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現場から(奄美新聞掲載)
異動にまつわる物語
開催時期の見直しも必要?

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 センバツ甲子園は大阪桐蔭と履正社の「大阪対決」が話題になったが、県内でも春の九州大会を目指した県大会が真っ最中だ。雨で4日大会が延びる中、奄美勢は1日現在で大島と徳之島がベスト8に勝ち残っている。夏を占う上でも、今後の戦いぶりに注目したい。

 春の大会は公立校の異動に伴って、監督、部長、指導者の異動にまつわる悲喜こもごもが例年ある。
 2回戦の徳之島―国分中央戦は徳之島・田村正和監督、国分中央・下村幸太郎監督、どちらも異動するため、「負けたら最後、1試合でも長く一緒に野球がしたい」という両ナインの想いがぶつかりあった見ごたえのある好勝負だった。
 徳之島、国分中央とも、積極的に機動力を使い、攻撃でも守備でも緻密に野球を作り上げる点では両者通じるものがある。互いにミスがありながらも、五回表裏の攻防で持ち味を出した徳之島が勝利した。
 勝った徳之島の田村監督が「松元先生、下村先生から続く徳之島の魂の野球を下村先生の前で見せることができた」と感極まっていたのが印象的だった。国分中央の下村監督から田村監督が引き継いだこの7年間は、筆者が奄美新聞の記者を始めた7年間とも重なる。この間、2015年夏のれいめい戦の勝利をはじめ、毎回徳之島の試合は、勝っても負けてもいろんな野球の醍醐味が詰まっていて、書き応えのある記事が書けた。国分中央も14年夏のベスト4をはじめ、夏になると必ず強いチームに仕上げてくるのを毎年楽しみにしていた。
 徳之島は3回戦の志布志戦も勝ち上がり、3月31日の4回戦・川内商工戦までは田村監督がベンチで指揮できるはずだったが、雨で1日に順延。田村監督はベンチに入れなかったが、徳之島は持ち味の打ち勝つ野球を発揮して昨秋のベスト16を越える8強入りを果たした。このまま順延がなければ4日の準々決勝でシード鹿児島実に挑む。田村監督がベンチにいないハンディーの中で、自分たちの力でどこまで徳之島の野球をやり切れるか、注目したいところだ。

 公立校に異動という制度があり、春の県大会がこの時期に開催される以上、毎年どこかの学校で、指導者の異動にまつわる話が出てくる。逆に考えると、年度末、始めの何かと慌ただしい時期に大会をやることの意味を見直すべきではないかという意見もある。
 ある監督は「九州大会を5月にして、県予選を4月にするべきでは?」と言う。3月中はまだ冬の寒さが戻る日もあり、野球をするには酷なコンディションの日も多い。4月にすればその分、春休み中の遠征なども組めて「鹿児島のレベルアップにもつながる」。別の監督は「3月中に終わるように日程を組み直してはどうか」と提言する。沖縄のように1、2回戦は会場を増やし、土日で一括開催にする。1週間ほど間を空けて3回戦以降は今まで通りのトーナメントを組む。こうすれば離島チームの長期滞在も緩和できるのではないかという。
 いずれのアイディアにも一長一短はある。4月開催にするとその後の九州大会、NHK旗、夏の大会の日程が窮屈になってくる。とはいえバスケットの南九州4県対抗予選や陸上の県記録会など、他の競技の総体前の春の大会は全て4月開催である。土日の一括開催に関しては会場や審判員の確保、会場の割り振りをどうするかなど、今までに県内でやったことがない取り組みだけに、いろいろとクリアすべき課題は多い。九州大会の日程も関わってくると、鹿児島だけで動くわけにもいかないので、九州全体の調整も必要になってくる。
 いろいろ課題はあるが個人的には、年度末、新年度と野球だけでなく学校教員としてもやるべき仕事が重なる時期の大会は再考の余地があるのではないかと思う。

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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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