松下、男子三段跳びV
2007年度全国高校総体陸上南九州地区予選大会最終日は6月17日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。鹿児島勢では女子走り高跳びで一年生の堂之下藍(鹿児島女)=写真上=が1m67で優勝。男子三段跳びは松下貴紀(鹿児島南)=写真下=が14m43で制した。このほか女子千六百リレーは鹿児島女、同7種の盛迫美里(頴娃)、同百障害の西郷智香(甲南)、男子二百の鶴田賢(鹿児島南)が2位、男子百十障害の宮内文哉(鹿児島)、同二百の新留恭大(鹿児島南)、同三千障害の釜付亮介(鹿児島実)、女子二百の岩坪由紀(鹿児島女)、同7種の羽田野真理(大口明光学園)、同走り高跳びの田原茉依(鹿児島女)が3位だった。
女子走り高跳び・堂之下(鹿児島女)1m67
一年生の堂之下藍が、自己ベストタイの1m67を一発でクリアして南九州を制した。
「1m67のときが一番いい感じで跳べました」と堂之下。これまで助走から内傾に移る中間マークで、外に膨らむ癖の改善をポイントにおいていたが、1m67のときは膨らむことなくいい角度でバーに入ることができた。「1m70は跳べた感じだった」納得の跳躍に思わずガッツポーズが出た。
「ようやく戻ったって感じですね」と安どの表情が浮かぶ。中学時代は県の中学記録を打ち立てた実力者だが、昨年の全中で踏み込む左足首を故障して以来、なかなか本来の跳躍が戻らなかった。高校に入学してから徐々に調子を取り戻し、今大会でようやく自分のかつての記録に並んだ。自己ベスト更新を目指して1m70に挑んだが、惜しくも失敗。インターハイでは「ベストの跳躍、自分の納得できる跳躍がしたいです」と意気込む。自分の跳躍を客観的に分析し、論理的に考える姿が印象的だ。「高跳びの選手はみんなそうですよ」と笑う。172センチの長身で「自分の身長を跳び越えることがハイジャンパーの条件」だとか。まずは「身長越え」がインターハイの具体的な目標だ。
「ステップ」に伸び
男子三段跳び・松下(鹿児島南)14m43
松下貴紀の最後の跳躍。会場の拍手に合わせて助走のリズムを刻み、ホップ、ステップ、ジャンプ。これまで上位選手が13m後半の記録で競っていた中で、松下の最後の跳躍はそれを大幅に上回る14m43の記録に、一瞬会場がどよめいた。
「助走の感覚、特に踏み切りの直前の刻む感じが最後までつかめなかったけど、きょうは跳びの部分がよかった。中でも2歩目のステップの部分が伸びたことで距離が出せたと思う」と振り返る。助走は最後まで納得いかなかったが、冬場のトレーニングでスクワットなどの脚筋力を強化したことで、跳躍部分で力強く跳べるようになった。ファールの少ない安定した跳躍が松下の特徴だが、これまでは体力が続かなくて終盤になると失速してしまっていた。今回は最後の跳躍で自己ベストを大きく上回る記録を残せた。最後の跳躍では「地元だし、この記録(3回目の14m01)で優勝では納得いかなかった。前の人が跳んだ時点で優勝は決まっていたので、楽な気持ちで跳ぶことができました。声援のおかげです」と笑顔がのぞいた。
女子二百 ③岩坪由紀(鹿児島女)25秒60
男子二百 ②鶴田賢(鹿児島南)22秒11
③新留恭大(鹿児島南)22秒20
女子三千 ⑥立元玲夏(神村学園)9分27秒11
女子百障害 ②西郷智香(甲南)14秒79
④立山淳奈(加治木工)14秒98
男子百十障害 ③宮内文哉(鹿児島)15秒24
男子円盤投げ ④瀬戸口健太(鹿児島城西)44m09
男子三千障害 ③釜付亮介(鹿児島実)9分15秒36
女子七種 ②盛迫美里(頴娃)4153点
③羽田野真理(大口明光学園)4100点
④神園光(鹿児島女)3982点
女子千六百リレー ②鹿児島女(鳥原、竹山、野元、岩坪)3分50秒98
男子千六百リレー ④鹿児島南(廣瀬、新留、大河平、鶴田)3分17秒95
⑤松陽(内村、三宅、新福、齋藤)3分18秒83
大変失礼しました。訂正しておきました。ご指摘ありがとうございました!!
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