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17県高校総体・陸上第2日
麻生(鹿南)、4m90県高校タイ、大会新V!・男子棒高跳
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 2017年度鹿児島県高校総体陸上第2日は6月1日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。
 男子棒高跳では麻生幹雄(鹿児島南)=写真上=が自身の持つ県高校記録に並ぶ4m90を跳んで大会新記録を樹立した。男子八種は佐田征義(同)=写真下中央=が県高校記録にあと6点と迫る5498点と高得点を出した。男子四継は川薩清修館が大会記録に迫る41秒47の好タイムだった。宇都那奈美(鹿児島情報)が12秒63で制し、同校同種目初制覇を達成した。
 第3日は2日、同会場である。


※記録の詳細はこの文字をクリック
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男子棒高跳 ①麻生幹雄(鹿児島南)4m90=県高校タイ、大会新

「気分爽快だった」
麻生

 「気分爽快で気持ち良かった。下の景色がはっきり見えました」。
 自身2度目となる4m90を跳んだ瞬間を麻生はそう表現する。前回は無我夢中で何も見えなかったが、今回は「自分の下にバーがあるのが見えた」。跳び越えた瞬間に左拳を握り、笑顔のままマットに沈み、記録を出したものだけが味わえるほんの一瞬の快感に浸っていた。
 昨年の先輩・光に続いて2年連続の大会記録更新だ。身長167cm、体重59kg、光よりも小柄で軽い上に、100mを11秒46で走れるスピードが麻生にはある。「踏み切りの瞬間に無意識にブレーキをかけてスピードを生かせない癖があったのをここ2カ月ほどで修正することができた」と指導する鈴木章介コーチは言う。
 4m60を2度失敗して「少し焦った」が3度目でクリアし、70、80を一発で飛び越えると、今までで一番硬いポールに切り替えて4m90に挑戦した。2回目までは硬さを制御できなかったが、ラストの3回目は踏み切りでポールの高さをしっかり保ち、力強く押し込んで理想に近い試技ができた。
 夢の5mは越えられなかったが、麻生は「ノルマはクリアできました」と安どする。「実はまだ助走をあと2歩伸ばすことができるんです」と鈴木コーチ。現在は16歩の助走を18歩まで伸ばせばより持ち味のスピードを生かすことができる。全国ランキングは現在2位。南九州、そしてインターハイは鹿児島の高校生が誰も到達したことのない入賞と5mへのチャレンジとなる。

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男子八種 ①佐田征義(鹿児島南)5498点

あと6点は南九州への宿題
佐田

 最終の1500mで4分36秒を切れれば県高校記録、大会記録の更新になる。「いろんな先生から『どのくらいで走ればいいか、分かっているよな?』と言われました」と佐田。結果は4分37秒であと1秒、点数にして6点及ばず記録更新は南九州以降にお預けになった。
 「取りこぼしもあったけど1日目の流れが良くて、砲丸投と1500m以外は自己ベストが出せた」と振り返る。昨年は南九州で5102点を出して優勝、高1歴代7位という高得点を出したが夏前に腰の分離症が出てインターハイは棄権。しばらく競技から遠ざかり、本格的にトレーニングが再開できたのは今年の2月からだった。
 今大会は「痛みを気にせず、競技に集中できたのが良かった」。1500mは4分33秒のベストタイムを持っていたので、記録更新を目指して渾身の形相でラストスパートをかけたが及ばなかった。「あと6点足りなかったのは、南九州を頑張れというメッセージでしょう」と苦笑していた。

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女子四継 ①鹿児島女(下田、淵田、東、幾)48秒59 ②鹿児島49秒16 ③鹿児島情報49秒29

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女子百 ①宇都那奈美(鹿児島情報)12秒63 ②山﨑千聖(鹿児島)12秒68 ③塗木ひかる(甲南)12秒75

「楽しんで走れた」
宇都

 混戦の女子百は3年生の宇都が制した。大山賢弥監督が就任して短距離の強化を本格的に始めて3年目、最初の3年生がチャンピオンに輝いた。
 「宇都は1年から決勝に出ていて経験はある。あとは勝った経験がないだけ」と大山監督。県総体決勝に照準を合わせて、ベストの力が出せるあらゆる準備をして臨んだ。スタートダッシュがあまり得意でない宇都は、ライバル選手に前半で先に行かれると焦ってしまって動きが悪くなり、記録が伸びないのが課題だった。
 「先に出られてもしっかり自分の走りをするイメージができていた」と宇都。決勝では3年生の塗木や1年生の山﨑に前半、先に出られたのは分かっていたが、落ち着いて自分のレースに集中できた。「とにかく楽しんで走ることだけを考えていた」。ゴールした瞬間で優勝の確信はなかったが、速報で真っ先に自分の名前が出ると大山監督とハイタッチして喜んだ。鹿児島1位で出場する南九州は「今まで以上に自分の走りを安定させて、もっと良い走りができるようになりたい」と意気込んでいた。

「津村さんに結果で恩返しを」
朝日卒の幾(鹿児島女)と赤塚(鹿児島)・奄美新聞掲載

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 3年生の赤塚海音(鹿児島)、1年生の幾真希(鹿児島女)。朝日小、中卒の先輩、後輩が女子百、四継のアンカー、どちらも隣同士のレーンで激しく火花を散らした。
 百は幾が4位、赤塚が6位で南九州の出場権を勝ち取ったが、ともに悔いの残る内容だった。「12秒90は自己ベストだったけど、順位に納得いってない」と赤塚。幾は「3年生の気持ちの強さを感じた」という。県記録会では優勝した種目だったが、周りを意識して後半硬くなり表彰台を逃した。
 雪辱を期したリレーは鹿児島女が48秒59で優勝、鹿児島が49秒16で2位だった。「悔しさを晴らすつもりで気持ちを切り替えた。百の時よりは良い走りができた」と幾。「真希の速さに追いつけなかった」と悔しがった赤塚も「メンバーのケガなどアクシデントもあって、直前の練習が十分できてなかったけど、4人で走れる気持ちを強く持って予選より良いタイムが出せた」と笑顔がのぞいた。
 ともに小学生の頃、津村陸上クラブで陸上を始めた。レース中、互いに真剣勝負だったのでほとんど言葉を交わすことはなかったが「陸上を教えてくれた津村(照弥)さんに結果で恩返しをしたい」(赤塚)気持ちは同じだった。県総体の出来は「まだまだ恩返しはできていない」のも同じ。残り2日間、来る南九州で納得いく走りをして恩返しにするつもりだ。

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男子百 ①竹之下卓也(甲南)10秒92 ②山崎陽貴(川薩清修館)11秒08 ③橋口行生(大島)11秒13

競技歴2年で表彰台へ
橋口(大島)

 短距離の花形種目・男子百で3位の表彰台を勝ち取った橋口行生(大島)が陸上を始めたのは高校に入学してから。「競技歴2年あまりで、こんな舞台で走れるようになるとは思ってもみなかった」と興奮気味に振り返った。
 中学までスポーツは何もしていない。高校で陸上部に入ったのは「かけっこ」が好きだったのと「試合にも比較的出やすい」と考えたからだ。学校に専門の指導ができる顧問はいないが、入学時に定期的に指導に来ていた村田丈尚さんは「天性のバネを感じた」という。日頃の練習は村田さんら地域の指導者が教えてくれたことを、自分たちで工夫しながら練習メニューを組み立てて強くなった。
 競技歴は短いが「県のトップに立てるだけの練習はしてきた」と橋口。予選、準決勝、決勝とステージが上がる度に、競技レベルも上がっていく本格的なサバイバルレースは初めての経験だったが「自分は勝てる」と強い気持ちで走ることができた。
 11秒13で3位だった決勝レースは、優勝した竹之下(甲南)らライバルを意識して「自分らしいレースができなかった。優勝も10秒台の記録も出せなくて悔しい」と言う。初決勝の興奮が少し落ち着いたら欲が出てきた。「初めて百の決勝を走ってリミッターが外れたのでは? この種目の醍醐味を知れたことが大きい」と村田さん。決勝は観戦できなかったが「予選のようなリラックスした走りができたら今後も楽しみ」と期待する。得意の二百、インターハイ最終予選となる南九州と続く今後のレースでどんな成長をするのか。楽しみなスプリンターが奄美から出現した。

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女子三段跳 ①松澤咲彩(鹿児島)11m25 ②才口真由(松陽)11m21 ③柿元紗奈(鹿屋)11m13

 松澤
「記録は納得いかないけど、優勝してチームに6点を加えて貢献できたのは良かった。踏み切りから砂場まで8mと11mの選択があったが短い8mでギリギリまで粘った。南九州以降は1歩1歩の距離を伸ばし長い方にも対応できるようにしたい」

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女子千五百 ①カマウ・タビタ(神村学園)4分26秒55 ②久田ちひろ(同)4分29秒37 ③平田歩弓(同)4分33秒18

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女子四百障害 ①淵田杏奈(鹿児島女)1分02秒09

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女子砲丸投 ①松並沙紀(鹿児島女)11m64 ②末吉美帆(鶴丸)10m48 ③松本果恋(鹿児島南)10m24

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男子四継 ①川薩清修館(瀬脇、橋元、山崎、岡本)41秒47 ②鹿児島南41秒78 ③鹿児島41秒87

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テーマ:ジョギング・ランニング - ジャンル:スポーツ

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