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レノヴァ鹿児島、プレシーズンマッチ
リンク栃木と激突
格上相手に手ごたえ

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 男子バスケットボールの日本リーグ2部機構(JBL2)に所属するレノヴァ鹿児島と、1部機構(JBL)に所属するリンク栃木ブレックスとのプレシーズンマッチが7月21日、姶良市の蒲生体育館であった。バスケットファン約800人が集い、日本トップレベルのチームに挑む地元チームに声援を送った。
 栃木とのプレシーズンマッチは、3年連続3回目となる。人気選手の田臥勇太をはじめ、川村卓也、網野友雄、伊藤俊亮ら日本代表クラスをそろえ、2009-10年シーズンのJBLを制するなど実力、人気とも日本トップクラスのチームだ。対するレノヴァは、初の奄美出身選手となる肥後剛や川内高出身でJBLのトヨタ自動車に所属していた西堂雅彦らニューフェイスも加わり、JBL4年目のシーズンのお披露目だった。
 試合はサイズ、実力で勝る栃木が終始リードするも、レノヴァも激しく当たる守備で食らいつき、第4ピリオドには一時7点差まで詰めるなど、格上チームを慌てさせた。最後は76―91で敗れたが、鮫島俊秀ヘッドコーチは「鹿児島のチームは体が小さくてもやれるバスケットで日本一を目指した。原点を思い出した」と今季の戦いに手ごたえをつかんだ様子だった。
 今季のJBL2は10月15日に開幕し、レノヴァは地元・県体育館で石川ブルースパークスと対戦する。

「原点」を思い出す
レノヴァ

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 3年連続3回目の格上・栃木とのチャレンジマッチで、レノヴァは初めて互角に渡り合った。
 両チームを並べてみると、違いは一目瞭然だ。2㍍級のビッグマンがそろう栃木に対して、レノヴァは小さい。166㌢の肥後、169㌢の田嶋、170㌢の伊藤と、ガード陣の見た目はいかにも頼りなさげに見える。大黒柱のクリス、ゲームメーカー並里、攻守のキーマン・松山ら、昨年までのシーズンを支えた主力選手が抜け、新加入選手の実力は未知数。「果たしてどこまでやれるのか?」と不安を覚えた。
 だが、そんな不安は杞憂だった。観客のお目当ての田臥は出場しなかったが、川村、網野、伊藤、竹田ら日本代表クラスが出てきたことで「みんなのモチベーションも上がった」(中園隆一郎主将=写真=)。目指したのは「すき間を埋める」(吉村康夫コーチ)ディフェンス。マッチアップする相手に対して、勇気を持って一歩でも前に出て、体を張って相手を止めるハードな守備だ。「なでしこジャパンと同じですよ」と吉村コーチ。JBL2の戦いに留まらず、日本が世界に勝つための「カギ」を今季のチームに植え付けようとしている。「3月にシーズンが終わってから、相当フィジカルは鍛えました」と生え抜きの宮崎亮嘉は言う。188㌢の宮崎も栃木の選手に交じれば、小さく見えるが「当たり負けはしなかった。気持ちで負けなかった」。ルーキーが緊張する中で、4年目の「ベテラン」は気迫を前面に出してチームを鼓舞した。
 試合は、足が止まった第2ピリオドで離されたが、第3、第4ピリオドで盛り返した。選手を頻繁に入れ替えながら、ハードな守備で相手がひるんだところで流れを引き寄せ、中園、西堂、近らが3ポイントを決め、徐々に差を詰めていく。第4ピリオド残り4分でジョブのダンクが決まり、70―77と7点差まで食らいついた。「金星」を挙げることはできなかったが、鮫島俊秀ヘッドコーチは「原点を思い出した」という。鹿児島のバスケットはレッドシャークスの時代から、体は小さくても、能力はなくても、志を高く持ち、ひたむきに泥臭くボールに食らいついて日本一を目指すバスケットだった。ただのプレシーズンゲームにも関わらず、客席に飛び込むほど激しくボールを追いかけ、激しく動き回る選手たちにその原点を見た。10月15日の開幕が楽しみになってきた。

「上出来」のデビュー戦
肥後

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 初の奄美出身プロバスケット選手・肥後剛にとっては、この日がデビュー戦。「今までとはレベルが違って」苦しみながらも「小さくてもやれるバスケットができた。デビュー戦としては上出来」と納得顔だった。
 身長166㌢と両チームの選手の中でも群を抜く「小ささ」だ。相手は2㍍級もそろう「ビッグマン」の集まりだが「だからこそやる気が出た」(肥後)。得意のドリブルで果敢にビッグマンの壁に挑み、攻撃の起点になった。第1ピリオドにはマッチアップの選手を抜き去ってシュートを決めるなど、存在感を示した。
 小中学生の頃は、ドリブルしながら通学したほどのバスケ好き。園田明球団代表は「こんな選手が頑張ることが自分でもやれる勇気を人に与えてくれるはず」と期待する。試合後のサイン会では一番長い列ができていた。デビュー戦を終えて「自分に足りないものが見えた。ガードとしてチームをコントロールする力がまだまだ」と反省。約3カ月後のシーズンに向けて「誰も止められないスピードナンバーワンの選手になりたい」と意気込んでいた。


【熱戦フォトグラフ】
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テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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