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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。
 与論出身の川畑朝一さんが、故郷についてまとめた「与論島誠景」を自費出版した。与論の方言、昔話、風習などについての考察が、自身のイラストとともにつづられた文集で、郷土史資料としても貴重な1冊になりそうだ。
 「故郷の文化を、後世に伝え、残したかった」と川畑さん。10年ほど前、那間小に校長で赴任した際、子供たちが島の方言をほとんど使えなかったことにショックを受けたのが、きっかけだった。「このままではユンヌフトゥバ(与論方言)を後世に伝える人がいなくなってしまう」と危機感を持った川畑さんは、毎週の全校朝会を方言でするなど、方言伝承活動に取り組んだ。
 方言が忘れられていく理由についても、同書の中で触れている。約半世紀前、川畑さんが中学生だった頃、学校で方言の矯正、標準語推進運動があった。当時の与論では大半の中学生が卒業したら島外に進学、就職し、言葉が通じなくて苦労したり、挫折することがあったためだ。「○○さんは授業以外の場で方言丸出しでした」といった反省会が毎週あり「方言を使わず標準語を使う努力をします」と反省する。
 中央重視、地方差別の構造の根っこがこんなところにもある気がしてならない。今、島の学校では方言を知り、地域の文化を見直そうという取り組みがなされているという。中央集権から地域主権へ。同書はそのための「教科書」としても大いに活用できそうだ。
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