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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 日本史が好きになったきっかけは、小学3年生ぐらいの頃に読んだ「源義経」の伝記だった。鵯越の逆落とし、壇ノ浦の八艘飛びに胸震わせ、吉野山の静御前との別れ、奥州への逃避行、衣川での最期に涙した。眉目秀麗、薄幸の天才武者の物語が子供心の琴線を揺さぶった。
 「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」「西郷隆盛」…以来、歴史上の偉人とされる人物の伝記を片っ端から読んだ。歴史に興味が沸いたことで「真田太平記」「武蔵坊弁慶」「独眼竜政宗」「武田信玄」と大河ドラマにも夢中になった。
 「伝記」に対する見方が劇的に変わったのは高3で渡辺淳一の「遠き落日」を読んでからだ。千円札の肖像にもなっている野口英世について、異常なまでの浪費癖、借金癖、一種の人格破綻者ともいえる一面まで描き切っていた。貧困、火傷のハンディーから一念発起し、艱難辛苦に耐えて困苦勉励し、世界的な医学者になったという小学生の伝記で読んだ人物像とは対極的な姿が衝撃だった。
 衝撃を受けると同時に人間臭い野口像に違った愛着を覚えた。美談ばかりがちりばめられた自身の伝記を読んで野口は「あれは作り話だ」と語ったという。源義経も別の本には小柄、出っ歯、猿顔、女好きのぶ男だったという説が紹介されている。どちらが真実か、知る由もないが、ぶ男の義経物語も大人になった今なら、案外人間臭さが感じられて逆に見てみたい気もする。
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テーマ:歴史雑学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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