始球式で、鹿児島実OBで元巨人の定岡正二さんがマウンドに上がった。予定が2日延び、仕事の都合などを考えたら「登板」はキャンセルかと思われたが、何とか調整できたという。100回という節目の大会の大役を任され「鹿児島の全ての高校野球OBの代表」という責任感に突き動かされた。
マウンドから見た景色は「昔と全く変わらなかった」と感想を語った。高校を卒業して40年以上経つのに野球を語る表情は18歳の少年のように生き生きしていた。「勝っても負けても、練習の成果を発揮して悔いのない、思い出に残る大会にして欲しい」と「後輩」たちにエールを送っていた。定岡さんの話を聞いているうちに、心の中の重しが取れたような気がした。災害から立ち上がる人たちにも届くよう、奄美を含めた全鹿児島球児たちの溌剌としたプレーを期待したい。
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