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育児は「育自」―父ちゃんの育児日記・第9回
赤ちゃん返り
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 娘の名前は「こころ」に決まった。
 妻が命名した。女の子の名前は平仮名3文字にしたいというのは2人で決めていた。長男・純大はほぼ私が決めたようなものなので、女の子は妻に決めてもらおうと思った。いくつか候補を挙げていたが、生まれて顔を見て決めるという。どんな名前でも妻の決断を尊重しようと思ったが、一つだけ条件に挙げたのは「由来を聞かれてきちんと答えられる名前にすること」だった。
 「こころ」という名前は長男の時にも候補に挙がっていて、妻は気になっていたという。心の優しい、人の心を大事にする女性に育って欲しい。人の輪の中心にいて、人を愛し、人から愛される人になって欲しいという願いが込められている。




 生まれてから1週間の入院期間中は、高校野球の鹿児島市内大会の取材と重なっていた。私と純大は城山の実家で過ごし、私が出ている間は両親が面倒を見てくれた。夕方、お見舞いに行ったところで合流し、そこからは私が面倒を見るサイクルだった。

 私が見舞いに行くのは夕方の4時から6時ぐらいの間だが、こころはその時間、ほとんど寝ている。考えてみれば、生まれたその日に少しだけ目を開けたのを見て以来、起きている姿を見たことがない。
 25日の朝、妻が気を利かせて起きているこころの動画を送ってくれた。昼間寝ていることが多いので、おっぱいのみがよくなくて、夜中に起きることが多いという。ふと純大の時はどうだったかを振り返ってみると、ちょうど年末年始で時間もあったので、大みそかは病院に1泊したりして長い時間病院で過ごし、オムツ替えやミルク、沐浴の練習などをしたことを日記で書いている。今回はスケジュール的にそれができそうもない。もっとも家に帰ってくればいやというほどすることになるので、その時の楽しみにとっておこう。

 お見舞いしている間、こころよりもむしろ純大の方が気になった。20日に入院して以降、母親に会えるのは唯一この時間だけなので目いっぱい甘えようとする。いわゆる「赤ちゃん返り」だ。こんなとき「お兄ちゃんなんだから…」は禁句といろんな人が言う。今まで100%いろんな人の愛情が自分に向けられていたのが急に変化して戸惑うのは当然だ。妻もそれにこたえたい気持ちは十分あるが、産後の身体で無理はできない。そのあたりのバランスを考えながら見守るのはなかなか労力がいる。
 帰る頃合いになると案の定、大泣きした。無理もない。ただ不思議なことに車に乗せる時分になるとケロッと泣き止んでいつも通りになるので、切り替えの早さに驚いた。
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 23日と25日は帰る途中でSCCの練習に顔を出した。観客席の段差に興味津々で上り下りしたり、トラックで走っている選手たちに興奮して自分も走ろうとする。少しだけ手を引いてトラックの周辺や走っていないトラックのスペースを走らせたりもした。競技場に着くまでは私から離れようとしなかったが、一度スイッチが入るといつまでも遊んでいようとする。こんな風に身体を動かすのは楽しいと思ってくれることを大切にしたい。帰宅して食事をして、床に入ると、いつもは寝るのに時間がかかるが、疲れているのかすぐに眠った。運動はこんなところにも効果がある。

 良いことづくめだと一安心していたが、25日の夜11時頃、突然号泣した。明け方4時半にも同じことがあった。「マンマ、マンマ」と何度も絶叫した。普通なら抱き上げれば収まるが、むしろ暴れて手が付けられない。2階で寝ていた両親も心配して起きてきた。
 どちらも30分ほどで収まり、その後はぐっすり眠った。いつもと変わらない寝顔を見ながら、この子なりにストレスを抱えていたことを思い知ってたまらない気持ちになった。純大はこれまでも母親が出張で県外に出ているときに私と2人で実家に泊まったり、時には1人で泊まったことも何度かあったので、出産でしばらく母親と離れるのを心配していなかったが甘かった。考えてみれば純大は1歳8カ月。「赤ちゃん返り」どころかまだまだ赤ちゃんそのものである。いつもと変わらないように元気にしていても、見えないところでいろんなことを我慢していたことを思い知らされた。寝顔を見ながら「今まで本当によく頑張ったね」とほめてあげたい気持ちになった。

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 これから家族4人の生活が始まれば、まだまだいろんなことが起こるだろう。今までのように100%の愛情を純大1人に向けるわけにはいかないことも出てくる。どう対処していくか、答えはない。純大にとって乗り越えなければならない最初の試練ともいえる。父親としては100%の愛情を2つに分けるより、愛情の量を200%にすることを考えたい。

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テーマ:育児・子育て - ジャンル:日記

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