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奄美春秋



※管理人が奄美新聞に書いたコラムです。

 このところ憲法について考える機会があった。先日、改憲を主張する日本会議のメンバーの講演を聞いた。日本国憲法はGHQの押し付けであり、中国、朝鮮の脅威が迫る中、九条2項を改正し日本も軍隊を持つ「普通の国」になるべきだという。おりしも米朝関係が緊迫する中、それなりに説得力はあった。
 逆の立場の意見も知りたくて「憲法九条を世界遺産に」(集英社新書)を読んだ。お笑い芸人・太田光氏と人類学者・中沢新一氏との対談本。九条は「無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり、二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作」と説く。
 二度と戦争を起こさないために、武力を放棄する。子供でも分かる究極の理想だ。一方で「敵」が攻めてきて無条件に殺されることを甘んじていいのかという葛藤が常にある。「自衛」のために軍隊を持つことは世界の常識とされる。日本は、他国から見れば明らかに軍隊である自衛隊を「自衛のための必要最小限の『実力』」と言い換えてまで九条2項を守ってきた歴史がある。
 九条改正の問題は、「現実」に合わせて「普通の国」になるべきという意見と、あくまで「理想」を貫き「特別な国」として存在を示すべきという意見のせめぎあいとも考えられる。どちらを選択するか、その「責任」と「覚悟」が日本人に問われている。
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テーマ:憲法改正論議 - ジャンル:政治・経済

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