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球夏2011第6日
薩摩中央、シード鹿城西下す
伊集院・恒吉が完全試合(7回参考)
伊集院恒吉_050
 第93回全国高校野球選手権鹿児島大会第6日は9日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民の両球場で2回戦7試合があった。
 薩摩中央はシード鹿児島城西を下した。伊集院はエース恒吉佑哉=写真=が七回参考ながら完全試合を達成。加治木工は1-0で武岡台に競り勝ち、徳之島、沖永良部はコールド勝ちした。加治木は終盤のシーソーゲームをものにし、シード神村学園は順当に3回戦に勝ち進んだ。 
 第7日は10日、両球場で2回戦7試合がある。


◇9日の結果
・2回戦(県立鴨池)
伊 集 院 7―0 鹿 屋 農(7回コールド)
徳 之 島 25―0 開   陽(5回コールド)
薩摩中央  5―2 鹿児島城西
神村学園  6―1 鹿 児 島

・2回戦(鴨池市民)
加治木工  1―0 武 岡 台
加 治 木 7―5 川   辺
沖永良部  10―2 伊佐農林(8回コールド)

◇10日の試合
・2回戦(県立鴨池)
9:00 出   水―串 木 野
11:00 鹿児島水産―川   内
13:00 岩   川―出 水 商
15:00 樟   南―出水中央

・2回戦(鴨池市民)
9:00 志 布 志―鶴   翔
11:00 屋 久 島―末   吉
13:00 霧   島―松   陽

◇2回戦①(県立鴨池)
鹿屋農 000 000 0=0
伊集院 010 002 4=7
(7回コールド)
(鹿)南、松原―溝口
(伊)恒吉―新牧
・三塁打 新郷(伊) ・二塁打 新郷、丸山(伊) ・捕逸 鹿1 ・試合時間 1時間30分

「楽しく投げた」
伊集院・恒吉

伊集院恒吉1_025
 狙ったつもりはないが、終わってみれば7回を1本のヒットも、1人の走者も出さない完全試合だった。「ストライク先行でいけたのが良かった。チームが勝てたのが何よりうれしい」とエースの仕事を果たせた充実感を味わっていた。
 初戦の大島戦はマウンドに立てなかった。チームには4人の投手がいて、初戦は安定してリズムを作れる2年生の坂元、山下の継投だった。2戦目の先発は当初から決まっており、試合当日の部日誌に内野公貴監督は「誰が1番なのか、感じて投げなさい。プライドを持って結果を残せ!」と恒吉に宛ててコメントしてあった。「重く考えずに、楽しんでいつも通りの投球をしようと思った」と恒吉。言葉はクールだが、相棒の新牧昂大は「いつも以上に投げたい気持ちが伝わってくる投球だった」と振り返る。
 球数わずか78球のスリムな投球だった。21人の打者と対戦して、1人平均5球以内で抑えており、最多でも7球だった。二、五、七回は7、6、8球と1桁の投球数ですませている。三振も10個奪ったが「うちには三振を取れる投手はいない。厳しいコースを突いたら振ってくれたので助かった」(新牧)。マウンドを楽しみながら淡々と自分の投球をしていたら、結果的にパーフェクトに抑えていた。
 七回裏はそれまでちぐはぐだった打線がようやくつながり、恒吉の前の打順に代打で出た丸山が走者一掃の長打を放って試合を決めた。丸山には「お前で決めてくれよ!」と声を掛けて送り出したという。完全試合はどうでもいい。目指すのはチームが勝つこと。自分の記録にこだわる気持ちはさらさらない様子だった。

◇2回戦②(県立鴨池)
開 陽 000 00=0
徳之島 1134 7×=25
(5回コールド)
(開)黒瀬、松田―井ノ口
(徳)牧、前元、藤井―宝、稲村、盛
・三塁打 大倉(徳) ・二塁打 大倉、島本、当、友野(徳) ・暴投 開1 ・捕逸 開5 ・試合時間 1時間30分

野球への「飢え」を満たす(奄美新聞7月10日掲載)
徳之島


 徳之島ナインはどれだけ点差がついても、野球の手を緩めることはなかった。「僕たちは試合をすることが絶対的に少ない。1回でも多く打席に立って打ちたい気持ちがあの攻撃につながったのでしょう」と友野晃明主将。彼らの野球に対する「飢え」を存分に満たす内容のある一戦だった。
 初回、1つの四球をはさんで10連打したが、ほとんどがセンターを中心にゴロで打ち返したものだ。序盤で大差がついても大味な試合にならなかったのは、「アウトの内容にまでこだわった」(田村正和監督)から。凡フライを打ち上げたり、不注意な走塁ミスなど、雑なアウトがほとんどなかった。スタメンを含めて19人の選手を送り出した。代走、守備、継投…それぞれに与えられた「1人1役の仕事」(田村監督)を実際にやり切れるのか、確かめることができた。
 初戦は投手を中心にした守りで勝ち、2戦目は打線のつながりで勝つことができた。今後の戦いの自信になる内容のある勝ち方ができた。打線で打ち勝ったが「自分たちはあくまでも守りからリズムを作るチーム」と友野主将は「原点」を見つめ直す。「打線はつながることを忘れずに、次の試合もまずは守備からリズムを作る野球を心掛けたい」と気持ちを引き締めていた。

徳之島7点目_050
【2回戦・開陽―徳之島】1回裏徳之島二死満塁、大倉が走者一掃となる中越え二塁打を放ち、7―0とする

◇2回戦③(鴨池市民)
沖永良部 310 000 33=10
伊佐農林 000 020 00=2
(8回コールド)
(沖)山田力、久保、山下、川口―川畑、山田力
(伊)萬浮、下別府―西屋
・三塁打 川畑(沖) ・二塁打 山下(沖) ・暴投 伊4 ・試合時間 2時間20分

【熱球譜】(奄美新聞7月10日掲載)
「生徒の方が落ち着いていた」
沖永良部・酒匂道明監督

沖永良部酒匂監督_050
 酒匂道明監督=右から2人目=にとっては、この日が鴨池での監督初采配になる。先手を取り中盤もたつくも終盤、突き離しコールド勝ちで校歌を聞くことができた。「緊張しました。生徒の方が落ち着いていたかも」と苦笑いが浮かんだ。
 3月までは部長だったが、前任の末永広樹監督の移動に伴い、監督に。同じベンチに入るのでも監督と、部長では緊張の質が全然違う。最初のシートノックでは緊張して外野にフライが打てなかった。夏独特の球場の雰囲気に戸惑い、試合序盤はサインを出すタイミングなども微妙にずれて、いつも通りにできなかった。
 それでも選手たちの方が、落ち着いて自分たちの野球をやり切ってくれた。決して足に自信のあるチームではないが、「チャンスがあったら走っていい」と指示は出していた。14盗塁を決め、日頃から取り組んでいた「走って、送って、勝つ」野球ができた。エースがひじの故障で満足に使えない分、山田力、久保、山下、川口の4投手を小刻みに継投して、相手の反撃を封じることができた。
 昨年、一昨年のチームに比べると、今年のチームは能力的にはまだまだ発展途上だ。でもその子供たちが、昨年、一昨年のチームがかなえられなかった「夏1勝」の夢を果たした。「運があるのかもしれませんね」と彼らの頑張りをたたえる。次はシード鹿児島城西を倒した薩摩中央との対戦。「どこと当たっても胸を借りるだけ。1つ1つのプレーを大事にして力を出し切りたい」と謙虚に次戦の意気込みを語っていた。

沖永良部3点目_050

沖永良部3点目1_050
【2回戦・伊佐農林―沖永良部】1回表沖永良部一死二三塁、川口の中前適時打で三走に続いて二走・川畑(右)が生還、3―0とする

沖永良部4点目_050
【2回戦・伊佐農林―沖永良部】1回表沖永良部一死三塁、安田がスクイズを決めて4―0とする


◇2回戦②(鴨池市民)
川 辺 000 002 030=5
加治木 000 004 03×=7
(川)谷村、新村―西園
(加)坂口、安田、坂口―清水
・二塁打 大脇、谷村(加) ・試合時間 2時間20分


加治木7点目_050

加治木7点目1_050
【2回戦・川辺―加治木】8回裏加治木二死一三塁、谷村が右越え二塁打を放ち、三走に続いて一走・大脇も生還、7-5と逆転する
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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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