鹿児島U
サッカーの2020J3リーグは11月7日、第26節の1試合があった。鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)は鹿児島市の白波スタジアムでロアッソ熊本と対戦。4―1で勝利し連敗を3で止めた。
4試合連続無得点中だった鹿児島Uだったが、2位・熊本を相手に前半12分、MF牛之濵のゴールで先制。35分にはMF米澤が追加点を挙げた。後半1点を返されたが、76分にはカウンターからPKを獲得しこれを薗田が決めて3点目を挙げた。その6分後にはDF水本が今季初ゴールを挙げ、計4得点の快勝だった。
鹿児島Uの通算成績は12勝4分10敗の勝ち点40。第27節は15日、アスルクラロ沼津とアウエーで対戦する。
◇第26節
鹿児島U 4-1 熊本
(2-0、2-1)
・得点者【鹿】牛之濵、米澤、薗田、水本【熊】髙橋
※試合の詳細はJリーグ公式サイトで!
(有)南日本音響「ビッグバン」
意地でつかんだ勝利
鹿児島U
4試合連続無得点のうっ憤の晴らす怒涛の4得点だった。勝ち点差9あった2位・熊本に勝利し、J2昇格戦線に踏みとどまる貴重な白星を手にした。
やろうとするサッカーは変わらない。過去4戦、ボールは持てても肝心のシュートを決め切れなかった中で、金鍾成監督が常日頃から求めていた「ゴール前での思い切り」がようやくピッチで表現できた。
立ち上がりから迷いなくボールを回し、遠目からでも果敢にシュートを打った。12分の先制点は鮮やかなパスワークで翻ろうし、MF中原が右サイドに展開。上げたクロスを牛之濵拓が頭で押し込んだ。「欲しいと思ったところに完ぺきなボールが来て、枠に押し込むことができた」と振り返る。「今までにないダイナミックなかたち」(金監督)で得点できたことが無得点の「呪縛」を解き放ち、ゴールラッシュにつながった。
2点目の米澤はGKからのフィードに反応して裏に抜け、落ち着いてゴールに押し込んだ。これまで何度も同じような場面をものにできなかった汚名返上の一撃だった。押し込まれて1点は失ったが、耐え忍んで突き放せたのも大きい。3点目のPKは牛之濵が思い切りよくシュートを放ったことが、相手のハンドを誘った。
思い切りの良さを生んだのは「意地だった」と牛之濵は言う。無得点、連敗とサポーターの期待を裏切り続け「情けなさ」が身に染みる一方で「プレーで返すしかない」一念をピッチで表現できた。残り8試合、1つでも落とせば昇格が厳しくなる状況に変わりないが「最後は選手1人1人の勝ちたい欲が相手を上回れるかどうかにかかっている。それを表現できる選手になりたい」と決意を語っていた。
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