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第68回男子・第31回女子県高校駅伝
鹿実、V20達成!・男子
女子は神村が大会新でV2

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 第68回男子・第31回女子鹿児島県高校駅伝大会は11月2日、指宿市の市営陸上競技場を発着点とする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで争われ、男子は鹿児島実が20年連続49回目、女子は神村学園が2年連続24回目となる都大路への切符を手にした。
 男子は1区中盤で鹿実のエース安藤が抜け出し、2位に47秒差でタスキをつなぐと、2位区以降一度も首位を明け渡すことなく、2位・樟南に1分51秒差をつけ2時間8分25秒で20連覇を達成した。3位は鹿児島工、出水中央、鹿児島城西が九州大会出場枠を目指して激しく争ったが鹿工が競り勝った。
 女子は3区中盤まで樟南が選考していたが、3区で神村・山田が逆転。アンカー・カマウが15分24秒の区間新記録を出すなど、終わってみれば1時間8分0秒と2年連続で大会記録を塗り替え、県最高記録となる圧倒的な強さでV2を勝ち取った。2位は樟南、3位は鹿児島女だった。
 男女とも1位が全国大会(12月24日・京都)、3位までが九州大会(11月18日・沖縄)に出場する。


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全てを「11月2日」に!
鹿児島実

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 混戦が予想された男子だったが、ふたを開けてみれば鹿実が1区から一度も首位を譲らず20連覇を達成。指宿路の戦いを知悉する名門校の勝負強さが光ったレースだった。
 2月の新人大会で樟南に敗れ、19年ぶりに県トップの座を明け渡した。「11月2日の全国予選で勝てばいい。この悔しさを忘れるな!」と上岡貞則監督。ある意味、この日負けた時点で11月2日に向けた「作戦」は始まっていた。選手たちには負けた日の新聞記事を部屋に張り付け、毎日その悔しさを思い出していたという。
 トラックシーズンにインターハイに出られなくても、3月の九州選抜、10月の九重駅伝で樟南の後塵を拝しても、「11月2日に最高の状態で走る」(上岡監督)という目標がぶれなかった。ライバル樟南は10月末に佐賀であった記録会に出場した。この大会は気象条件が良くて、記録が出やすく、駅伝を前にして自信をつけることができる。だが上岡監督は「時に暑さや風の影響を受ける指宿では走り方が違ってくる。直前に良い記録を出してもその時と違う走りのギャップに戸惑うことがある」と記録会に出ず、駅伝だけに集中した。
 なかなか思うような実績も残せず、自信の持てなかった選手たちも駅伝シーズンが近づくにつれて「良い色に染まってきた」(上岡監督)。前夜、最後のミーティングで昨年の大会の新聞を広げ、上の勝って喜ぶ昨年の鹿実と、下の敗れて悔しがる樟南の記事を見せた。
 「上と下、どっちがいいか?」と上岡監督が問う。「上です!」と選手全員のスイッチが入った。
 ライバルは相手ではない。自分との勝負に集中する。その意気込みを1区の安藤大樹主将=写真=が走りで体現した。「新人戦で負けた悔しさはもう2度と味わいたくない。強気で走って、少しでも良い位置で2区に渡して流れを作る」と強い覚悟で走った。気温27度と夏に近い暑さの中で、1キロ3分を切るハイペースでスタートから先頭で引っ張る。「後半勝負」と中間点手前でギアを上げると、後続は誰1人ついていくことができなかった。終わってみれば7区間中5人が区間賞をとり、後続に影を踏ませない「横綱レース」だった。
 49回目となる都大路は「初出場のつもりで暴れてきたい」と上岡監督。全国的な実力は未知数だが、3区の2年生・加藤や1年生でただ1人6区を走った和田ら下級生も伸び盛りで将来性を感じる。安藤主将は「悔いのない走りをする」と意気込みを語っていた。

3年生が仕事をする
神村学園

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 昨年全国3位、今年も全国制覇を目指す神村だったが前半は苦戦した。
 1区で2年生・平田歩弓が樟南・原田に競り負けた。「順位で負けるのは構わないが内容が良くない。力を持っているのに気持ちにブレーキをかけてしまっている」と有川哲蔵監督。平田も「1区で良い流れを作れなかった。粘り強い走りをもっとこれから追求しないといけない」と反省する。
 2区でも順位は上がらず、全体の半分近くを先行される展開に「2年前の悪夢がよぎった」(有川監督)が、3年生・山田れいり主将が値千金の仕事をやってのける。
 樟南と2秒差でタスキを受け取った山田=写真=は「焦る気持ちもあったけど、落ち着いていこう」と言い聞かせた。早く追い抜きたい気持ちをセーブし、入りの1キロはしっかりついてペースを作り、1キロを過ぎたところでスパートをかけて初めて首位に立つと、後半一気に引き離し、34秒差をつけて4区の3年生・久田にタスキをつないだ。久田も更に13秒の「貯金」を作って、アンカー・カマウにつなぐと、1キロ3分10秒を切るハイペースで全国クラスの走りを見せつけ、終わってみれば県最高記録を塗り替えていた。
 山田はトラックでは八百を走り、3年連続南九州7位でインターハイを逃す屈辱を味わっていた。いつも後半に失速して競り負けるという自分の課題を理解していたから、駅伝では焦ることなく「後半勝負」と言い聞かせることができた。「1、2区の2年生は安心できて、3、4区の3年生が不安要素だったけど、きょうは逆になった」と有川監督は苦笑する。トラックでは結果を出せずに苦しんだ山田だったが「最後の美味しいところを持っていった。やはり何か持っている選手だった」と有川監督はチームの屋台骨を支えた主将の頑張りをたたえた。
 1時間8分の県最高記録を出したが「1時間7分台を出したかった」と選手たちは口をそろえる。全国を見渡せば仙台育英は1時間7分30秒の記録を県大会で出した。彼女たちの目線はすでに「全国制覇」に向かっていた。

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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

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