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コラム「寄り道」第9回
「大量消費社会」を考える―オプシア・ミスミにて
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 先日、取材の帰りに産業道路沿いにある「オプシア・ミスミ」に立ち寄りました。特に目的はありませんが、ふらっと時間つぶしと社会勉強のつもりでのぞいてみました。
 最初に入ったのは本屋さん。ちょうど読んでみたいと思っていた本があるかと思って検索してみたら、あったので購入。最初は図書館で借りようかと思ったのですが、あるとつい買ってしまいたくなります。


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 続いて足を運んだのが2階のスポーツ店。高い天井と広いスペースに圧倒されました。野球、サッカー、陸上、ゴルフ…あらゆるスポーツに関する商品がそろっています。おしゃれ感覚でも着れそうなスポーツウエアが充実しているのもこの店の特徴だと聞いたことを思い出しました。お金があるとつい何か買ってしまいそうだったので、ATMで下さず、何も買っていません。ただ眺めているだけでしたが、目の保養になると同時に、「これだと小規模の地元スポーツ店は大変だな」と思いました。
 「物量作戦」ではとても勝負になりません。これは本屋も同じでしょう。僕の場合は「家から遠いから」という理由でここに来ることはめったにありませんが、もし適度な距離だったら、しょっちゅう通っていたかもしれません。現に与次郎の「フレスポ」はそうですから。心情としては地元スポーツ店を応援したい気持ちはあるし、「中央」からやってくるものに対する反発心もあるのですが、これだけ圧倒的な「物量作戦」を見せられると、恥ずかしながら抵抗する気持ちもあっさりなえてしまいそうです。
 最後に24時間のスーパーマーケットに足を運んだ時、心境に少し変化がありました。「もの」があまりにも整然と、大量に並んでいることにある種の「満腹」を感じたのかもしれません。「ほれ、ほれ、何でもありまっせ! 買って、買って!」と「もの」たちが露骨に訴えている気がしたのです。ちょうど食事時が近かったので、お昼によさそうなものを買おうと思ったのですが「誘惑に負けないぞ!」と妙な意地を張って財布のひもを締めました。勇気を振り絞ってお店を出たのですが、外のフロアの屋台風のお店で、可愛らしいお姉さんが売っていた「たい焼き」にあっさり撃沈。140円のカスタード2個と160円のマロンを1個で440円。結局この日ここで使ったのは、本代と合わせて1,175円でした。本は読みごたえがあったし、「衝動買い」した「たい焼き」は中身たっぷりで甘党の僕を十分満足させてくれたので、「良い買い物」をしたと思っています。

 日本は長いこと「不況だ、不況だ」と言われているけど、これだけ「もの」が豊かに並んでいるのを見せつけられると、「日本、全然大丈夫じゃん!」と錯覚しそうになります。でもこの「繁栄」が一体いつまで続くのか、心もとないのもまた現実です。毎日新聞・福岡賢正記者の「楽しい不便」(南方新社)では、この「もの」が大量にあふれた社会を「実は人が幸福になるために必要なのではなく、単に我々が中毒症状を起こしているのに過ぎないのではないか」と仮定し、身の回りの不要な「もの」を削る生活に身を置いてみて、どんな変化があるかを楽しみながら実験したルポをつづっています。大量生産・大量消費社会が早晩行き詰るのは目に見えている。かといって「もの」のない禁欲な生活に逆戻りすることはできない。ならば必要な「もの」は何かを見極めた上で「消費を制限するのではなく、物資やエネルギーに頼らない消費へと、消費の質を転換させる道筋」を作る必要があるのではないかということです。
 オプシアで過ごした時間を振り返ったとき、絵本売り場の横のキッズスペースで、指人形劇をやっていたことを思い出しました。就学前の子供たちとそのお母さんたちが楽しそうに笑顔で観劇していました。子供たちにとっては「ものを買った」こと以上に、楽しい劇をみんなで見られたことが素敵な思い出として残ることでしょう。「楽しい不便」のいう「大量消費社会を超える」とは、案外こんなことで実践できるのかなと心が少し暖かくなりました。
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テーマ:これでいいのか日本 - ジャンル:政治・経済

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