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第61回県高校新人陸上第2日
山口(鹿屋)が県新・女子棒高跳
佐田(鹿南)は大会新・男子八種

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 第61回鹿児島県高校新人陸上大会第2日は9月15日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。
 女子棒高跳では山口華怜(鹿屋)=写真上中央=が3mを跳んで、県新、県高校新、大会新記録を樹立した。佐田征義(鹿児島南)=写真中右=は男子八種で5248点の大会新記録だった。百の男子は竹之下卓也(甲南)が10秒73、女子は田畑帆乃香(松陽)=写真下左=が12秒37、いずれも追い風参考ながら好タイムでそれぞれ制した。
 最終日は16日、同会場である。各種目3位(混成は2位)までが九州大会(10月13-15日・沖縄)に出場する。


※結果の詳細はこの文字をクリック!



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男子八種 ①佐田征義(鹿児島南)5248点

重い身体、いかに使いこなすか
佐田

 大会新記録の優勝も、5498点の自己ベストを持つ佐田にとっては本来の出来には程遠い。だが今、テーマにして取り組んでいる「重い身体をいかに使いこなすか」に光明が見えた大会でもあった。
 南九州大会の三段跳で故障。1週間ほど全く身体が動けない間に体重が2、3kg増えた。増えた身体をうまくコントロールできないまま体重がさらに増え、県総体で65kgだったのが現在70kg。インターハイ、全国選抜大会と思い通りに結果が出ない悶々とした日々を過ごした。
 増えた身体を絞ることだけを考えていたが、投てきもある混成では軽い方が有利とは一概に言えない。十種で日本記録を持つ右代啓祐は196cm、95kgの大柄な身体にも関わらず、走高跳で2mを跳べる。発想を変えて大きくなった身体を使いこなすことを考えて臨んだ新人戦だった。
 初日の出来は最悪だった。四百の52秒91は「中学の頃よりも遅い、ワースト2位ぐらいの記録」で落ち込んだ。だが2日目はやり投で44m86の自己ベストを出し、走高跳も自己ベストには及ばないものの1m87と県総体、全国選抜の頃よりも記録が伸び90台が見える跳躍ができた。初日の砲丸投の11m03も八種で競技した中ではベスト記録。投てきに関しては身体が重くなった利点を生かせたといえる。
 昨年は腰のケガもあって八種をやりきれたのは県総体と南九州の2回しかできなかった。今年は苦しみながらも故障しにくくなり、年間通して競技をやり切れたことは大きな収穫だ。「悔しい思いをした分、来年飛躍する糧にしたい」と来年を見据えていた。

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男子百 ①竹之下卓也(甲南)10秒73 ②小川智裕(鹿児島南)10秒82

県1位へのこだわり
竹之下

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 ゴールして勝利を確信すると、竹之下は何度もガッツポーズをして力強く拳を握った。タイムは追い風参考だが、それ以上に今季負けなしだった県内1位の座を誰にも譲らなかった喜びの表現だった。
 2年生になって県内の大会では百、二百とも勝ち続けていたが、8月の九州選手権で11秒17の平凡なタイム。周りを見れば小学校時代ほとんど勝てなかった小川(鹿児島南)や岡本(川薩清修館)ら同学年のライバルが調子を上げて、10秒台のベストタイムを出しており、「焦りで自分の走りを見失いかけた」。
 新人戦は「3位以内で九州大会に行ければいい」と弱気になったが、学校の体育祭の頃から調子が上向くと心境に変化が表れた。勝てる確信はなかったが「負けたくない」強い気持ちが芽生えた。
 予選から全力で走り、予選では+2.0mの公認で10秒83の自己ベストを出した。決勝では隣の小川と並んでいるのを感じて焦りかけたが、自分の走りに最後まで集中した。予選、準決勝、決勝、どのレースでもライバルを上回る走りができた。

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女子百 ①田畑帆乃香(松陽)12秒37 ②幾真希(鹿児島女)12秒38 ③山﨑千聖(鹿児島)12秒56

自分らしい走り
田畑

 幾、山﨑ら、同学年ながら県総体、南九州で活躍した「本命」をおさえて伏兵・田畑が優勝。「自分でもびっくり」と驚いた様子だった。
 中学時代、全国大会にも出場し、高校でも順調に結果を残していた幾、山﨑に対して、田畑は入学以降、12秒台のタイムもなかなか出せずに伸び悩んでいた。それでも、夏を経て調子を上げ、百で12秒台、二百で25秒台の走りができるようになってきた。この日は台風の影響で追い風の強い中「持ち味の走りができればひょっとしたら…」と吉浦知子監督は予感していた。
 スタートが得意でない分、163cmの長身を生かした伸びやかな走りが持ち味。夏場は上体を安定させるための体幹トレーニングなど基礎的な練習を繰り返した。苦しい練習だったが「仲間と一緒に乗り越えて、精神的にも強くなった」(田畑)。これまで「周りを意識すると自分の走りを忘れてしまう」ことが多かったが、決勝ではスタートで遅れることなく、「自分の走りに集中できた」。
 このところ女子のスプリント勢全体が伸び悩んでおり、今年の南九州では百、二百とも決勝に1人も残れなかった。その中で幾、山﨑ら1年生世代にかかる期待は大きい。吉浦監督は「3人とも11秒台を狙える力がある。互いに切磋琢磨して2年後は3人でインターハイの決勝を争うようなレベルになって欲しい」と期待を寄せていた。

女子棒高跳 ①山口華怜(鹿屋)3m00=県新、県高校新、大会新 ②義莉奈(徳之島)2m30=大会タイ ③前田光希(鹿児島)2m30=大会タイ

競技歴9カ月あまりで初の九州へ
義(奄美新聞掲載)

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 義が棒高跳を始めたのは昨年12月、冬季トレーニングに入った頃、上岡洋輔監督に勧められたのがきっかけだった。競技歴9カ月あまり、6月の県総体に続く2回目の公式大会で2位に入り、初の九州大会出場を決めた。「びっくりしました」が正直な感想だった。
 八百や千五百など中距離が専門だったが、ロープ登りなどのトレーニングなどを器用にこなす姿を見て、上岡監督は「上体の力も強いし、棒高跳ができのではないか」とひらめき、勧めてみた。棒高跳は特殊や器具、技術がいる専門性の高い競技だが「好奇心があった」と義も興味を示し、本格的に取り組むようになった。
 校庭にタイヤとマットを敷き、ポールを差し込むボックスを掘り、木製の支柱を立ててゴムのバーを張って、手作りの練習場を作った。ポールは上岡監督の知人から借りて使用している。
 初めて正式な競技場で試技をした県総体は周囲の雰囲気にのまれ「安定感がなかった」(上岡監督)。2度目の今回は1回目の1m80を2度落として危うく記録なしに終わるところだったが3回目でクリアすると、大会タイ記録となる2m30までは全て1回でクリアした。「上岡監督が近くにいて、アドバイスしてくれたので心強かった」(義)。
 九州大会は「想像もつかない世界」と義が思うのも無理はない。高さ2m30からスタートするレベルの大会だ。上岡監督は「記録なしにならないように、来年のインターハイ出場を目指して、自信をつける大会にして欲しい」と期待していた。

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女子四百障害 ①冨永莉沙(鹿児島)1分06秒53 ②吉留奈菜(同)1分08秒27

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男子四百障害 ①田中天智龍(鹿児島南)58秒09 ②末永康貴(鹿児島)58秒09

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男子五千 ①安川元気(鹿児島城西)14分55秒91 ②加藤大誠(鹿児島実)15分02秒18 ③有村祐亮(鹿児島城西)15分03秒41

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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

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