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センバツ2012観戦レポート・第1回
良くも、悪くも神村らしい
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好リリーフした神村・柿澤(※写真は昨秋の九州大会のものです)

 神村学園の初戦は21世紀枠出場の石巻工に9-5で勝利した。テレビで観る限りは、九州大会と同様、良くも、悪くも、神村らしい野球だったと思う。
 初回、先頭の新納が初球死球で出て、2番・田中の初球で盗塁し、3番・平藪のタイムリーで先制。わずが5、6球の先制劇は神村野球の真骨頂というべき、脚とセンター中心にゴロで打ち返す打撃だった。四回までに4-0。投手力、打力、機動力、そして大舞台の経験…個々の力は明らかに神村が上だと思った。
 4点目が入った時、「このままワンサイドになるかな」と思いつつ「野球は最後まで何が起こるか分からない」と思い直した直後、石巻工の反撃が始まる。集中打にエラーが絡んで一気に5点が入り試合がひっくり返った。「甲子園の怖さを知った」。試合直後のインタビューで山本監督は話している。実況のアナウンサーや解説がやたら「気持ちで打った」を連呼するのに辟易したが、簡単に負けてたまるかという石巻工の意地をみた回だった。


※センバツの神村学園の試合をテレビ観戦したレポートです。
 予想外の展開だったが、こういう展開でも自分たちを見失うことなく、逆に発奮して勝利への執念をみせるのが神村野球。五回表の5点は押し出し、暴投、エラーとまともなタイムリーで取った点数は1点もなかった。「いける!」と思って、逆に浮足立った相手のスキをうまく突いた神村らしい点の取り方だった。六回以降は両チーム2番手が踏ん張り、引き締まったゲームになった。最後、整列して礼をしたとき、神村の選手たちがわざわざグローブを下において、石巻工の選手とがっちり握手を交わしにいったのが印象的だった。彼らの分まで、思いを受け継ぎたいという気持ちのこもった清々しいシーンだった。

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 試合後のインタビューでは好リリーフした柿澤が取り上げられていたが、個人的には捕手・中野=写真=のキャッチングを評価したい。平藪も柿澤もワンバウンドするくらいキレのある変化球が持ち味だが、彼はこの試合1度も後ろにそらさなかった。五回の再逆転のところでは、相手の捕手が何度か後逸してピンチを広げてしまったのと好対照だった。五回の打席でもきわどいボールを微動だにせず見送り、根負けした相手投手から四球を選んでいた。フルカウントになる前の2球は内角の厳しいコースで、解説も「良いボールでしたね」というほどのナイスボールだったが、この試合あのあたりのコースで主審はほとんどストライクを取っていない。もしかすると中野はその確信があったから平然と見送れたのではないか? テレビの良いところは表情をアップでとらえているところで、中野にしても、平藪にしても、どんな状況でも淡々と、平然と、自然体な表情をしていた。あの表情が変わらない限り、この試合は大丈夫と思えた。
 次の相手は群馬の健大高崎。少しだけ前の試合を見た限りでは、神村と似て機動力をうまく使ってくる印象がある。楽しみな対戦になりそうだ。
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テーマ:高校野球 - ジャンル:スポーツ

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