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南部九州総体にかける!・幾(奄美新聞掲載)
厳しい環境に自らを追い込む!
 幾真希(鹿児島女)

181213新年号・幾01

 今年の高校スポーツ最大の祭典・全国高校総体(インターハイ)は7月下旬から8月にかけて、鹿児島を中心に宮崎、熊本、沖縄の南九州4県で開催される。「感動は無限大 南部九州総体2019」を目指し、奄美の高校生、奄美出身の高校生アスリートたちの活躍が期待される。
 沖縄開催の陸上では男子四百障害の田中天智龍(鹿児島南)、女子百、二百の幾真希(鹿児島女)も有望選手に挙げられる。2人とも奄美市生まれ、朝日小中卒、津村陸上クラブ出身であり、鹿南、鹿女子、県下を代表する名門校で主将の大役を担う。3年生になる今年、南部九州総体にかける2人の意気込みを聞いた。




 陸上を始めたのは小学2年からだが「大会に出るのは好きじゃなかった」。理由は「人の多いところが苦手だから」。幼いころから外で駆けまわるのは大好きだったが、大会でスタートラインに立つ緊張感になじめなかった。
 それでも選んだ進学先は鹿児島女。県下NO1の実績がある女子陸上界の名門校だ。本来の性格からしても「行きたくない学校だった」が中3の国体に出場した時に考えが変わった。ハードルの篠原愛海、円盤投の黒飛芙久子、やり投の山元祐季、鹿児島チームのメンバーだった鹿女子の先輩の颯爽とした姿が「カッコよかった」。伝統校で練習やしつけなども厳しい学校だが「そういう学校に行った方が将来社会に出て通用する人間になれる」と思った。

・伸び悩んだ日々

 陸上に本気で取り組もうと思ったのは中1で九州総体に出場したのがきっかけだった。県内では同世代の選手に負けることがほとんどなかったのに、九州では「自分の走りが通用しなかった」。レベルの高い人たちの走りに打ちのめされると同時に「目標ができた」。
 努力の成果もあって中3の九州総体では百12秒30、二百25秒68の自己ベスト記録を出し、全国中学総体にも出場している。高校入学して最初の県記録会では百で12秒85と平凡なタイムだったが優勝し、上々なスタートを切ったかに思われたが、高校では伸び悩んだ。
 百、二百、どちらも中学時代に出した自己記録がなかなか更新できない。田畑帆之香(松陽)、山崎千聖(鹿児島)、中学では負けなかった同級生のライバルの後塵を拝し、2、3番手に甘んじることが多くなった。
 1、2年とも県総体を突破して南九州大会に出場はできたが、いずれも準決勝敗退。チームのリレーメンバーでインターハイには出たが個人種目では出場を逃した。「自分はもうタイムが伸びないんじゃないか?」という焦りで自分の走りを見失いそうになった。「悩んで笑顔がなかった時期もあった」と永野三彦監督は振り返る。

・「大役」を任される

 2年夏のインターハイが終わり、3年生が卒部して1、2年生の新チームになった頃、主将の大役に抜擢された。インターハイ2位の輝かしい実績を残した3年生・山元が務めた大役を引き継ぐとは「思っていなかった」。
 元々人を引っ張るタイプではないが、7人いる同級生の中では中学時代の実績があり、リーダーシップを発揮していた。「役職が人を育てる」という思いも永野監督の中にあった。前に出たがらない性格が、競技面で厳しい勝負を勝ち抜く上でマイナスになっている部分もあると感じた。これまでの鹿女子にない「新しいタイプの主将」を作ってくれることを期待した。

・転機の新人戦

 9月の新人戦。自身の競技もさることながら「学校対抗を取り戻す!」強い意気込みで臨んだ大会だった。昨年の大会では、学校対抗がスタートして以降一度も譲らなかった優勝を鹿児島に明け渡す屈辱を味わった。
 大会直前まで自身の調子は好調とはいえず、1週間前の県体でも3位と振るわなかったが、大島チームに帯同した際、津村陸上クラブの恩師・津村照弥監督から「股関節を動かすイメージ」とフォームのアドバイスを受けて「きっかけをつかんだ」。チームメートで中学時代、優勝には縁のなかった中森笑弥楽が初日の百障害で優勝し「勇気づけられた」。
 「自分の走りでチームを引っ張る」意気込みで臨んだ3日間、得意の100㍍は予選、準決勝、決勝とレースごとにタイムを上げ、12秒38のシーズンベストで久々の優勝を手にした。二百も制し、最終種目の千六百リレーはアンカーを走り、逆転優勝に導いた。学校対抗も制し優勝旗を取り戻した。
 初日からリレー、百、二百と3日間走り続けるハードスケジュールだったが、ライバルの田畑、山崎に勝ち「今まで勝てなかったけど、勝てて本当に良かった」と喜んだ。永野監督も「リーダーシップを発揮して、力強く引っ張ってくれた」と役職が人を成長させてくれたことを確信できた新人戦だった。

・リラックスした走り

 新人戦では結果にこだわる一方で「リラックスした走りができた」ことも大きな収穫だった。スタートからゴールまで、力まずリラックスしてスムーズに走り切る理想の走りに近づけた手応えがあった。
 冬季はこの手応えをより確実なものにするために、体幹強化などで更なるレベルアップを目指す。
 新人戦では勝利したが「本当の勝負は来年」と気持ちを引き締める。過去2年はいずれも県総体で思うような走りができずに満足のいくシーズンが送れなかった。
 「まずは今年の県総体でベストな走りができるよう、シーズン開幕から上げていきたい」
 2019年の県総体、南九州、そしてインターハイに照準を合わせて、自らを厳しい環境に追い込んでいる。

181213新年号・幾02
 【メモ】いく・まき。2001年7月26日生まれ。奄美市出身、朝日小、朝日中卒。鹿児島女高。

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テーマ:ランニング - ジャンル:スポーツ

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