FC2ブログ
NPO法人スポーツかごしま新聞社オフィシャルサイト

ギャラリーショッピング
09ウインターカップ県予選最終日
鹿工、残り0・4秒の劇的勝ち越し
女子は鹿児島がV2
091019ウインター018_025

091019ウインター013_025

 第40回全国高校選抜優勝バスケットボール大会(ウインターカップ)鹿児島県予選最終日は10月19日、鹿児島市の県体育館で男女の決勝までがあり、男子は鹿児島工が2年ぶり3回目、女子は鹿児島が2年連続4回目のウインターカップ(12月23―29日・東京)出場を勝ち取った。
 男子決勝は鹿工と川内が激突。鹿工は、前半20点以上あったリードを後半追い上げられ、残り4秒で同点に追いつかれたが、残り0・4秒で鮫島和人=写真上中央=の3ポイントが決まり、劇的な勝利を収めた。女子は鹿児島が下薗由華=写真下中央=、本坊美穂ら3年生の頑張りで神村学園に大差をつけた。
 なお、大会の模様は11月7日(土)午前10時よりKTS鹿児島テレビで放送される。

【男子】
◇準決勝
鹿児島工 99―81 加治木工
川  内 98―77 鹿児島商
◇決勝
鹿児島工 76(24―15、23―7、9―22、20―29)73 川  内

【女子】
◇準決勝
鹿 児 島 76―48 鹿児島女
神村学園  90―86 鹿児島純心
◇決勝
鹿児島 99(26―15、19―24、23―11、31―19)69 神村学園

「先輩に恩返しができた」
鹿工

091019ウインター017_025

 試合終了まで残り0・4秒。鹿工ボールでスローイン。残り4秒で同点に追いつかれ、流れは明らかに川内にあった。だが、この極限状態の中でスローワーの日高宏紀は落ち着いていた。「スローインで自分が投げるのはチームの約束事。(鮫島)和人とアイコンタクトができていた。和人が『自分が決める』という雰囲気を出していた」。鮫島の放った3ポイントは、高く弧を描き、チームを2年ぶりのウインターカップに導いた。
 決勝の川内戦、前半の出来は完ぺきに近かった。ディフェンスでは、積極的に動いて川内が仕事をするスペースを消し、相手のエース久保田和貴には2人以上のマークをつけて封じた。オフェンスでも中、外と多彩な攻めでバランスよく点を取り、攻守の歯車がかみ合って一方的な展開だった。
 宮迫崇文監督は「このまま川内が簡単に終わるわけがない」と気を緩めなかった。案の定、川内は後半猛追をみせる。決して手を緩めたわけではないが、6月の県総体で敗れ、その雪辱に燃える3年生を中心とした川内の執念がそれを上回り、20点以上あった差はみるみる縮まっていく。残り4秒で73―70。逃げ切れるかと思われたが3ポイントを決められて同点に。「あそこはドライブを決められても1点差だから、3ポイントだけ打たれていけなかったのに、打たれてしまった。まだまだ甘いところがある。勝って反省です」(宮迫監督)。
 内容に反省は残ったが、結果は最高のものを得た。振り返れば、1年前の決勝戦では延長戦、残り0・5秒でれいめいに勝ち越されてウインターカップへの切符を逃した。その悔しさがこのチームの原点だった。劇的な勝ち越しシュートを決めた鮫島は「卒業した先輩に恩返しができて良かったです」と力強く結んでいた。

流れを引き込んだスーパープレー
鹿児島

091019ウインター011_025

 試合を決定付けたのは下薗由華と野添美香、エース2人のスーパープレーだった。
 第3ピリオド、残り約2分30秒。スコアは58―47で鹿児島がリードしていたが、この時間帯は神村学園の攻守がかみ合い、流れをつかみかけていた。ディフェンスの甘くなったスペースを抜かれ、対応が後手に回る。1本でもシュートが決まったら、一気に相手に傾きかねない中で、リバウンドを取った3年生エースの下薗が、ゴール下まで超ロングパスを投げた。「リバウンドを取ったら、走るがチームの約束事。顔を上げたら、野添が走っているのが見えた」(下薗)。
 受け取った野添には、何が何でも決めなければいけない理由があった。2年生ながらU18代表候補にも挙げられる逸材だが、この試合はチームのバスケットにフィットせず、パスミス、シュートミスが相次いで試合の流れを切っていた。決していい加減にプレーしているわけではないと中村俊次監督も分かっているが、大きく育ってもらうためにも心を鬼にして厳しい言葉を浴びせる。「お前、怖いのか?」。その直後の下薗からのパスだった。「ちょうど走ったところに先輩からのボールがきた。しっかり入れなきゃと思って投げたらバスケットカウントももらえた」と野添。ジャンプシュート=写真=にワンスローの3点プレーをものにして、ようやく硬さが取れると、あとは危なげなく得点を重ねることができた。
 連覇を勝ち取れたのは大事な場面で3ポイントを決めまくった下薗、リバウンドを頑張った本坊美穂ら3年生の頑張りに尽きる。それでも全国で勝つためには、まだまだ課題が多い。「立ち上がりから自分たちのバスケットができるようにならないと」。下薗は気を引き締めていた。

3年生の執念
川内

091019ウインター019_025

 6月の県総体で敗れた雪辱に燃えた川内だったが、残り0・4秒のわずかな空白に涙をのんだ。
 「前半があまりにも悪すぎた」と田中俊一監督。県総体と同様に鹿工のゾーンディフェンスを攻略できず、エース久保田を封じられ、47―22の25点差で前半を終える。後半爆発するしかなくなった中で、田中監督は「3ピリオドで14、5点差まで詰めることができれば可能性が見えてくるぞ」とハーフタイムで指示を出した。主将の中村元気、児島勇吾ら開き直った3年生の執念に、2年生・久保田も爆発し、第3ピリオド終了時で12点差まで詰めた。なおも川内の勢いは止まらない。残り4秒で児島が3ポイント=写真=を決めてようやく同点に追いついた。「3ポイントを打ったのはほとんど無意識だった。いろんな人たちが応援してくれて、みんながつないでくれたボールだったから…」(児島)。
 だが、残り0・4秒で歓喜から絶望に沈んだ。「あの前にタイムアウトを取ったのがよくなかったかもしれない。ファールだけは絶対にしないようにと注意した。あのまま流していればあるいは…」と田中監督は悔やむ。勝負は最後の最後まで何が起こるか分からない。大きな教訓と試練を川内に与えてくれた一戦だった。

【3年生、監督ひとこと&熱戦フォトグラフ】

 神村学園・進藤一哉監督 「予想以上に相手のプレーが速かった。バスケット的には十分やれる手ごたえはあったのだが…」
091019ウインター002_025

 鹿児島女・力久武史監督 「3年生5人が最後までよく頑張ってくれた。準決勝は相手を意識して平常心でプレーができなかった。大舞台になればなるほど、メンタル面のコントロールが大事になってくる」
091019ウインター001_025

 同・迫田あや美主将 「悔しいです! 県総体でも鹿児島に負けて、鹿児島を意識して練習してきたのに…。1、2年生には、鹿女子は伝統校なので、周りから見られているという意識を忘れず、ディフェンスを頑張って走って点を取るバスケットで優勝を目指して欲しい」

 鹿児島純心・上之薗夕生 「自分のプレーが全然できなかった。6年間、先生にたくさんのことを教わったのに、プレーで恩返しして成長の跡を見せられなかったのが申し訳ない。みんなでもう1回全国にいこうと誓い合っていたが、プレーで引っ張れませんでした」
091019ウインター004_025

 加治木工・中島祐介監督 「相手が強かった。力不足です。選手も、僕も。第3ピリオドで、流れが来ていたところで仕掛けられなかった。格上と戦うためには、流れが悪い苦しい場面をどう頑張れるかだと思う」
091019ウインター007_025

 同・石塚祐人 「鹿工とは1勝1敗だったので、ここで勝って決着をつけたかったのに悔しい。このチームで全国に行きたかった。卒業したら県外に就職する。多分もうこの3年間ほど打ち込んでバスケットをすることはないかもしれないけど、加工のOBとして後輩たちのことも支えていきたい」

 鹿児島商・池田泰彦監督 「川内のエースを封じる対策を立てて、それがうまく当たって自分たちのバスケットが通用した手ごたえはあったけど、他の選手にやられてしまった。厳しくやりきれなかった。大会前にインフルエンザで追い込めなかったのは痛かったが、これがいい休養になるとプラス思考でとらえた。選手たちは点差をつけられても楽しんでプレーができた。この3年生には九州大会に連れて行ってもらうなど貴重な経験をさせてもらった。子供たちに感謝したい」
091019ウインター008_025

 同・村田智行 「インフルエンザのブランクがあったことがいい休養になって力が抜けて、大会に向けて気持ちを切り替えていくことができた。1年生の頃は何度もやめたいと思ったけど、今終わってみれば先生に厳しいことを言われ続けた意味が分かる。自分は鹿商のバスケ部に入るべくして入ったと思える」


「白梅咲かせ!」仲間の応援にやってきました!
091019ウインター000_025

OGたちも後輩の頑張りが気になります
091019ウインター003_025

決戦、開始!
091019ウインター009_025

シュートとリバウンド、ゴール下のせめぎ合い
091019ウインター010_025

「スーパープレー! イエイ!」
091019ウインター012_025

攻めと守り、執念がぶつかり合う
091019ウインター014_025

この舞台のために!
091019ウインター015_025

「勝利だぞ!」
091019ウインター016_025

この悔しさが未来への礎になる!

091019ウインター005_025

091019ウインター006_025

091019ウインター020_025
スポンサーサイト



テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://spokago.blog68.fc2.com/tb.php/328-1c3537c8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック