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コラム「年中夢求」第9回
「数字」に勝て!―レノヴァへの喝!
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 今年最初のスポーツ現場取材がレノヴァ鹿児島のホームゲームだった。薩摩川内まで車を飛ばして駆けつけるも、黒田電気との一戦はおよそこれまで見た中で一番無様な敗戦だった。試合を観ながらどうしようもない怒りが込み上げてきた。試合後に書いた記事は今まで書いた中で、多分一番手厳しく酷評した。
 相手がある勝負だから、こちらが最高の状態で臨んでも、相手がそれを上回ることもある。こちらの調子が悪くても、相手もさらに悪くて勝ちを拾うこともある。だがあの試合はお互いに悪い状態で、より悪かったレノヴァがあっさり負けてしまうという、とても「プロ」を名乗るチームの試合とは言えない内容だった。昨年末の最終戦で豊田通商に完膚なきまで叩きのめされた試合の方が、まだ未来につながる希望があった。「プロ」を名乗るなら、「自分」との戦いに勝った上で「相手」との勝負でどう観客を魅せるかが「仕事」なのに、あの時のレノヴァは「相手」ではなく「自分」に負けていた。

 中日ドラゴンズの監督だった落合博満の著書「采配」(ダイヤモンド社)に「勝負には3つの段階がある」という言葉がある。「自分」「相手」そして「数字」だと落合はいう。まずは自分の中の課題、弱点を克服し、スキルアップさせるのが第1段階。それができるようになったら、相手との戦いにどう勝つかを考える。「数字」との戦いに勝つのは「一流のプロでも難しい」。野球なら打率3割、勝ち星何勝、防御率いくらといった数字をクリアすることを意識しだすと、一流のプロでも調子を崩すことがある。考えてみればあのイチローでさえ、昨年は「連続200本安打」という数字に苦しめられた1年だった。
 「数字」との戦いに勝つための唯一の方法は「達成不可能に思われる目標」を立てることだという。例えば3割を目指す打者なら3割3分に目標を設定すると、3割が「目標ではなく通過点になってくる」。目標を高く掲げれば、通過点の成績しか残せなくて一番悔しいのが自分だ。そうやって「自尊心に火をつける」ことも数字に勝つ方法だという。落合が現役時代に毎年三冠王を目標に掲げていたのは、そういう理由があった。

 レノヴァの中園隆一郎主将は「今季、残り試合全勝」を目標に掲げた。残り10試合。あの屈辱の負けで刻まれたチームとファンのショックを振り払うためには、その「数字」に勝つしかない。
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テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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