「海の生き物を守りたい」
毎朝家族でうじじ浜で漂着ゴミ拾い

県内で環境保全活動に取り組む優秀な団体への表彰が6月30日、鹿児島市の市町村自治会館であった。塩田康一県知事から7団体に表彰状と記念の楯が贈られ、奄美関係ではうじじきれい団(知名町)が受賞した。

5年前の夏休みに「環境問題」の作文テーマで、りりさんが浜のゴミ拾いを始めたことがきっかけだった。この5年間、きょうだいでほぼ毎朝、登校前の約15分間、清掃活動に取り組む。漂着ゴミがどこからやってきたかに興味を持ち、バーコードを調べると中国、韓国、台湾、マレーシアなどアジア各国からで、黒潮でつながっていることが分かった。

ゴミは海外からだけでなく島内の人が捨てるのも多い。近年は大雨などによる災害ゴミも増えており、地球環境の変化にも関心を持つようになった。SNSなどで活動を発信することで、国内外で同じような活動をしている人たちとのつながりができた。
活動方針は両親も含めた家族会議で決めており、企業の社会的責任(CSR)にヒントを得て家族の社会的責任(FSR)を提唱し、地球環境問題の現状を子ども目線、海の生き物目線で伝える活動を続けている。大勢の大人が見守る前で発表したりりさんは「大きな会場で緊張したけれど、私たちの発表を聞いて、少しでも海のゴミを減らすことに関心を持つ人が増えてくれれば」と感想を話していた。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)