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語いもんそ! 第1回
太田敬介さん
(NPO法人スポーツ・コミュニケーション・サークル理事長)

「原点」を忘れずにいきたい―人間力大賞会頭特別賞受賞に寄せて

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 今年の7月5日、NPO法人スポーツ・コミュニケーション・サークル(SCC)の太田敬介理事長が、2009年度「人間力大賞」の会頭特別賞に選ばれた。 
 同賞は、日本青年会議所(JC)が毎年主催して、環境、医療・福祉、スポーツなどの分野で積極果敢な活動・挑戦を続けている人間力あふれる若者を発掘し、さらなる活躍を期待して表彰するいわば青年版の「国民栄誉賞」である。過去には宇宙飛行士の向井千秋さんをはじめ、スポーツ界でもサッカーの三浦知良さん、陸上の末續慎吾さんら著名人も受賞者に名を連ねる。
 太田さんは元実業団陸上短距離選手で、2000年に所属していた実業団の休部をきっかけに新しいスポーツのあり方を模索し、同年7月にSCCを立ち上げた。SCCは、陸上競技を中心に様々な活動を展開し、地域に根ざした総合型地域スポーツクラブを目指す。9月21日にはSCCの有志で太田さんの同賞受賞を祝う会も開催された。今回の受賞についての思い、人間力についてなどを語ってもらった。


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―受賞おめでとうございます。簡単に経緯を教えてください。

 今年の4月に鹿児島JCの方から「今年度の候補者として推薦しました」という連絡がありました。5月には1次選考を通過したという知らせがあり「おめでとうございます!」と言われました。全国各地のJCが推薦した約170人の中から選ばれた40人の1人でした。同賞は過去22年の歴史があり、鹿児島でも何人か受賞者がいますが、鹿児島JCの推薦者としては1次選考を通過したのも初めてだそうです。
 6月には最終選考のために東京に行って選考委員の前でプレゼンしました。5分間ぐらいしか時間がなかったのですが、選考委員にはスキーの三浦雄一郎さんや俳優の奥田瑛二さんら著名人の方もいらっしゃって、びっくりしました! 7月5日はもう1回東京に行ってくださいと言われて、言われるままに行ったのですが、大きなホテルで青いじゅうたんが敷かれており、TBSアナウンサーの木村郁美さんが司会をしていたり、選考委員のサッカー日本代表の岡田武史監督も出席していて、「えらい場所にきたなぁ」と思いました。
 その日は鹿児島で南日本小中陸上大会があって、経過や結果報告の連絡がしょっちゅう携帯に入りました。たまたま携帯の調子が悪くてすぐに電池が切れてしまうので、携帯用の充電池でマメに使っていました。会が始まってから最初の約30分間はあいさつや報告などのセレモニーがあったのですが、電話が気になってほとんど上の空でした(笑)。
 セレモニーが終わって、いよいよ受賞者の発表と言われて、いの一番に「太田敬介さん」と言われました。いきなりスポットライトを浴びせられ、係の人の誘導に従って壇上に上がり、ルイヴィトンの名刺入れなどを頂き「良い賞をもらったなぁ~」と悦に入ってました。すると次の特別賞受賞者の名前が次々と呼ばれていきます。特別賞は10人が受賞し、そのあと内閣総理大臣賞など7人の入賞者、2人の準グランプリ、最後にグランプリが表彰されました。結局40人のうち20人が表彰され、その中の1人でした!(笑)

―受賞の決め手は何だったのでしょう?

 正直、何が評価されたのか分かりません。最終選考のプレゼンは5分ぐらいで、簡単に設立の経緯や活動内容を話しただけでした。プレゼンの後も選考委員からの質問もなく、三浦雄一郎さんに「素晴らしい活動ですね」と言われたぐらいでした。
 自分に「人間力」があるとは思わないのですが、スタッフをはじめ、会員の皆様、協力者の方々ら、人間力のある方々に支えられてSCCという組織が成り立っています。そのことが評価されたのだと思っています。
 僕は実業団選手としてオリンピックや世界選手権などスポットライトの当たる世界をずっと目指していました。所属していた実業団が00年のシドニー五輪の年に突然の休部というショッキングな出来事があったのをきっかけに、今の活動を始めました。自分はスポットライトの当たる世界を目指すことから降りて、そういう人たちを裏から支える存在になろうと思って始めたことでした。それがこのような賞を頂きスポットライトが当たったことに不思議な気がしました。
 これまでも色んなメディアの方々に取り上げていただいたり、人前で話す機会がありました。降りたつもりだったのに、このような活動にもスポットライトを当てていただけたことが、ありがたいことであり、不思議な気持ちがしています。

―「人間力」とは何だと思われますか?

 難しいですね(笑)。授賞式のとき、表彰された方々のいろんな話を聞きました。グランプリに選ばれた女性の方は、難病を患い、他の難病患者のために国に難病指定を訴える活動をしていらっしゃるし、準グランプリはヒマラヤに学校を作る活動をされている方や、過去にDVを受け、少年院送りも何度か経験しながら、立ち直り、青少年への啓発活動を続けている方でした。世の中には本当にいろんな人がいて、いろんな人生があることを知り、勉強になりました。
 先ほども話したように、SCCを支えてくださる方も人間力にあふれる方ばかりです。僕個人の力はたいしたことなくても、これだけ多くの方々に支えられれば、何かを変えていく力になるのではないかと実感する毎日です。

―受賞して、改めて今後の活動への抱負を教えてください。

 素晴らしい賞を頂いたことを誇りに、その名に恥じないようにこれからも頑張っていこうと思います。
 20年後、30年後にはSCCからオリンピックや世界選手権を目指すような選手を出したいという夢もあります。でも自分の原点にあるのは、繰り返すようにその世界を目指していながら、その世界を失ってしまった経験を元に、そういう人たちを支える場を作りたいという想です。別に上の世界を目指すことじゃなくても、人生の中にスポーツを取り入れることによって「楽しかった」「うれしかった」などちょっとした「幸せ」を味わってもらえるような世界を作りたい。その原点は忘れずにいたいですね。

【プロフィール】
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おおた・けいすけ。1972年福岡県久留米市出身。明善高校、中央大学卒。高校より陸上を本格的に始め、高校時代は宮城インターハイ、福岡国体の百㍍で8位入賞、学生時代、実業団時代も各大会の百㍍、四百㍍リレーなどで活躍する。百㍍のベスト記録は10秒46。00年に所属していた実業団の突然の休部をきっかけに、同社を退社し同年7月にSCCを設立。現在子供からお年寄りまで約500人の会員がいて、陸上競技を中心に「50mダッシュ王選手権」「夏休みかけっこ塾」「菜の花マラソン挑戦講座」など様々な地域に根ざしたスポーツ活動を展開している。37歳。


【9月21日、受賞を祝う会の模様】
「SCCは発展し続ける組織です」発起人の外園さん

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与論島からお祝いに駆けつけました。
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校歌斉唱!
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息子さんが手品を披露しました。
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SCCの宴会に欠かせない2人です!
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薩摩投擲組!!
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参加者みんなで記念撮影

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