18年度県中学校新人バスケット

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れいめい、圧勝でV4・女子
男子・池田は3連覇

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 2018年度鹿児島県中学生新人バスケットボール大会は1月26-29日の4日間、鹿児島市の県体育館などであった。
 女子はれいめいが圧倒的な強さを発揮して4連覇を達成。男子決勝リーグでは池田が重富の粘りを振り切り、3連覇を達成した。
 男女とも2位までが九州大会(3月2、3日・宮崎)に出場する。

 
・男子決勝リーグ順位 ①池田3勝 ②重富2勝1敗 ③宮之城1勝2敗 ④鹿屋東3敗
・女子決勝リーグ順位 ①れいめい3勝 ②緑丘2勝1敗 ③明和1勝2敗 ④川内南3敗


※成績の詳細は県協会フェイスブックで!



テーマは「九州で勝つに値するプレー」
れいめい

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 れいめいは3回戦を除く全試合で100点ゲーム。相手に倍以上の点差をつけての圧倒的な強さで危なげなく勝ち切った。過去3年間、県内トップをひた走るれいめいだが、過去の先輩たちが築いた土台にさらに強力さが増したのを印象付けた新人戦だった。
 「相手に関係なく、九州で勝つに値するプレーをする」(松田友里香監督)が今大会のテーマ。何より際立つのが強固な守備力だ。前線からプレッシャーをかけ、ボールを容易に前に運ばせない。最終戦の緑丘戦では14のスティールを決めた。山方凛主将の密着マークだけでセンターラインを越えさせず、8秒オーバータイムを取ったシーンもあった。相手にとっては、まずボールをゴール下まで運ぶことが困難であり、そこからシュートを決めるのはさらに至難の業。緑丘戦、第1クオーターはわずか1本しかシュートを決めさせず、第3クオーターまで1桁得点しか許さなかった。
 それを可能にしているのは、豊富な練習量に裏打ちされたスタミナである。昨夏、九州大会で福岡1位の二島に13点差で敗れた後「スタミナ不足を痛感」(松田監督)して、走り込みをこれまで以上に徹底するようになった。普段の練習では1往復10秒以内のダッシュを100本走ってさらに厳しく走り込む、練習試合の後で60本のダッシュ…基本のハンズアップを最後まで全員が徹底できるのも、強力な足腰が支えている。
 「自分の指示通りのことをするだけでなく、自分たちで考えてバスケットをする」ことも松田監督が日頃からチームに求めている。山方主将は「県外の大会で三股(宮崎)に3度も負けている。同じ失敗は繰り返したくない」と試合の中で見つけた自分の課題を分析し、練習後の自主練でシューティング練習に力を入れるようになった。緑丘戦は39得点を記録。8本の3ポイントを沈め、成功率72%という驚異的な数字を残した。
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 攻守に圧倒した県大会だったが「九州で勝つに値する」というテーマに対して松田監督は「まだまだ」と辛口評価だ。リバウンドやルーズボールなど、数字に見えない部分がまだ徹底できていないと感じた。「1対1の守備、第2線のカバー、第3線のヘルプ、試合の後半は集中が切れた部分があった」と山方主将。過去の先輩が成し遂げられなかった目標を達成するまで妥協なく自分たちのバスケットを追求していく覚悟だ。

リバウンドと主将のリーダーシップ
池田

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 池田は苦しみながらも3連覇を達成した。経験豊富だった3年生のチームに比べれば「試合経験が少なく、チーム作りが遅れている」(日浅喜美子監督)段階だが、要所で持ち味を発揮し、「3連覇のプレッシャー」(井上鈴之助主将)を跳ねのけた。
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 何より安定していたのはリバウンド(R)だ。最終戦の重富戦では相手を18上回る48Rを取った。中でも顕著なのはオフェンスリバウンド(OR)を22も取っている。183cmの有村は16Rのうち12がORである。有村、上村、井上主将と強力なリバウンダーがいる上にチームでも積極的に取る意識が徹底されているので「思い切った攻めができ、安心してシュートが打てる」(井上主将)。
 これだけRで圧倒できている割には、得点では圧倒できていない。イージーなシュートミスや状況判断の甘さなど、経験不足からくる課題も明確になった。重富戦では第3クオーターに最大18点差つけながら、第4クオーターで追い上げられ、6点差に詰められた。
 苦しい時間帯にチームを引き締めたのは井上主将のリーダーシップだ。コート上のプレーはもちろん、的確な声掛けでチームの手綱をさばく。
 「16点差が2点差になったこともあったぞ!」
 点差が開いてチームが緩みそうになった時は、あえて以前試合で実際に経験した厳しい現実を突きつけて気持ちを引き締めた。
 「相手のシュートが入っているだけだぞ!」
 追い上げられて苦しくなった時は、緊張を和らげる声掛けを工夫した。日頃の練習から「向上心があり、人間的にも頼りになる」と日浅監督。今でも練習は3年生の先輩が相手をしており、果敢に1対1を仕掛けるなどうまくなることに貪欲だという。「県NO1の先輩たちとやりあっている自分たちは負けない」強い信念が井上主将の支えになった。

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