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育児は「育自」―父ちゃんの子育て日記・第21回
素直な感情表現
200616から揚げ00

2020年6月16日

 与次郎のフレスポで「天一」のから揚げ屋台を見かけた。弊社の協賛もいただいているが、コロナの影響で鹿児島Uやレブナイズの公式戦など屋台を出せるような「人の集まるイベント」がなくなった。フレスポに固定で置かれていた屋台も姿を見かけなくなったので心配していた。

 以前、「夢念夢想」で取り上げた鶴崎さんのお父さんが店番をしていた。厳しい状況の中でも踏ん張って頑張っている。気休めでしかないかもしれないが、この店の成り立ちもかなりの逆境の中だったことを思えば、気持ちさえ折れなければきっと再生できると思った。塩ととり天、1,000円分購入した。




 甲突川でのランニングの練習を終えて帰宅。家族のために買ってきたつもりだったから揚げは私のつまみになった。ところが息子が「から揚げ食べたい!」と盛んに言い始めた。

 すでに夕食も歯磨きも終え、あとは寝るだけというのに、一目見たから揚げのパックで何かのスイッチが入ってしまった。「から揚げ、今食べる!」の一点張り。無論、食べさせてまた歯磨きすれば問題ないのだが、妻によれば相当色々食べており、これ以上食べさすのは健康面でも食育面でもよくないと考えた。

 「父ちゃん、嫌い!」

 頑なに要求を拒否すると、今度はその連呼が始まった。何度か叩かれたが、不思議と腹は立たなかった。むしろ自分が欲しいものに対して、大好きなはずの父親を嫌いと言ってまでも手に入れようとする素直な感情表現に心震えた。
 大人になればなるほど、周囲への忖度が働き、好きなものを好き、欲しいものを欲しい、食べたいものを食べたいと素直に言えなくなる。他のことは一切考えず、今この場でから揚げを食べることのみに執念を燃やせる息子のエネルギーに感動した。

 「じゅんたが、とうちゃん、嫌いって言ったぁ~」

 とはいっても、このままでは埒が明かないので一計を案じた。半分は演技のつもりだったが涙が出た。ここまでしたらさすがに息子も悪いと思ったようで少しずつ落ち着いて、最後は何事もなかったように絵本を読んで寝た。

200616から揚げ01
 翌朝、残していたから揚げを朝食で出したが「いらない」という。昨夜のあれは何だったのかと拍子抜けした。から揚げは妹にあげていた。いつもは食事中、食後とぐずぐずして幼稚園の準備が遅れるので、いつも私たち夫婦に叱られているが、この日は素直に食後の行動もできた。「ゴミ、持っていこうか?」と照れ臭そうに言う。

 から揚げを食べなかったのも、昨夜のしょく罪の気持ちだったのだろう。ゴミ出しの手伝いを自分から申し出た時に確信した。いろいろあっても少しずつ成長している姿が感じられてうれしかった。

2020年6月23日
200623水遊び01

 「動画を見せて!」


 子供たちが家にいると必ずせがんでくる。最近テレビでもYouTubeが見られるようになったので、このところ「ガンダム」にはまっている息子はガンダム系の動画をずっと見ている。娘はなぜか大画面よりもタブレットやスマホの動画がお気に入りだ。

 私たち夫婦は自営業なので、家にいる間も私は原稿を書いたり、妻はお客さんの相手をしたりするので、知らず知らず動画に頼る時間が増えていた。

 自分の時間が確保できるのはいいのが、身じろぎせずただ動画を眺めている姿を見ていて「これはいかん!」と思った。「もうおしまいね」とスマホを取り上げたり、テレビを消すと、2人とも烈火のごとく怒り出す。

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 夕方、一計を案じて2人を外に連れ出し、近所の甲突川に行った。梅雨の晴れ間で真夏のような日差しが照り付けていただけに、砂州に降りて水に足をつけるととても気持ちが良い。子供たちは洋服が濡れるのもお構いなし。2人して石を拾っては投げ、大はしゃぎしていた。息子は大きな石と小さな石を組み合わせて人の顔を作っていた。

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 少し上流に行くと向こう岸まで渡れる飛び石がある。日陰の場所で飛び石に腰掛けながら足を浸していると天然のクーラーでとても気持ちが良い。最後によくいく公園で一通り遊ばせ、帰った。

 正味1時間ほどだったか。帰ってから3人でお風呂に入ると、いつもならダラダラと水遊びをして時間がかかるのに、息子は「お腹がすいた」といってさっさと出ていった。目に水が入るのがトラウマで髪を洗うのをいつも嫌がっていた娘は「もう泣かないよ」といっておとなしく髪を洗えるようになった。夕食時はいつも以上に会話をして楽しく過ごせた。

 動画は確かに面白いし、魅力がある。しかし、子供にとってはただ「見る」という「受け身」な行動しかできない。外に出ていくといろんなことが刺激になる。久しぶりに空が青かったこと、暑いこと、色とりどりの草花や虫…川にたどり着くまでの短い間でも、好奇心のアンテナが張り巡らされている子供たちはいろんなことに興味を持って、たくさんの「寄り道」をする。水の冷たさ、石の大小、せせらぎの音、砂の感覚…川がいろんなことを教えてくれた。

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 外に連れ出せば、それだけで「受け身」ではなく、自然と自分から主体的に能動的に行動する。きっと昔の子供たちは野山、海川を毎日遊んでいるうちに、いろんな感性を磨いていったのだろう。子供が持っている感性は今も昔もさほど変わらない。技術やテクノロジーの進化が、いつの間にか人間が本来持っている機能を低下させているだけに過ぎないのではないかと思うようになった。

 だからといって昔に戻ることはできない。ちょっと工夫を凝らしたり、テクノロジーを主体的に活用することで、昔ではできなかったことができるようになったのも事実。その様子をスマホで撮影し、このような文章にして皆さんにお伝えできるのは技術の進化があったればこそ。昔と今の良いところを組み合わせ、大人も子供も楽しく成長できたらいい。

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テーマ:子供の成長 - ジャンル:育児

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