鹿児島在住のスポーツ記者が発信するスポーツ情報サイト

ギャラリーショッピング
奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 8月15日の午前11時51分、妻の祖母が亡くなった。御年93歳。昨年末に生まれたばかりの息子からみれば、歳の差約1世紀の人生の大先達だ。妻と結婚してから2年あまりの親戚づきあいだったが、90歳を超えても肌艶が良く、笑顔が素敵で、優しさの中にも厳しい時代を生きてきた芯の強さを感じさせた人だった。
 会いに行こうと車を走らせている道すがら、ラジオでシンガーソングライターの長渕剛さんの話を聞いた。東日本大震災で家を失い、狭い仮設住宅に7、8人で身を寄せていた人たちの中で、最年長のおばあちゃんが一番元気だったという。「私たちは戦後のもっと厳しい時代を生きてきたから、住むところがあるだけでまし。こんなことに負けていられない」。その言葉に勇気づけられた長渕さんは「こんなお年寄りたちにもっともっと若い世代の人を叱咤激励して欲しい」と語っていた。これから会いに行く「大先達」に、最後の叱咤激励を受けに行くような気持ちになった。
 もはや意識はないが苦しむ様子はなく、淡々と呼吸だけを繰り返して穏やかに眠っていた。与えられた命を最後まで全うしようとする姿に「生きるとはこういうことなんだよ」と教えられているような気がした。今まさに天寿を全うしようとする大先達と、これから人生の本番が始まる息子との顔を見比べながら、命の在り方や人生とは何かについて真剣に向き合っていこうと思った。
スポンサーサイト

テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/1901-bac12951
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック