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奄美春秋(奄美新聞4月21日付け掲載)
奄美新聞

奄美新聞に筆者が書いたコラムです。

 地球を占領した異星人がいた。彼らの目的は「地球人の健全な肉体を手に入れること」。かの星は機械文明が進み、人間は脳だけあればあとは機械で何でもやれるので、首からは下をサイボーグと化した。だが生物として肉体的には退化し、人類の種としての生命力は衰退した。地球人女性に恋した将軍は「大地を踏みしめる足が欲しかった」と涙を流して目を閉じた。
 子供の頃に見たアニメ映画のストーリーだが、近頃妙に身につまされる。外出時にうっかり携帯電話を忘れると、気になって落ち着かない。手書きで文字を書くとき、簡単な文字が思い出せなくてイライラする。機械文明の恩恵にどっぷり浸かっているうちに、自分自身の能力や感覚が鈍っていることに軽くショックを受ける。
 パソコンにせよ、携帯電話にせよ、人と人とのコミュニケーションをより円滑にできるようにするために作られたものが、人間の能力を鈍化させ、人のつながりを阻害する一因になることがある。何とも皮肉な話だが、機械同様に人間自身の内面を成長させなければ、そうなってしまう危険性を忘れずにいたい。
 近頃、ランニングやウオーキングをする人が増えている。健康やダイエットなど様々な理由があるが、根本には「大地を踏みしめる足」の大切さを、無意識のうちに感じたいという欲求があるのかもしれない。
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テーマ:心の持ち方 - ジャンル:心と身体

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