県高校総体・バスケットボール
れいめい、12年ぶりV・男子
女子は鹿児島女が3年ぶり栄冠

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 2016年度鹿児島県高校総体バスケットボールは5月28-31日の4日間、鹿児島市の県体育館などであった。
 男子決勝リーグ最終戦は2勝同士のれいめいと甲南が激突。前半は30-29のれいめい1点差と競り合ったが、後半れいめいが突き放し、75-56で勝利し12年ぶりの栄冠を勝ち取った。女子は鹿児島女が決勝リーグ全試合2桁得点差をつけ3戦全勝で3年ぶりに王座奪還した。2位には最終日に2勝した伊集院が初の九州大会出場を決めた。
 男女とも優勝チームが全国大会(7月30日―・広島)、2位までが九州大会(6月24-26日・佐賀)なお、決勝リーグの模様は、6月23日の午後2時からMBCテレビで放送される。


【男子決勝リーグ順位】①れいめい3勝 ②甲南2勝1敗 ③加治木工2勝1敗 ④川内3敗

【女子決勝リーグ順位】①鹿児島女3勝 ②伊集院2勝1敗 ③れいめい1勝2敗 ④川内3敗


※成績の詳細は県協会ホームページに後日掲載

※フェイスブックで女子決勝リーグと表彰式の熱戦フォトグラフがご覧になれます。

※フェイスブックで男子決勝リーグ最終戦の熱戦フォトグラフがご覧になれます。
れいめい 75-56 甲南
(16-19、14-10、20-8、25-19)

「らしさ」随所に発揮
総合力で12年ぶりV
れいめい

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 決勝リーグ3戦全勝でれいめいが、12年ぶりのインターハイの切符を手に入れると、和田玄太監督は選手たちをがっちりと抱きしめ、優勝の喜びを分かち合った。「このチームで全国に行けることがうれしい」と本音を明かし、同時に「これまで長いこと勝たせてあげられなかった教え子たちのことを思い出して」男泣きした。
 インターハイの切符がかかった甲南戦は苦しい試合だったが、終わってみればれいめいらしさが随所に発揮され、総合力の高さがものをいった。
 前半は「最悪の出来」(和田監督)だった。高さがあり、ガード陣が果敢にドライブを仕掛け、思い切り良くアウトサイドシュートを打ってくる甲南に対して、動きが硬く、ファールが相次いで先行された。前半終了間際、上原のフリースローが決まって1点リードで折り返すことができたが「相手ペースの展開。みんな全然走れていない! 最後まで走り続けろ!」と和田監督はハーフタイムで檄を飛ばす。
 「自分たちの原点を思い出した」と福﨑將裕主将。このチームの「原点」は泥臭く走り回ってプレッシャーをかけ、リバウンドやルーズボールに食らいつく守備にある。まずは甲南の攻撃を止めることに専心し、第3ピリオドの10分間を8点と1桁に抑えた。ここからリズムを作ると、鎌迫のインサイドシュート、伊佐、坂下、新改の3ポイントも決まるようになり、一気に突き放すことができた。
 試合の要所ではスタメン以外の控え選手たちの活躍が際立った。第1ピリオド、相手に先行されて重苦しいムードの中で、スティールからの速攻を決めて追い上げたのは背番号13の2年生・山崎だった。インサイドの柱である鎌迫のファールがかさみそうな時間帯は同じく2年生の横内がカバーしてくれた。
 第3ピリオド残り4分。鎌迫の連続シュートが決まって、ようやくれいめいが突き放す流れを作る。甲南も、ここが踏ん張りどころと気持ちが入り、両者リバウンド、ルーズボールに食らいついて必死の攻防が続いた時間帯があった。途中出場の3年生・新改俊哉が「みんなが必死でつないでくれたボール。自分が決めないわけにはいかない」と切れ味鋭い3ポイントを決めて10点差とし、ここから一気にれいめいが主導権を手繰り寄せた。
 「3年生が声を出し、気持ちを出して、下級生が試合をつないでくれた」と福﨑主将。まさしくチーム全員で勝ち取った12年ぶりのインターハイだった。

鹿児島女 75-52 れいめい
(18-11、12-10、27-9、18-22)

地力と経験の差、発揮
鹿児島女

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 第1シード鹿児島純心が決勝リーグ目前で敗退という波乱があった女子は、第2シード鹿児島女が地力と経験の差を発揮し、全試合2桁得点差をつけて3年ぶりのインターハイ出場を決めた。
 「ところどころイージーなミスも目立ったけれど」としながらも福嵜博之監督は「3年生を中心に、落ち着いて試合ができていた」と振り返る。最終戦のれいめい戦、立ち上がりは相手が捨て身でプレッシャーをかけてくる中、インサイドの柱・米沢めいのシュートが決まらず、リズムに乗れない。すかさず福嵜監督は2年生の井ノ上を入れる。「良いのも悪いのも米沢はこのチームの核。米沢が悪い場合も想定して、インサイドは米沢、岡村、井ノ上の3人で回していくことは想定済みだった」(福嵜監督)。ここで試合を落ち着かせ、山之内、折田、井ノ上の連続得点でリードを奪うと、第3ピリオドで一気に突き放した。
 「成長が実感できなくて、プレーに迷いがあった」米沢だが、再びコートに戻ると「まずは自分の仕事のリバウンドを頑張ること」から立て直した。終わってみればこの試合で18得点を挙げ、決勝リーグ女子の得点王をとった。「3年生が気持ちを出して戦えた」とも米沢は言う。ゲームメーカーの佐伯、インサイドの岡村、井ノ上ら力のある2年生だけに頼ることなく、山之内、折田ら3年生ガード陣がきっちりシュートを決め、仕事をやり切った。
 今季、新人戦、四県予選と苦杯をなめた鹿純心がいない決勝リーグで、負けられないプレッシャーもあった中「今年の4強の中で、昨年の決勝リーグを経験しているのはうちだけ」(福嵜監督)という強みも活かすことができた。決勝リーグは各校大応援団が駆けつけ、背中を後押しする一方で、声援が大き過ぎてベンチやメンバー同士の声が届かないことがある。「昨年それを経験していたので、お互い指示を伝えてコミュニケーションすることはいつも以上に意識した」と米沢。3年ぶりのインターハイに向けて、福嵜監督は「相手のやってくることに対応できる力をつけて、まずは初戦突破」と抱負を語っていた。

着実にステップアップ
伊集院

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 1月の新人戦は4位、4月の四県予選は3位、そして県総体は2位。「着実にステップアップして」(田中良和監督)伊集院は初の九州総体出場を勝ち取った。
 決勝リーグ初戦の鹿児島女戦は36点差の大敗。目標に掲げるインターハイ出場は極めて厳しい状況に追い込まれたが、気持ちを切り替えて最終日の残る2試合に臨むことができた。インサイドの平川、寺園ら中心選手は2年生だが「3年生と仲が良く、1日でも長く一緒にバスケットをしたいと思っていた」(田中監督)。2戦目のれいめい戦は第4ピリオドまでリードを許す苦しい展開だったが、残り5分で3年生・喜村の3ポイント=写真=で逆転し、接戦をものにした。勢いづいた最終戦の川内戦は66-55で勝利。新人戦で敗退、四県予選ではブザービーターの辛勝だった相手に11点差で勝利し、九州大会を勝ち取った。
 四県予選は劇的勝利で3位になり出場権をとったが、熊本地震の影響で大会は中止。2月の九州新人に続く県外の公式戦を経験できなかったが「あの試合をものにしたことが自信になった」と田中監督。特別なエースはいないが、中からでも外からでもシュートが打てる梅元主将、喜村、瀬戸口の3年生に、2年生・平川、寺園がインサイドを固めるチームワークのバスケットが持ち味。「各県1位の強豪が相手になるけど、鹿児島の代表として恥ずかしくないバスケットをしたい」と意気込みを話していた。

やりたいバスケットを表現
甲南

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 初のインターハイ出場は届かなかったが、小川崇監督は「この子たちの持っている良さを引き出し、表現する。このチームでやりたいバスケットはできた」と胸を張った。
 189センチの谷口、187センチの高橋、インサイドの「高さ」は決勝リーグ4チームの中で一番ある。最終戦は、この2人を中心に福﨑、鎌迫のいるれいめいの強力なインサイドに対抗した。攻撃では加藤主将、田原、吉俣らガード陣が果敢にドライブで切り込み、自ら得点したり、そこからパスをさばいて中、外とリズム良くシュートを決める。1月の新人戦で川内に敗れて決勝リーグに残れなかったあとから、「この子たちの持っている良さを引き出すにはどうすればいいか」(小川監督)を追求して、たどり着いたバスケットだった。
 決勝リーグ初戦の川内戦は延長の末劇的な勝利を収め、インターハイの切符をかけたれいめい戦も前半は十分に相手を苦しめることができた。平日の練習は1時間余りという制約された環境の中で「選手たちは僕を信じてついてきてくれた。広島に連れて行ってあげられなくて申し訳なかったけど、選手たちは精一杯やってくれた」と小川監督は最大の賛辞を贈っていた。

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テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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