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2011年鹿児島県高校総体空手(奄美新聞6月8,9日付け掲載記事)
大島、女子団体組手V2!
空手大島_050
「想い」背負い、主将が決めたV2
大島

空手松元_050

 「最高じゃ! 最高!」 苦戦を制し、女子団体組手2連覇を成し遂げた選手たちを前に、濱口武仁監督は万感の想いを言葉に込めた。
 前回大会と、新人戦の覇者として迎える今大会は今までとは違う重圧があった。決勝リーグは鹿児島第一、徳之島と順当に勝ってはいたが、どこか「自分の組手ができていない」(濱口監督)違和感があった。
 その不安が最終戦の鹿児島城西戦で的中する。先ぽう・太、次ほう・小久保と接戦をものにして早々と王手をかけた。中堅・南も大きくポイントをリードし勝負がついたかと思われたが、思わぬ逆転負けを喫して流れが変わる。副将・福澤も敗れて勝負の行方は大将の松元美麗に託された。
 「ドキドキして足が震えていた」という松元だったが、試合が始まると「応援してくれるみんなの顔を見ると落ち着けた。勝つことだけしか考えなかった」。初戦の鹿第一戦は自分の組手ができなくて敗れた主将が、連覇の掛かった大一番は、相手の動きに惑わされることなく、冷静に相手の動きを見切って攻める自分の組手をやりきった。
 試合を決めたのは主将だったが「支えてくれたみんなが力をくれた」と胸を張る。3月で転勤した加藤寛一・前監督のもとで6人の3年生が中心になって、県の頂点を狙うチームを作り上げてきた。加藤前監督は「連覇する姿を夢に見たぐらいです」という。夢は「正夢」になった。


気迫で上回る
大島・福澤

女子個人形福澤_050

 女子個人形は福澤志保(大島)がきん差の勝負を制して頂点に立った。
 「緊張していつもの動きができなかった」と福澤。新人戦を制し、優勝候補の筆頭に挙げられたことに加えて、自身も3年生最後の大会ということで必要以上に力が入りがちだった。「深く深呼吸して、肩の力を抜くこと」を自分に言い聞かせ、「気合を審判に届ける」意気込みで演武した。
 決勝トーナメント3試合で選んだ形名はアーナン。この3月で転勤した加藤博・前監督と2年間取り組んできた技で「一番思い入れがある形。感謝の気持ちを込めた」という。手のひらの突きを基本に力強さを擁する形を思う存分やり切った。決勝戦は新人戦でも決勝を争った松元(鹿第一)との勝負。7人の審判の判定は4本と3本で、わずか1本差で福澤に軍配が上がった。「むこうは2年生でこちらは3年生。その気迫で勝ったと思います」と力強く言い切った。


ラスト5秒、我慢が生んだ中段げり
大島・太

大島・太_050

 試合時間残り5秒。ポイントは1―3で2点のビハインド。女子個人組手決勝は、追い込まれたはずの太未優(大島)の中段げりが決まり、勝負は延長戦に持ち込まれた。結果は判定で惜しくも準優勝に終わったが「あのけりは我慢が生んだもの」と濱口武仁監督はたたえた。
 太は、相手の仕掛けを見て組むのを得意とする。決勝の相手の前田(鹿城西)は積極的に攻めるのが持ち味とタイプが異なる。決勝戦は前田が先に3点先取して、太は残り30秒まで1点もとれなかった。「焦りはなかった」太は、ギリギリまで我慢して仕掛けるスキをうかがった。ラスト5秒の攻防で、3点差をつけて逃げ切ろうと突いてきた動きを見切って中段げりを放つ。決して得意ではない技の「技あり」で試合を振り出しに戻した。
「判定になれば手数が少ないから負けると思っていた。仕方がないがやはり悔しい」と唇をかんだ。昨年は団体優勝した翌日の個人戦は初戦敗退と屈辱を味わった。気持ちを引き締めて臨んだ今大会は「自分の組手ができた」と振り返る。
 「練習態度が一番まじめ」(濱口監督)な選手だが、大会3日前まで調子が上がらず、涙を流したこともあったという。優勝はできなかったが「苦しいことをもう少しだけ耐えてくれた彼女のまじめさの『勝利』だった」と濱口監督は考えている。

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テーマ:空手 - ジャンル:スポーツ

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